2000/5/13(土) 新井素子さんはすてきな奥さま
新井素子さんといえば、16歳くらいでデビューした作家さん。
確かデビューした頃に、星新一さんが推していたこともあって「あたしの中の…」「グリーン・レクイエム」等、新刊が出るたびに単行本を買って読みあさってたものなんですが(笑)。
さらに、吾妻ひでおさんのファンでもあった僕は、この流れからも「ひでおと素子の愛の交換日記」って本を楽しく読んでいたり……。
人生、何があるかわかんないもので(笑)、友達の友達はみんな友達(<ホントかよ!?)って関係で、なんと新井素子さんとそのお友達の集まりに参加させていただくという素晴らしい機会を得ることができました。
エッセイでも出てくる旦那さまも、新井素子さんご本人も、お友達のみなさんもとってもいい方ばかりで、非常にすてきな楽しい集まりだったので、「なんかオレって幸せだなぁ……」と、しみじみ感じた今日の午後。
いつも思うんですが、僕は「この人と知り合えてすごく良かった〜!」って思う出会いがたくさんあるので、逆に、知り合えた向こう側の人にとっても自分が「知り合えて良かった!」と思ってもらえるようになりたいもんだと、常々考えています。
話変わって、今日は寝る前にDVDで「アフターグロウ」っていう映画を観ました。
何故この映画を買ってきたかというと、監督がアラン・ルドルフだったから。
僕はこの監督の「トラブル・イン・マインド」「モダーンズ」という作品の雰囲気(映像と音楽)がとっても大好きで、その後も「この監督の作品は観なきゃ!」って追っかけてるんです。ただ、監督名で映画を売られるわけじゃないので、ともすると劇場公開時に観逃してしまったりして……。
この「アフターグロウ」もそんな風に観逃していた作品。
物語は、エリート会社員ジェフリーと、その妻・マリアンの間にある”うまくいかない問題”と、倦怠期にある中年カップル、便利屋・ラッキーと元女優の妻・フィリスの”うまくいかなくなったきっかけ”を軸として、部屋の改装を依頼したことからはじまったマリアンとラッキーの情事と、その現場を押さえようとしたジェフリーとフィリスの出会いからクロスする2組のカップルを描いていくのですが……。
物語として「非常に面白い!」ってものでもないけれど、それぞれに問題を抱えた登場人物にはそれそれに共鳴できる部分があって、なにか自分との共通点を探しながら観てしまう映画でした。
特筆すべきはフィリス役のジュリー・クリスティ。「元女優」で結婚してうまくいかなかった中年女性をなんともいえないけだるい魅力で演じてとっても魅力的!
そして、アラン・ルドルフ作品では欠かせないマーク・アイシャムの音楽もあいかわらず気怠く、洒落た素晴らしい出来で、ジンときました。
(マーク・アイシャムといえば、「モダーンズ」のサントラは、僕の映画サントラ・ベスト3に入る超お気に入りなんです!)
「トラブル・イン・マインド」や「モダーンズ」に比べて”不思議さ”が減った「アフターグロウ」ですが、なんとなくいろんなことを感じさせてくれる、30歳以上の結婚している人向けの作品だと思ったのでありました。
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