2000/5/27(土) ぶっ倒れ!!
木曜朝からふたたび風邪の気配だったが、昨日のかなり最悪な状態を超えて、今日は絶不調。よって、薬飲んで1日中、完全に寝込みました……。
だから、今日のこと書こうにも「寝ていた」しかないのね(笑)。仕方がないので、こんなときのためにとっておいた映画の感想を。
これも映画館では観ていなくて、DVDが出てはじめて「どうしようかな〜」って悩んで悩んで悩んだあげくに買ってきた作品。
タイトルは「奇人たちの晩餐会」。監督はフランシス・ヴェベール……すみません、僕は存じあげてない監督ですね。
タイトルで惹かれて、パッケージまわりを読んだらなかなか面白そうで、セザール賞とかもとってることだし大丈夫かな???……と思ってとりあえず買ってみたのだが(それで、よく失敗するのが僕なんですが)、これが久々の”スマッシュヒット!”だったのです。
主人公は出版社を経営するピエール。彼と金持ちの仲間達は、毎週水曜日にある晩餐会を開いている。それそれが一人ずつ自分が発見した”バカ”な人物を連れてきて、(当然、本人達にそんなことは感づかれないように)晩餐会の席で、お互いの連れて来た人物の”バカっぷり”を密かに競い合うという非常に悪趣味な晩餐会なのである。
さて、今夜の晩餐会のためにピエールが用意した人物はフランソワ・ピニョンという会計士の男。彼は、マッチ棒で大きな建造物の模型を作るのが趣味で、その果てしない熱意と語り口は周囲から見るとあまりにも”バカ”で、ピエールは自信を持って彼を晩餐会に連れて行こうとしていたのだが、思わぬアクシデントがピエールを待っていた……。
ピニョンという、確かにあきれるほど”バカ”な行動をしてしまうおかしな人物の、反面、非常に人が良く善意にあふれた人間の姿と、とっても頭の良い人生の成功者=ピエールの姿を並べて描くことで、本当にバカなのはどちらなのか? 本当に幸せなのは誰なのか?と、観る者に問いかける、ブラックユーモアあふれる作品。
なぁ〜んて言ったけど、実際はあまり難しく考えずに気軽に観ても全編、ピニョンの予想を超えた破天荒な行動っぷりで、最後の最後までゲラゲラと笑わされてしまう傑作。
ホントに予想外だったけど、「奇人たちの晩餐会」は大傑作です(笑)!
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