2000/3/4(土) スリーピー・ホロウとシュリ
相変わらず花粉症で苦しんでいる。
飲み薬と目薬を常用しているが、やはり日によっては花粉が多いらしく、そうとう調子が悪い……。
そんな不調を吹き飛ばそうと、自分にとっての”元気の素=映画”を観に、また今日も映画館に行ってみた。
上映スケジュール一覧を見て、今日は「スリーピー・ホロウ」と「シュリ」を観ることに。
「スリーピー・ホロウ」は、僕の大好きな監督のひとりティム・バートンのちょっと久々の映画だ。前作はオールスターキャストを超無駄に使ったハチャメチャSF「マーズ・アタック!」。僕は大笑いして観て、火星人のフィギアまで買って入れ込んだのだが、アメリカではコケて大変……
という話をきいて、次作は大丈夫なのかと心配していたものだ(<こんな遠くで何の影響力もない日本人に心配されても困るよな、バートンも!)。
今回の「スリーピー・ホロウ」は、ゴシック・ホラーであり、推理サスペンスでもある、なんとも不思議な映画だった。
単なるお化け話か、それとも推理モノなのかどっちなんだろうと思って映画に臨んだが、その両方をうまくミックスして映画に仕上げた手腕はなかなかスゴイ。
映像の雰囲気から音楽まで、すべてティム・バートンらしい出来。
小道具も「らしく」て、微笑ませる。俳優も良い。
不思議な器具を身につけたジョニー・デップのおかしさ(エドワード・シザーハンズをほうふつとさせる)、クリストファー・ウォーケンのなんともいえないカッコ良さは特に好ましい!
ただ、じゃあ万人が観て面白いかというと、やはりこれも厳しいかなぁ……と。映画の性質上仕方がないのだけど、観客にカタルシスを与えるタイプの映画じゃないから。でも、この監督にしては全体としてメジャーっぽい作りになっている気もするんだけどねぇ……。
ティム・バートンの過去の映画を観て、あの独特の絵画のような美しい映像に心が惹かれた人は、映像を見ているだけで楽しいと思います。
で、一方「シュリ」の方は、周りの人が妙に勧めてくれるので(笑)、観てみようと思った映画。もともとアジア映画系はあまり観ないんですよ、僕は。
これも結論から言うと、なかなか良い、面白い映画だった。
「スリーピー・ホロウ」より一般受けもしそう。
アクション、緊張感、ラブロマンスと娯楽用要素がそろった、なかなか贅沢なお話だし。ただ、エピソードのひとつひとつがどっかで観たようなとか、どっかで聞いたような……って風に感じるのだけが残念なところかなぁ。
ただ、王道を行って面白い映画を作り上げることはすごいことだよね。感心しました。
で、帰ってきてクシャミをしながらこれを書いている竹崎なのであった(笑)。全然、不調は吹き飛んでないやん……。
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