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セガスタ2月号

2000/2/18(金) そして今日はPS2フェスティバル!

仕事の引き継ぎで、朝から外回りして、そのまま幕張の「PS2」イベントに敵状視察(笑)に行った。
ソニックチームの中さんと一緒に会場を回ってると取材まで受けたりして(爆)、なんのこっちゃ?って感じでしょ。
なんだか他社のイベントに出かけても、マスコミの方もソフトメーカーの方もいつもの人々がいて、知った顔ばかり。
それはそれで、なんだか楽しい気分。

さて、イベントの内容については良くも悪くも僕がセガのホームページであまり述べるべき内容じゃないだろうから軽く思ったことだけ。

「みんな、大変そうだなぁ……」
これはソフトを作る人々、売る人々みんなに対して。
ドリームキャストの立ち上げ時よりも全体的に遅れが目立つ。
ハード開発が押した時間をソフトを作る人が圧縮して、さらにそれを売る人がもっと圧縮しなければならないのだから、関わってる人は本当に大変だと思う。

「ゲームがパッとしないなぁ……」
ドリームキャストもそうだが、もう今となってはビジュアルのインパクトがほとんどなくなってしまってる。映画の特殊効果も慣れると何の驚きもなくなるのと同じで、ゲームのビジュアルもポリゴンが増えて3Dが綺麗に表示できることには驚きはなく、あとはデザイナーの才能にかかる部分が勝負なのだと思う。
(たとえば、「ベイグラント」なんて少ないポリゴンを感じさせないデザインの力がスゴイと思ったりする。)
だって、いくらポリゴンが増えたと言っても、ムービーとの落差はやはり大きすぎる。たとえPS2であっても。
逆に本当にムービーレベルになった時には、そのひとつひとつのデザインはもっとディテールを作り込まねばならなくなって、さらに開発費の高騰につながるんだと思うけど。
それと、やっぱり新しいゲームがないよね。前作よりちょっと絵が綺麗になった続編が一番人気だったりするのが今のゲーム業界の現状だったりする。新しい驚きを期待していたんだけど、それは今回もなかった。ここはもうアイデア勝負だ。

セガも世の中を「WAO!」って言わせるものを作ろうとしてるけど、ゲーム業界全体にそれが必要なんだと、自分たちを見つめ直して、そしてこうやって他社の動向を見て、あらためてそれを感じた。
ゲーム業界を再び盛り上げるためには、新しい驚きをゲーム機で作っていかないとダメだよね。
ドリームキャストでそんな「驚き」が実現できるといいなと思う。
今日はそんな感じで……。

2000/2/17(木) 今度はISAOの発表会

連日の発表会なのだけど、今日は、株式会社ISAOの事業発表会でした。
ISAOって会社名だけを見るとみなさんなじみがないかもしれませんが、もともとはセガの中にあった「ネットワーク事業部」を分社化し、ドリームキャストで展開するネットワーク・サービス部分を運営していくのがこの会社になるわけです。
オラタン」だったら、そのゲームを作ったのはセガ、実際に回線やサーバーを運営しているのがISAOって、そんな役割分担。

事業展開をここで長々と書いてもみなさんにとってはどうかなと思うので、興味のありそうなところをチョチョイとご報告(笑)。

(1)「ドリームパスポート3」は、4月中にみなさんのお手元に届けるつもりで準備を進めているとのこと。今日の話だと無料配布になりそう。
新しい機能として、「登録している仲間同士なら、相手が現在ネットワークに接続しているか確認できたり、そこからそのままチャットできたり、その時いない相手にはメッセージを残せたりできる」とか、「同じWebサイトにいる人とどこでもチャットできる機能で、共通の趣味を持つ仲間と出会える」とか、昨日発表したばかりの「ドリームアイ」が使えたり、「ぐるぐる温泉」の中の”大富豪”だけがゲーム利用料無料で体験できたり、お待ちかね!メガドライブ&PCエンジンのゲーム・ダウンロード・サービス「DreamLibrary」のプログラムも入っていたりと、相当なパワーアップをしている様子。

(2)ドリームキャストでカラオケができる機器を開発中。また、最近流行の音楽のダウンロードも、MP3データを聴ける周辺機器を年内に発売して対応するするとか。
あれ? これってISAOっていうよりセガの話やんなぁ???

てな感じでした。
う〜ん……「ドリームパスポート3」が4月中ってことは、それまでに「DreamLibrary」の準備を整えなければ!

2000/2/16(水) ドリームアイの正式発表!

今日の午後、東京會舘にて、ドリームキャスト専用インターネット・デジタル・ビデオ・カメラ「ドリームアイ」の発表会をやってきました。
急なお知らせだった割には多くの方にご来場いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

ドリームアイでできることは、インターネット経由または直接ダイヤルによる「テレビ電話」、ドリームキャストから切り離して、カメラ機能としての静止画撮影、25秒までのビデオメール(動画を収録してメールに添付できるのだ)など。
撮影した静止画は、付属のソフトによって、プリクラ風な加工も可能とかいった、細かい機能もあったりする。
またこれを機に、ネット対戦ゲームで、相手の顔を見ながらの対戦なんてこともできるようになったり、まぁ、いろいろと応用が効くわけであったりするのですよ。

今日の発表会では実際に東京の会場から、カンヌにいる入交社長にTV電話かけて話したりして、結構面白いことができました。
インターネットを経由するって事は、お互いに、自分の家の近くのアクセスポイントまでの電話料金で遠くの人とも(映像も含めて)コミュニケーションできるということで、これはなかなかスゴイなと。
インターネット経由の電話って面白いなぁって思ってたけど、それがここまで拡がるって、なんか驚きがあったりする、正直。
ドリームキャストの新しい可能性を実感する発表会なのであった。

2000/2/15(火) 奇跡の人

なんて、ひねりのないタイトルだが、「奇跡の人」真保裕一・著(新潮文庫)を読み終えた。大事故で記憶をすべて失い、8年間の入院生活を経てようやく体が回復した主人公の「自分探し」の物語。でも、何かの拍子で記憶が戻るって感じのお話じゃなくて、そのあたりのストーリーの展開がなかなか絶妙なのだ。ちょっと厚めの本だが、驚くほどの勢いで読んでしまいました。
僕はこの作者なら「ホワイトアウト」の方が好きだが、この本もとても面白かった。下手な映画を観るよりも全然ドラマティックだ!

最近、マーケティングや株式やインターネット関連の実用書ばっか読んでたので、久々に小説を読んで、新鮮な気持ちになった。

で、家に帰ったら、インターネット通販で、初めて海外のサイトで購入したコンタクトレンズが届いていた。ネットを通じて、海外の会社から何かを買うなんて不思議な気分だが、インターネットが普及する時代に、ある意味、国境はない。そんな気がする。

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