なめくじとけむし |
ぱっこちゃんがおにわであそんでいると、いっぴきのなめくじがはってきました。 「なめくじにしおをかけると、ほんとうにとけちゃうのかしら?」 ぱっこちゃんはそうおもって、おだいどころからしおをとってきました。 でも、いくらなめくじにしおをかけてもとけません。 ぱっこちゃんはふしぎにおもいました。 すると、なめくじのあとにけむしもはってきます。 ぱっこちゃんは、けむしにもしおをかけてみました。 するとどうでしょう。 けむしはみるみるうちにとけて、けむしのけだけがのこりました。 「けだけはとけないのね」 ぱっこちゃんがじっとみていると、けむしのけはうごきだし、なめくじにひっつきます。 「あら、なめくじがけむしになっちゃった」 ぱっこちゃんは、けむしのけがついたなめくじにしおをかけました。 すると、こんどはさすがのなめくじもとけてしまいました。 そのとき、おへやからおかあさんがぱっこちゃんをよびました。 「ぱっこちゃーん、おやつですよー」 「はぁーい」 ぱっこちゃんはげんきよくへんじをして、おへやにかけこみます。 だぁれもいなくなったおにわには、けむしのけだけがのこっていました。 ぼーん、ぼーん、ぼーん さんじのおやつのじかんです。 |