皮膚科も標榜しておりますが、院長は泌尿器科医です。前立腺が博士号のテーマであったことから、AGA治療薬プロペシアについては豊富な知識があります。 男性非露出部を得意としておりますが、皮膚科一般をカバーできるように、以下の研究会には泌尿器科勉強会より優先で出席し、新たな知識獲得に勤めています。
2020年2月以降ピアスを希望されることがいないこと、残っていたピアッサーの有効期限が切れたことより、2022年2月で当院でのピアスは終了しました。
皮膚にあえて損傷を作ることは、好ましいことではありません。 当院ではピアスを希望して来られる患者さんには、ピアスの合併症(感染、金属アレルギー)をご説明した上で、 軟骨を貫かない、耳たぶのみ、ピアスをお受けしていました。軟骨に感染を起こして耳が変形すると、元に戻せないからです。
金属アレルギーを起こす心配のない、合成樹脂のピアッサーを使用していました。 写真は、当院で使用しているピアッサーです。 このピアッサーのメリットは、金属アレルギーを起こさない、 中が空洞なので、ピアッシングの後すぐに市販のピアスが付けられる、 目立たせたくないという声にも応えられるよう、半透明の樹脂製でできている、 アクアマリンのシールピアスを直接貼る事もできる、などです。
チタン以外の金属は、かぶれ(金属アレルギー)の原因になるので、ファーストピアスには不適です。
鉄・銅・鉛・ニッケルなど、金属にはいろんなものがありますが、共通点は電気を通すこと。 そして、電気を通すという性質は、原子から電子が離れやすく、フリーになったマイナスの電子が、電気の運び手になります。 マイナスの電子を手放した金属原子は、プラスに荷電します。そして、あたかもパートナーを失った人間のように、マイナスに荷電した相手と結びつきたがります。 ファーストピアスにニッケルを使うと、ニッケルの原子が血液中の蛋白(マイナスに荷電しています)とくっついて、血液中に流れ込みます。 これが抗原抗体反応を引き起こし、いろいろなところで湿疹を引き起こします。特に、吸収された金属は汗から排泄されるため、汗腺の多い手のひらに水泡ができてかゆくなります。 ではなぜ、チタンは金属アレルギーを起こしにくいのか。チタンも金属です。この解答は、もう少し勉強してから答えさせてください。