泌尿器科医・木村明の日記


診療速度


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

外科医のドラマでは、器用さだけでなく、スピードも大事で、
秒針と戦いながら、というシーンが醍醐味ですよね。
対して、外来診療についてはスピードは大事でしょうか。

ごった返す待合室。
診察室に江口洋介(唐沢寿明でもいいんですが)扮する皮膚科医登場。
「最初の方どうぞ。口唇ヘルペスですね。バルトレックス5日分。」
「次の方どうぞ。水虫ですね。ラミシール1本。」
江口洋介の奮闘で、待合室はすぐに空っぽに。

なんて、ドラマはないですね。
外来診療にスピードは必要ないと思われているみたいですね。
外来診療はあわてず、丁寧に、というのが原則ですよね。
問診を丁寧に行うことは大事ですが、説明は簡単明瞭にできたほうが、待ち時間を短縮できますよね。
簡単明瞭でありながら、患者さんにガッテン!していただけるスキルを磨いています。
数年前に、診療補助のバイトをしてくれた娘に、
「親父は毎日同じ話ばかりして飽きないのか?」と言われました。
確かに膀胱炎に関しては、すでにパターンが出来上がっていますが、
皮膚科に関しては、common diseaseでも、患者さんの反応を見ながら改良中です。


なおドラマには、ラミシールを登場させました。OTC薬もあり、一般受けすると思ったので。
当院でのファーストチョイスではありません。
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