泌尿器科医・木村明の日記


もしドラ読んだ


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』が市立図書館から届いたので読みました。
表紙は漫画ですが、中身は小説です。
タッチの続編ではありません。女子マネージャーの名前は「みなみ」ちゃんですが。
ドラッカーの『マネジメント』の文章をところどころに挟み、
高校野球のドラマを楽しく読みながら、ドラッカーのエッセンスも勉強できる、
という内容でした。
高校野球の顧客は、野球部員、
だから部員にやりがいを与えるのが、高校野球の目的である、
だから、甲子園に連れていって、感動を与えることが使命である、
という部分が、特に面白かったです。
「みなみ」たちが甲子園を目指すことになる、やや強引な話運びでしたが。
でも、プロ野球の顧客が金を払ってくれる観客であることは間違いありませんが、
高校野球という事業を成立させているのは、やりがいを求めている高校生、
というのは面白い視点でした。
ドラッカーの文章も引用してあって、そこには、
キャデラックの競争相手はダイアモンドやミンクのコートだ。
顧客が購入するのは輸送手段ではなくステータスだ、
と書いてありましたが、
ここにも感心。
顧客が誰か、を考えることが、まずマネジメントのスタートのようです。
明日から夏休み。夏休み中は顧客が誰かについて考察します。
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