泌尿器科医・木村明の日記


アトピー漢方勉強会@キャメロットジャパン


昨年のニキビ漢方勉強会@キャメロットジャパンの続編です。

皮疹を治す薬ではなく、アトピーの人が、精神的なストレスなどで悪化したとき、その随伴症状により、

白虎加人参湯や女神散や抑肝散や小建中湯を処方する話でした。もう一つの処方の名前は忘れました。

資料を持って帰ってこなかったので。持って帰ってきても、もう一度読むことはなく、ゴミになるだけなので。

でも、ブログに間違った事を書かないために、ブログを書くためだけでも、持って帰るべきだったと反省。

2008年1月にも皮膚科漢方勉強会@キャメロットジャパンに参加しましたが、

結局、アトピーの患者さんにもニキビの患者さんにも、漢方薬は処方していません。

所詮、皮膚科はシルバーセイント

難治性の症例が集まるクリニックではない、

標準治療(ガイドラインの範囲内)で治らない患者さんは去っていく、

ということだと思うんです。

過活動膀胱夜間頻尿の患者さんでは、抗コリン剤が効かない人に、漢方薬を使って、結構感謝されているんですが。

昨日の勉強会、当院に来られるアトピーの患者さんにすぐ役立てられるような成果はありませんでしたが、

生薬の種類を私の脳にインプットするのには、役立ったと思います。次回、同じような話を聞いた時、ピンと来るようになるんです。

漢方は理論ではなく、経験。勉強会で、繰り返し処方名を聞くことも経験です。
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