泌尿器科医・木村明の日記


証明終わり、雑談は短く


私は、数学の証明問題みたいに、最少限の説明で終わらせたいタイプ医者です。

Q.E.D.証明終了、という態度がよく出ます。

雑談も短く切らせていただいています。嶮山スポーツガーデンのテニス仲間がわざわざ来てくれても、テニスの雑談は短くカット。

だって混んでいる時、「フレンチオープン、錦織、復活しましたね」なんて話してられませんから。

このスタイルのせいでしょうか、毎日新患10人いらしていただいているのに、再診患者は30人のまま。1日40人のペースが続いています。

証明終了、というスタイルを貫いているから、新患10人いらしていただいても、待ち時間が30分を越えることは滅多になく

(すみません、これからの3ヶ月は皮膚科の夏ですので待ち時間が1時間になるかもしれません)、

だから、予約システムとか、順番取りシステムとか、導入しなくて済んでいるのかなあ、なんて自己満足しています。

予約システムって難しいと思うんですよね。10時に予約した人を10時に診られるとは限りませんから。

持ち時間の10分を過ぎたので今日はここまで、とは言えませんから。

順番取りシステムは、クリニックの待合室で待つ時間は短縮できるものの、病院近くで待機してなければならないわけです。

先週の土曜日は、診療開始前に10人の患者さんがいらっしゃいましたが、その方たちは30分以内の待ち時間で済みました。

オンライン順番取りシステムを導入していれば、受付後間もなく、30人ぐらいの番号が取られてしまうでしょうから、

25番ぐらいの番号を取った人は、土曜の午前中は、オンライン順番取りシステムからの呼び出しを待ち続けなければならないわけです。

プロペシアバイアグラ・レビトラ・シアリスを処方して欲しいだけの人も、

センター南駅周辺でオンライン順番取りシステムからの呼び出しを待ってもらうというのは、

都筑区在住の患者さんばかりではないので難しいと思うんです。

「証明終わり、雑談は短く」の無愛想なスタイルで、待合室での待ち時間を短くしようとしているのが、私です。

待ってもいいから、朝早いうちに病院受診を終わらせたい人は9時半に、

待合室で待ちたくない人は、土曜なら12時に、平日なら17時にいらして下さい。

いついらしても、そんなにはお待たせしません。ブログを読んで想像していたのより、面白くない男で、

その点では失望されると思いますが。

木村明は臨床医に向いていないタイプ、と思っている東大泌尿器科教室の関係者は少なくないと思います。

なので、私が開業医として生き残っているのが不思議で、今回「泌尿器科開業のマネージメント」でしゃべれ、ということになったのかもしれません。
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