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棒屋の経済解説


数年前、アメリカのゼネラルモーターズは販売不振の高級車を低所得者に売るためのローンを発明しました。

新車を買うとき、3年後には中古として手放すことを前提に、その中古の値段を新車の値段から値引きして、3年ローンの価格を安く設定。

ローンの審査はなし。年収なども聞かれません。

このローンは、金を貸した人が支払いを受けるのではなく、支払いを受ける権利を譲るという形で商品として財テクしたい人に売られました。

その頃、ヨーロッパでは金融工学を駆使して金を儲けるのが大流行していました。

アメリカの自動車ローンは、審査なしで低所得者に高級車を売るためのローンとは分からない形で、ヨーロッパで売られました。

低所得者が決められたローン払い、中古車が予定の価格で売れている時代は、好景気が続きました。

財テクで成功したヨーロッパ人はテレビなどの家電を買ってくれました。

トヨタはアメリカに車を売り、ソニーはヨーロッパにテレビを売り、黒字が続きました。

しかし、分不相応な家に住み、分不相応な高級車に乗っていた、低所得のアメリカ人の生活が破綻する日が来ました。

ある日、土地神話(土地は値上がりし続ける)が崩れたのです。

低所得のアメリカ人に金を貸して、高利回りを得て豊かな生活をしていたヨーロッパ人の金融も破綻。

アメリカやヨーロッパの銀行に金を預けていた中東の金持ちが預金を引き下ろしたので、ドルとユーロが下落。

車もテレビも売れなくなるし、ドルもユーロも値下がりしたので、トヨタもソニーも赤字に。

買う金を持っていない人に、審査もせずに金を貸して、好景気を演出してきたのが、この数年のアメリカ。

とすれば、オバマ大統領が「チェンジ」と言っても、すぐに車が売れるようにはなりません。

アメリカがまた世界経済の牽引役になるには、インターネットのような価値ある大発明をしてくれなければいけません。

一方、日本企業は、低所得者の身の丈にあった低価格の自動車を開発すべきでしょう。

通勤電車の中で、毎日日経新聞を読んでいるビジネスマンからはバカにされそうな総括ですが、分かりやすく説明する練習として書いてみました。

住宅ローン(サブプライムローン)のことはよく分からないので、自動車ローンの話に、ヘッジファンドが登場するとややこしいので、ヨーロッパの金貸し、にしました。

金融工学にのめりこんでしまったアイスランドはどうなるのでしょう。

今年6月に泌尿器科の国際学会がアイスランドで開かれる予定ですが、大丈夫なんでしょうか?
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レイキャビクでの泌尿器科学会 by あざみ野棒屋さん

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アイスランドが心配です。

国際学会というイベントが今年どうなるかも心配です。

先週土曜日のニキビ勉強会の講師は、今年京都で開かれる国際真菌学会の参加申し込みが少ないので、皆さん参加してください、と言っていました。

円高の京都に海外からのお客さんは少ないかも知れませんね。
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