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麻疹(はしか)に気をつけましょう


今日から3日間、娘は第102回医師国家試験を受験します。私も医者ですが、泌尿器科・皮膚科を含め勉強を見てやることはできません(受験テクニックと実際の医療とは違います、と自己弁護)。

親にできるのは、会場にちゃんと着くようにしてやること、体調を崩さないようにしてやる事ぐらいでしょうか。

雪は降らないみたいですから、朝ちゃんと起こしてあざみ野駅まで送っていってやることで、1つ目の業務は終わり。

2つ目の体調を崩さないように、という点では、11月にインフルエンザの予防接種を2回行っていますし、幸い今はインフルエンザは流行っていませんので、この3日間にインフルエンザを発症する事はまずないでしょう。

今流行っているのは、麻疹(はしか)。娘は小児期に予防接種を受けていますからまず大丈夫とは思いますが、予防接種を受けている人でもかかることはあるので、まったく心配ないとは言えません。

ただ麻疹は最初の3日間は、微熱と風邪症状(咳・鼻水)といった軽い症状です。そして半日ぐらい解熱したあと、発疹と高熱が4~6日続きます。

今のところ、娘は微熱も風邪症状もありませんから、仮に今麻疹の潜伏期の最中だとして、これから麻疹が発症するのだとしても、試験期間中はカタル症状のみで済み、顔や体が真っ赤になり40度の高熱がでるのは試験終了後のはずです。

麻疹(はしか)はこの典型的な経過と発疹の分布と、それから、発疹と高熱が出る頃に現れる口腔内の斑点(コプリック斑)から診断は比較的簡単です。

しかし風邪症状が現れた時に、風邪薬を飲んでいると、その薬による薬疹の可能性も考えられます。

風邪症状が3日続いた後に、顔と体に発疹が出現、麻疹(はしか)かと思ってよく病歴を聞いてみると、咳止めなどを他の医療施設や薬局や昔もらった薬の残りを飲んでいたことが判明する事があります。

家族が処方され、余った薬を取っておいて、他の家族が病気になった時に使うというのはよくやられているようで(特に塗り薬では日常茶飯事)すので、よくお話を聞かない(他の医者にかかりましたか、と聞くだけではダメ)と、医者にかかるのが今日が初めてでも薬を既に飲んでおられる方はいるのです。

お詫びと訂正

医学部生は臨床実習を始める前に、麻疹などの抗体価を調べ、低いものには予防接種しているそうです。

だから、去年麻疹で慶應が休校になったときも、医学部と早慶戦(斉藤投手人気)を控えた野球部だけは登校OKだったんでした。

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