From Steve Albini Interview

Update: 05/23/98 Except from "On The Same Page" by Alan di Perna, Guitar World June 1998.

 アルバムに「Recorded and Mixed」という肩書きで参加したSteve Albini氏のインタビュー  から抜粋してご紹介します。
・Albiniが今回のProjectに参加したのは、1997年6月。LondonのRAK Recording Studioでの  "Trial Session"からであった。 ・Trial Sesssionで、アルバム半分近い量のマテリアルをラフな形で録音した。  ただし、この中で実際のアルバムに使用された曲は2曲だけであった。 ・Trial Sessionにおいて、AlbiniはJimmy/Michaelの機材を全てセッティングした状態で録  音できる広いスタジオが必要であることを痛感した。   −>Jimmyがあれこれ機材をチェンジし、その度にレコーディングが中断したことが     偲ばれる。(by Honda) ・1997年9月、本番レコーディングの場所に選ばれたのが"Studio 2 Abbey Road"であった。  オーケストラを収容することもできる大きなスペースを持つ、ロンドンでも有数の大スタ  ジオ。Beatlesが使用していた事でも有名。   −>上記の理由でAlbiniが場所の提案をした可能性大(by Honda) ・Albiniは広いスタジオ内をパーティションで2つに区切り、片側にアンプ群を、反対側に  ドラムセットを並べた。 ・この配慮により、Jimmyはアンプをいちいちセッティングし直すことなく、あらかじめセッ  トアップされたアンプのどれにでも好きなようにプラグインし、すぐに演奏することができ  るようになった。 ・アルバムのベーシックトラックは4人だけで録音した。Robertは仮唄を入れていたが、仮唄  が最終テイクに使用されたのが2曲あった。 ・Jimmyの使用アンプは以下のもの   Fender Custum Shop Tone Master   Vox AC-30   Vox Super Beatle   Petersburg   Silvertone   Supro ・AlbiniはE・ギターのベーシックトラックをステレオで録音する。  2本のマイクで1本はキャビネットにオンで、もう1本はアンビエント用。 ・AlbiniはE・ギター用にリボン・マイク(薄い金属フィルムを用いたマイク)を好んで使う。  大型の振動式コンデンサーマイクを使う場合もある。 ・Jimmyは"beefier tone"(ぶっとい音?)でPetersburgを使うことが多かった。  "Upon a Golden Horse"のベーシックトラックではPetersburgを使っていたが、セカンドギタ  ーのパートをダビングする時に2台の小型のアンプ、SilvertoneとSuproを使っていた。 ・Jimmyのアコースティックギターは、ベーシックトラックではステレオで収録することが多かっ  た。オーバーダブではモノラルだった。 ・Jimmyは古いRCA製のリミッターをスタジオに持ち込み、アコースティックギターに通していた。 ・Robertは自分の声が色んな風に変わって聞こえる事を好んだ。  ガイド・ヴォーカルにさえ、エフェクトや深いコンプレッション、ディストーションをかけた  がった。  このため、AlbiniはRobertの近くに小型Mixerを置き、ヘッドフォーンに返るVocalのモニター  音に、Robert自身が自由にエフェクトをかけることができるようにした。  これにより、Robertは自分をinspireするようなVocal Soundを作り出せるようになり、非常に  喜んでいた。 ・実際のテープへの録音時にも、RobertのVocalへのコンプレッサーは深めにかけた。  Albiniが通常かけるより6〜8dBも深かった。(これはRobertの要求か?)
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