ZEPP in Atlanta '77

Update:4/7/98

Venue : The Omni, Atlanta, Georgia, U.S.A. Date : 4/23/77 Source : Mono-Audience Generation : 1st Gen.>DAT2 / 3rd Gen. Total Time : 177Min Tape Speed : Normal / Slow Quality : Good
SONG LIST 1. THE SONG REMAINS THE SAME 2. SICK AGAIN 3. NOBODY'S FAUKT BUT MINE 4. IN MY TIME OF DYING 5. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU 6. NO QUARTER 7. TEN YEARS GONE 8. THE BATTLE OF EVERNMORE 9. GOING TO CALIFORNIA 10. BLACK COUNTRY WOMAN 11. BRON-YR-AUR STOMP 12. WHITE SUMMER/BLACK MOUNTAIN SIDE 13. KASHMIR 14. OVER THE TOP 15. GUITAR SOLO 16. ACHILLES LAST STAND 17. STAIRWAY TO HEAVEN [Encore] 18. ROCK AND ROLL 19. TRAMPLED UNDERFOOT

COMMENT(4/4/98)
 77年の最後のUS Tourより、久々の新音源が発掘されました。
 音源的には4/19/77のCincinnati(Boot:Early Days-Latter Days)と4/27/77のCleveland
 (おなじみThe Destroyer)の間に位置する、Tour序盤の公演です。

 私が所有しているのは、1st Gen.から落としたDATと3rd Gen.のカセットです。
 どちらのテープもこもり/歪みが気になり、お世辞にも良いとは言えない音質です。特にカセ
 ットの方は左チャンネルのレベルが振り切っており、テープ速度も遅めです。

「Taperはビールとかのアルコールがかかるのを恐れて、テープレコーダーを座席の下に置いて
 録音した」という情報があり、音質が厳しいのはそのあたりにも要因がありそうです。


REVIEW 1. THE SONG REMAINS THE SAME    盛大な拍手と歓声で始まります。Drums/Bassの音出しの中、Jimmyが音質を確かめるよう    に最初のDコードの音を数回弾き、おもむろにスタートします。    ぶっといDrumsにHeavyなBassが絡み、迫力の演奏になっています。Robertの声もなかなか    伸びやかです。 2. SICK AGAIN    Introの最後で、Jimmyだけ1小節早く終わってしまい、慌てて最後に帳尻合せをしている    ように聞こえます。    ここでもBassが要所要所で小気味良いフレーズを入れています。Drumsの手数も多めです。    (音が悪いため、スネアのロールはステテテ....とデンデン太鼓のように聴こえます) 3. NOBODY'S FAULT BUT MINE    冒頭、Robertが何やら観客にお詫びの言葉を述べています。    ストップ&ゴーの連続する難曲ですが、Bonzoの絶妙なリードのもと、事もなげに演奏して    います。 4. IN MY TIME OF DYING    Robertは「Physical Graffitiからの曲です」と紹介しています。    終り近くの"My Jesus"のパートは若干短めです。    残念ながら、演奏の最後の数秒が切れて歓声になっています。 5. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU    "Features, Jimmy Page...."というRobertのMCで始まります。    全体的に情感たっぷりの良い演奏です。    Robertの「Jimmy!」という叫びに続くGuitar Soloでは、中盤のスロー部分でTea For One    のフレーズが挿入されています。(Page/Plantでも似たようなアプローチがありましたね) 6. NO QUARTER    ピアノSoloの序盤は細かいパッセージを繰り返し、不思議な高揚感をかもし出しています。    Jimmy/Bonzoが加わって大ブギウギ大会になり、JimmyのGuitar Solo部へ。途中でビンを    倒す音が大きく入ってビックリしますが、その後しばらくして音質が若干向上します。    おそらくTaperはレコーダーを床から膝上あたりに移動したのではないでしょうか?    Guitar Soloの終盤で突然cut-outし、ピアノSoloの最後にcut-inしています。   7. TEN YEARS GONE    Dave Lewis氏の"The Concert File"の写真を見ると、この日のジョンジーはMansonの    3-NeckではなくOvationの12弦を使っているのが分かります。    Bassは「これがホントに足で演奏してるの?」という滑らかな演奏です。    Jimmyの演奏は若干不安定で、エンディング近くのフレーズはかなり調子っぱずれです。 8. THE BATTLE OF EVERMORE    Robertが絶好調のようで、珍しく曲の合間に「ウ〜ウ〜」というファルセットの雄叫びを    入れています。 9. GOING TO CALIFORNIA    沸き上がる歓声で、RobertのVocalが聞き取りづらい瞬間が何度かあります。    最後のコーラスが3声にキレイに決まっています。 10. BLACK COUNTRY WOMAN    曲前の歓声で一部cutがあります。    ここでもRobertはパワフルなVocalを聴かせています。 11. BRON-YR-AUR STOMP    いつものアコギのアルペジオから始まりますが、ストローク部からはいつもと異なる    聴き慣れないフレーズとなり、そのままBass/Drumsが加わって曲に突入しています。 12. WHITE SUMMER/BLACK MOUNTAIN SIDE    ほとんど間髪を置かず、この曲になっています。    いつも以上の素早いパッセージで、ハーモニクスが面白いように決まっています。 13. KASHMIR    前曲からメドレーで始まります。Drumsの音に迫力があります。    序盤Mellotronの音が小さめですが、後半でバランス良く聞こえるようになります。    特に最後のアラビックなフレーズが効果的に響いています。 14. OVER THE TOP    「...My good brother, John Bonham, Over The Top!!!」というRobertの雄叫び    で始まります。Moby Dickの代わりにOut on the TilesのIntro部分を挿入する、77    年お馴染みのパターンです。素手叩きの前あたりでcutがあります。 15. GUITAR SOLO    ハーモナイザーをバリバリにかけて演奏する、これまた77年お約束のコーナーです。    アメリカ国家の後、Thereminでヒュンヒュンと音を飛ばした後、ワウを踏みつつ弓弾    きに至っています。 16. ACHILLES LAST STAND    音の洪水からこの曲になだれ込んでいます。    Drums/Bassが怒濤のリズムをかもし出しています。スタジオ盤の1.3倍くらいの速度    で、長いハズの曲も意外に短く感じてしまいます。    Guitar Soloもリズム隊に負けずとも劣らずの鋭さで、全体としてこのTour有数の傑作    に仕上がっています。 17. STAIRWAY TO HEAVEN    曲前の歓声でcutがあります。    Guitar Soloの後半では77年特有のブレーク部がありますが、ピアノやGuitarでの    オブリガードは無しのシンプルなアレンジです。 [1ST-ENCORE] 18. ROCK AND ROLL    拍手と歓声と足踏みが鳴り響く中、ようやくメンバーが再登場します。    観客に「Are you Ready?」と気合を入れてからのスタートです。    エンディングはかなり演奏を引っ張って終わっています。 [2ND-ENCORE] 19. TRAMPLED UNDERFOOT    メンバーは再びステージから去った模様で、拍手と歓声が続きます。    cutがあってから、更に高まる観客のボルテージの中メンバーが再登場します。    2nd Encoreとして演奏されたのはこの時期の定番であったこの曲です。    ジョンジーのClavinetがHeavyに曲を盛り上げています。特に低音がよく効いてて    迫力満点です。
IMPRESSION  演奏としては極上の部類に入る公演だと思います。  特にAchillesはZEPPのコピーを手掛ける方には是非聴いて頂きたいテイクです。  ただ、音はBradford '73並みの厳しさであり、音源マニア/演奏マニア以外の方には  お薦めできません。特に「サウンドボード命!」の方は手を出さないことです。
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