78年2月19日(日) SuperSession Char and others
FM東京 15:00〜16:00 ライブ・コンサート 200回記念夢のスーパー・セッション・スタジオ・ライブ(デンオン・スタジオ・ライヴ)


民放FMの番組"デンオン・ライヴ・コンサート"の200回記念でロックとジャズの若手ミュージシャンを一堂に集め一大セッションを行うことになり、2月19日の放送はロック・セッションとジャズ・セッションが別々に2曲づつ4曲、そして2月26日の放送はロックとジャズの混合メンバーで何曲か演奏し、26日の演奏はレコードにすると企画された。チャーは2月19日のロック・セッションに参加している。
放送に先駆け前日の2月18日の19:00前にはロック・セッションのリハーサルのためメンバーが次々に集まりはじめた。沖縄から飛行機でジョージ紫(Kbd)が。ゴダイゴのスチィーブ・フォックス(B)、トミー・スナイダー(Dr)、そしてロック・セッションのまとめ役のミッキー吉野(Kbd)が。そして少々風邪気味のカルメン・マキ(Vo)である。アメリカから帰ってきたばかりのチャーは観てきたスティービー・ワンダーのライヴの話をしている。
カルメン・マキのリクエストである"Feeling That Grow"、そして"Crosstown Traffic"のコード進行を書いたコピーを手に何回かカセット・テレコで聴き、2〜3回通して演奏した。チャーは水を得た魚のようにアームを握って飛び跳ね、アレンジにも口を出す。"エンディングは俺とトミーでやりたいね。」。それに対しミッキーが"ギターとベースのユニゾンなんかどうかな?」と言い、やるたびに音は緻密になっていきリハーサルは終了した。

本番の2月19日の11:30、トミーが英字新聞を持ってきた。そのラジオ番組表には"Super Session Char and Others"とある。
12:15、ジャズ・セッション組のリハーサルの後、ロック・セッションのリハーサルが始まる。チャーはローランドのジャズコーラス、ハイワットのアンプにマクソンのディレイというセッティングである。
15:00、本番である。ジャズ・セッションによる"Stera By Starlight"、そして"Song #1"の後、いよいよロック・セッションの始まりである。


収録曲
No.曲名コメント
1.Feeling That Grow
2.Crosstown Traffic
[SONGS]
Time: 90
[COMMENTS]
"ジミヘンになった気分だね。シラフじゃできないよ。"
"オレだってやろうと思えばいつだってあれぐらい弾けるんだぜ"
というチャーの言葉が全てを語っている演奏である。

以上、月刊"プレーヤー" 78年4月号より。

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