サボテンの花
ほんの小さな出来事に 愛は傷ついて
君は部屋をとびだした 真冬の空の下に
編みかけていた手袋と 洗いかけの洗濯物
シャボンの泡がゆれていた 君の香りがゆれてた
たえまなくふりそそぐこの雪のように 君を愛せばよかった
窓にふりそそぐこの雪のように 二人の愛は流れた
思いでつまったこの部屋を 僕もでてゆこう
ドアにかぎをおろした時 なぜか涙がこぼれた
君が育てたサボテンは 小さな花をつくった
春はもうすぐそこまで 恋は今終わった
この長い冬が終わるまでに 何かをみつけて生きよう
何かを信じて生きてゆこう この冬が終わるまで
この長い冬が終わるまでに 何かをみつけて生きよう
何かを信じて生きてゆこう この冬が終わるまで
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財津和夫 ‐角島灯台をのぞむ高台