Nikon F100 RVP

 

早春賦

春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど

時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず

 

氷解け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ さては時ぞと 思うあやにく

今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空

 

春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急(せ)かるる 胸の思いを

いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か

― L・吉丸一昌 M・中田 章 ―