海士ヶ瀬の青い海 、白い砂浜   Nikon F90s RDPV

 

横 顔

少しずつ少しずつでいい悲しみを僕に分けてよ

震える遠い瞳には去って行く人が映った

こんなにも近いのに切なさが僕を縛り付けてる

泣きそうな笑顔の君が 少しでも楽になる言葉を探してた

脱ぎ捨てて何もかも繕わないで僕の前では

いつだってそのままを受け止めること誓うから

今この気持ち言葉にして伝えたら 嘘になりそうで恐い

 

真夜中に咲いたその花は凍えてる僕を照らした

摘みとって持ち帰れるほど簡単な恋じゃなかった

星空の帰り道「きれいね」と 無邪気にはしゃいでたね

つられて見上げたけれど 心は君の横顔だけを見つめてた

ぐしゃぐしゃに泣けばいい 思いをすべて吐き出しなよ

少しだけやせた肩抱きしめるにははかなすぎて

もう他人には譲れないと叫んでいる 君へ伸ばした腕が

 

独りが苦しい夜はそばで歌ってあげる こんな自分に驚くほど愛しい

脱ぎ捨てよう何もかも 欲しい物なんて一つあればいい

君というぬくもりを手にするために生きている

今どこまでも続く広い海になって 君を包んでいたい 隣にいるよずっと

− 平井 堅 −