1年と10秒の交換

私の願いがかなうならば あなたを戻して ここに これから生きる1年と引き換えにして

あなたの声がした 心に響いてる だけど見えなくて 人波霞んでく

記憶の絵葉書に何を話しても 答えてくれなくて あの日にまた戻る

いつもと違うと感じながら いつかは言うからいいと 黙って背中見送った それが最後と 知らないままに

 

優しい微笑みが何か言いかけた 気ままな夢さえも 続きを描かない

別れがくるなら教えてよと 誰にも当たれぬままに 置き去りの想いを乗せた 2人の言葉 時に浮かんで

 

あなたが好きだと叫んだなら あなたの答えを待つの どんな言葉も受け止めて 心の奥の箱にしまう

私の願いがかなうならば 10秒だけでもいいの これから生きる1年と引き換えにして あなた戻して

たった一度の 本当一度の 奇跡でいいから

− 八神純子 −