バイク乗りのための健康相談室 〜第3集〜


 ● ドリンク剤の飲み方

 ドリンクの効果的な飲み方は、ドリンクの種類と飲むシュチュエーションによって違ってきます。
ドリンク剤は「滋養強壮、疲労回復」が効能に書いてありますよね。この二つは矛盾しているのです。

滋養強壮は元気を出して仕事や遊びをやりましょう。集中力や根気も高まります。
一方、疲労回復は疲れた身体を癒して体力を回復させるので安静とリラックスが求められます。

この矛盾する二つをよりハイレベルで融合させているものほど値段が高いといってよいと思います。
値段によってランクを分けるのは恐縮ですが、一番わかりやすいので「値段によるランク分け]を させてもらいます。

100円から300円程度のものは「元気をだす、活力を増やす、眠気をなくす」という効能がメインですね。
内容的にも疲労によって失われたビタミンやアミノ酸を補給して、カフェインで眠気をさます (目は覚めるが集中力、判断力、反射神経は低下してるので長時間のライディングには要注意) もので、疲労回復効果があるのはタウリンぐらいです。

500円から1,000円程度のものは、たくさんの生薬を含んでいます。
生薬の効果で通常では疲労により低下してる機能を増強して疲労感を除去しながら通常以上に 身体機能を高め、疲れているのに普段より活力、集中力判断力が高めることが出来ます。
また生薬の働きで、安静時には蓄積した疲労の除去がよりすすむ成分が含有されていて、 疲労回復が早く効果も高いです。

1,000円以上のものは疲労回復剤、栄養補助というよりも「体力増強剤」に近くなります。
通常の体力を100とするなら一時的に120にも150にも高められる効果のある成分が含められています。
値段が高価なほど体力増強効果が大きいと言って良いでしょう。 そして体力を一時的にたくさん使ってしまって、そのあとの疲労回復のためにも それだけの成分が含まれている物が殆どです。

現実には、仕事があと二時間くらいで終わるけど、ちょっとだるいな〜と感じたときは 100円から500円くらい。
昨日は夜更かしして、朝から疲れたなあ〜(仕事したくないなぁぁぁ)と言う時は500円から 1,000円くらいのもの。
そして、仕事が終わって疲れていても、今夜は大事にな用事があるので、体力を一時的に高めたい 時には2,000円程度のものが良いかと思います。

さて、ここまで読んでわかる通り「疲労回復」といっても疲れを取るだけのものがないです。
「寝る前に飲んで、ぐっすり休んで疲れをとりたい」という希望のかたは、ドラッグストアや薬局で 「カフェインレス]のものを選んでください。安静時の疲労回復効果の優れたものがあるはずです。 風邪などの時は、カフェインレスのドリンクをお湯で3倍くらいに薄めてのむと(薄い方が吸収が速く、 胃腸の負担が少ない)効果的で、風邪の回復が速いです。

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 ● 解熱鎮痛剤の作用と副作用

質問
 病院で処方される解熱剤でジクロフェナクナトリウム製剤(ボルタレン等)は副作用の事を 結構聞きます。(死亡例や不妊、発癌性などは過剰報道か?)
自分の場合、確かに凄く効いたけど、動悸や冷や汗をかいたりしました。 ボルタレンはインフルエンザ脳炎の場合、死亡率が軒著に高くなり、その他にも低体温ショック による心不全や不妊や流産、アスピリン喘息、発癌性など副作用の強い薬だって聞きました。
売薬では辛い時、すぐにイソプロピルアンチピリンを飲んでしまいますが、アミノピリン等の ピリン系製剤には腎機能障害の副作用が書いてあった気がします。
飲む機会の多い、解熱鎮痛剤などの副作用について教えて下さい。
答え
 薬の副作用は、必ず起きるものは殆どなくて、「まれ」とか「たまに」「ごくまれ」という 表現で発現頻度を表しているのです。
副作用の発現する可能性は非常に低いといって良いでしょう。また、発現が予想できる場合は、 それを防ぐ薬を併用します。

 解熱鎮痛薬は一般にNSAIDSという(非ステロイド解熱鎮痛剤)のことです。 発熱や疼痛などの時には身体のなかでプロスタグランジンという物質が生成されて痛みや発熱を 起こしています。NSAIDSはプロスタグランジンの生成を阻害して、痛みや発熱を抑え、 緩和する作用があります。

 ところが、このプロスタグランジンは通常は気管の拡張、収縮や胃の蠕動運動、胃粘膜分泌の コントロールするために分泌、生成されているのです。 NSAIDSによりプロスタグランジンが減少すると、気管の収縮(アスピリン喘息・アスピリン だけでなく殆どNSAIDSで起きる。アスピリンの副作用として最初に発見されたのでこの名が ついた)や胃粘膜分泌低下による胃痛を起こす可能性があります。
長期投与はNSAIDSが、対症療法であって、病気を治すのではないので、止むを得ない場合 以外は通常は避けます。
ボルタレンに限らず、ウイルス性疾患の発熱の場合は、体温を38度以下に下げないようにする 場合が多いです。 これはウイルスが熱に弱いため(風邪を引くと熱がでるのは、38度以上で死んでしまうウイルスを 殺すため)に必要以上に熱を下げると、ウイルスが再度増殖して風邪をぶり返す、重篤化するので、 それを防ぐためです。

 ボルタレン、ロキソニンは、他の薬にくらべて特に副作用が多いわけではありません。 (薬の効き方、メカニズムに大差ないので、当然副作用も大差ないのです)
ただし、大ヒットしたので(それ以前の薬より安定性が高い、副作用が少ない)大量にでまわって、 有名になると「病院でもらう薬の代名詞」みたいになっている面もあるのです。それと、抗生物質 との併用は難しいので、(医師はかなり限定的に処方する)自己判断での使用はしないで下さい。

 「薬を飲んで副作用が出た」という話を患者さんから聞くけど、そのうち半分くらいは元の病気の 症状が悪化したものだったりします。
オカシイと思ったらすぐに医療機関(一番いいのは薬を処方したところだけど、緊急的には近くの 医師でも)に問い合わせて見ましょう。
それを「薬が悪い」と自己判断して薬を止めて余計病気を悪化させた例も多いのです。

 薬の副作用や中毒についてはいろいろな書籍がでまわっています。 それに書いてあることは間違いではないけど、「頻度」や「発現条件」については十分に説明して いないので、「この薬を飲むと、必ずこんな副作用がでるんだ〜」と誤解を招きやすいと思います。 (ある程度不安を煽らないと、本が売れないからかも?)

 薬はエゲツないくらいの動物実験を繰り返して(実験動物さん、ありがとう)安全性を確認して、 使用法を確認して開発から10年から15年くらいかかって発売されます。それでもお医者さんや 患者さんに支持されないと、商品価値がなくなってしまうので「安全で使いやすい薬」の開発に メーカーは必死です。

 病院でもらった薬を他人にあげるのは、絶対に止めてください。

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 ● 皮膚病の薬

質問(その1)
 以前相談した皮膚の件ですが、医者から処方された薬(軟膏)の効き目がイマイチです。 医者にも「効果が出ない」旨を伝えたのですが、相変わらず同じ薬を処方されています。
「プロトピック軟膏(タクロリムス水和物配合と書かれています。)」ですけど、 もっとしつこく効果が無いことを言うべきでしょうか?

それから、前に本かテレビで読んだか見たかした記憶があるのですが、内臓の疾患が皮膚に あらわれてくることはあるのでしょうか? その場合、主にどんな疾患の症状としてあらわれますか?
本人に自覚症状が無くても、皮膚に現れてくると聞いた(見た)んですが。

今通院してるのは大学病院なのですが、アトピーの疑いはあるか?と聞いてみたら 「その可能性はあるが、はっきりとは言えない」と言われました。

もう何年も再発を繰り返してるんですけど・・・(汗)
答え(その1)
 内臓の症状と皮膚は密接な関係があります。
しかし、皮膚はもともと外からの刺激から内部を守るバリアの役目があるので、 刺激と防御力との力関係により、皮膚が負けると湿疹になります。
皮膚炎、湿疹、また細菌感染も、健康で防御力に富んだ皮膚であれば防ぐことができます。 そのためには、まず規則正しい食事、バランスの取れた栄養、十分かつ規則正しい睡眠、休息が必要です。 この条件が満たせなかったり、内臓の機能が疾患等で損なわれた場合、皮膚の一番弱い場所に、 あるいは強い刺激を受けている場所に皮膚炎が起こります。

同じ場所に長期間にわたり皮膚炎がある場合は、内臓との関係が疑われますが、「身体の左右対称に 発症しているか?」「食事と症状の良悪に関連があるか?」などによって見分けます。 また、外的要因との両方が原因になってることもあります。
アトピーは簡単に言うと常時皮膚の防御力が低下していて通常では問題のない刺激 (外からだけではなく、食べたものによる内部からの刺激も)に過敏に反応してしまう症状です。
アトピー自体は、小児に圧倒的に多くて、成人では少ないといわれています。 また、他の原因による皮膚炎の可能性が排除されないと「アトピーです」と確定できないのかも しれません。

*アトピーとはラテン語で「詳らかではない」という意味。当初は原因が良くわからない皮膚炎 (小児が殆ど)を指して称していたが、一部の患者さんやメディアに「原因不明で長期加療が必要 ⇒難治性」と誤って広がったようです。時間はかかりますが、難治性はありません。


プロトビックですが、もっとはっきりと「効かない」と伝えたほうが良いと思います。
皮膚の状態が病気によるものか、薬によるものか判りませんが、悪い状態になっているのが 事実なので、何らかの処置を施してもらうか、極端な話ですが皮膚科を変えてみたらどうでしょうか?
質問(その2)
 普通は症状が改善されない場合は、すぐに変えてもらえるものなのでしょうか?
確か、1年前に「認可されたばかりの薬だから、しばらく使いつづけてもらえませんか?」と 言われてそのまま使いつづけていましたが(汗)

この「しばらく」の基準って普通は1ヶ月とかじゃないんでしょうか? 大学病院だから・・・と思ってたんですけど(汗)
答え(その2)
 軟膏やクリームの外用剤は、患部に直接作用して、効果が早いのが特徴なのです。
お医者さんは、Hさんにとって一人でも、待合室を見ればわかる通り、お医者サンは何百人の 患者さんを診察するのです。
記録はカルテに記載されていても、お医者さんにとって印象に薄いと「良くわからないので、 前回と同じで行きましょう」となってしまう可能性ありです。 (お医者さんは、そうは思っていないけど)
別にお医者さんが、悪いのでもHさんの印象が薄いのでもなく、悪いのは急がし過ぎる事なんです。

で、とにかく「効かない、1年以上も効かない」とハッキリと言いましょう。

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 ● 便秘

質問
 薬剤師様。今年も何とか生きていきたい今日この頃です。
良いといわれるあらゆる手を尽くし、運動もしておりますが、私の腸内はうんこ色一食です。 シーーーーーーン!
いや、ほんとに動かないらしく、大変です。
このままでは効く下剤がなくなります。どうしたものやら。

ま、それはそうとして、左耳たぶがなぜか赤くなっているのが謎なR子でした。
今年もよろしくお願いいたします。
答え
 R子さん、おなかの中のう○こさんや、う○ちくんが動いてくれないのですか?
そのうえ下剤が効かなくなってきたのですか〜?それは大変ですねえ〜。
まず、食事のタイミングとバランスを変えてみたらどうですか?

朝をキチンと食べるのは知っていると思いますが、夕食を減らす、あるいはカットしてしまうのです。 そして夕食の時間を就寝の5時間くらい前にして下さい。 空腹状態を維持したまま就寝するのです。
夕食を減らすと、「お腹が空いて、空腹感で眠れない」のが心配なのかもしれませんが、それは習慣で 空腹感を感じているだけなので、ガマンするか、飴玉かチョコレートを一口だけ食べて血糖値をあげて ごまかしてください。
この食生活を2〜3日すると、消化器の状態は、大変排便しやすい状態になります。

人間の消化器は口から肛門まで7メートルくらいあります。消化、吸収、排便すべて脳でコントロール していますが消化、吸収が十分でないと排泄は起こりません。
夕食をたくさん食べたり、あるいは就寝時間ちかくに食事を食べると、当然、消化吸収に時間が かかります。通常は3〜5時間かると言われています。当然、就寝中も消化、吸収するために消化器は 動きますが、実は夜間(就寝中)は消化器は「大便を作る」という大切な時間帯なのです。消化と排便 では、消化の方が優先順位が上位なので、排便、大便作成?はおろそかになり、また消化器も休みなく 働くため力が弱くなり、排便力(排便反射ともいいます)も弱くなり、便秘となります。

便秘薬ですが、通常(センナ等漢方系のものを含め)市販されているもののほとんどが、腸(直腸)を 刺激して排便を促すタイプです。刺激はいつか必ず馴れて効果が弱くなります。出来るだけ上記の 方法で排便しやすくした上で、服用して下さい。用量は必ず守ってください。

また、刺激タイプではなく便の生成を促し、排便しやすくして便通を促すタイプのものもあります。 こちらは馴れで効果が弱まったり、腹痛を起こすことはありません。
(商品名 大草丸[だいそうがん]、もし販売店がわからなかったら、メールください。)

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 ● 肩こり

質問
 最近肩凝りがひどいのです。
特に寒い日は肩から首にかけてカチカチに固まります。
バンテリンやアンメルツなどを愛用していますが一過性でしかありません。
何か飲み薬などで楽になれないでしょうか?
答え
 Y子さん、肩こりがひどいようで、辛いですね。
肩こりとは、原因が肩の周りの筋肉の緊張のし過ぎた、それにともなって血行が悪くなり 筋肉の疲労が増すことの繰り返しでおこります。 なぜ、肩の周りの筋肉が緊張するのかは、様々な理由があります。

 まず、姿勢の問題です。女性に肩こりが多いのは筋力が弱くて、理想的な姿勢を維持 できないから、頭と背骨の重心がくるって不必要な緊張を起こしています。
 柱に踵とお尻をつけて立ってみてください。自然に立った場合、後頭部と肩が柱につきますか?
もしつかなかったら、前かがみになっていて、それだけ余分に肩の筋肉を緊張させているのです。 その姿勢を維持するように心がけるだけで必要な筋肉(主に背中と腹)はついてきます。
 つぎに、脳は身体のなかで一番たくさん血液を使います。そのたくさんの血液は肩を通って 脳にゆくしかないのですが、脳の疲れは十分に取れていますか?また、眼の疲れは如何でしょう?
疲れがたまっていると当然、それだけたくさんの血液が必要になり、血管の負担も大きくなります。 それを起きあがった状態で筋肉で重い頭を支えながらするのですから、肩の凝りはひどくなります。

 脳や眼の疲れをとるのは睡眠が一番ですが、肩こりの方には睡眠不足の人が実際に多いです。 時間で何時間という考え方よりも、脳(頭)や眼の疲れがスッキリとれるまで、睡眠時間を 重視した生活を送るようにした方が良いでしょう。
 便秘の欄にも書きましたが、就寝時には空腹に近い状態が、血液が疲労回復中心に流れることが 出来るので、一番脳の疲れをとることが出来ます。

 飲み薬は、毎日飲むのであれば、血行を改善する朝鮮人参入りのものが良いでしょう。 朝鮮人参入りのものは多数の製品があり、製法によっても効果が違うので、はじめに最小単位だけ 買ってみて効果をためして下さい。(ハッキリ言って、全然効果のないものもあります)
特に製品名をあげると「若甦」という薬が良いです。
 漢方薬では、体質によりますが、足が冷えて夕方に肩こりが激しい場合は(顔が火照ったり、 のぼせたりする)桂枝ぶくりょう丸(けいしぶくりょうがん)です。
 また体力があって、胃腸が丈夫であれば「独活葛根湯」(どくかつかっこんとう)が良いです。 ただし冬場の短期間の場合です。*葛根湯類は汗をかいているときには服用をさけます。

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 ● オデキとニキビ・吹き出物

 オデキは、皮膚の毛根にばい菌が入って繁殖して出来るのです。
手っ取り早く治すのにはニキビをつぶすように内部のばい菌と膿を押し出す方法があるけど、
痕が残るので「男性用」の方法かな?
ただし、毛根で膿が「完熟」していないと失敗して、壊れた組織によって余計ひどくなることがあります。
市販の抗生物質入りの軟膏(テラマイシン軟膏が良いかな?)を塗るのが確実です。
ただし塗るといってもケガしたところに塗るのとは違って、
皮膚の内部にまでクスリが浸透しなくてはならないので、
指で軽くこすりながら塗りこんで薬が消えたら、再び指にクスリをとって塗りこむ。
それを合計3回くらい繰り返すのをオススメします。

ところで、オデキが出来るのは夏と冬に多いようです。
夏は汗をかいて皮膚が不潔になりやすい場合に多いです。
この場合は皮膚を清潔を保つことで防ぐことが出来ます。
冬に多く出来る場合は、逆に汗をかかない事と過度の洗浄がオデキを出来やすくしています。
オデキは前述したとおり、毛根にバイキンがたまって繁殖して起こります。
毛根のそばには汗腺があって常に汗を分泌しているので、
通常は汗の流れに逆らって少々のバイキンは毛根に入ってくることは出来ないのですが、
寒さなどで汗の分泌が止まるとバイキンが入ってきてしまい、そこで繁殖してオデキを起こすのです。
また、適度な皮脂によって皮膚は守られているのですが、
洗浄が強すぎると逆にバイキンの進入を許してしまいます。
したがって、冬場も1日一回は軽く汗を掻くくらいの運動をするのがよいでしょう。
なお、お風呂に入って汗をかくのは浸透圧の関係で汗をかいているので、効果が違います。

食べ物は胃腸に負担になるものは避ける、糖分を控える、野菜類をキチンと食べることに心がけましょう。


ニキビは、毛根から皮膚の表面にかけて皮脂腺から分泌された皮脂がたまり過ぎる事によって起こります。
思春期に多いのはホルモンの分泌が落ち着いていないからだと言われています。
また、体毛部にのみニキビが起きるので男性ホルモンが関連しています。
(体毛は男性ホルモン、頭髪は女性ホルモンが関与しています)
オデキのところでも書きましたが、汗がキチンとでていれば皮脂がたまりすぎることはなくニキビにはなりにくいです。
皮脂が毛根にたまってくると、状況により様々な変化が起こります。

@赤いニキビの場合は、ニキビにアクネ幹菌というバイキンがついて、皮脂を分解して酸性物をつくり、
かぶれてあかくなり、かゆみや痛みを伴います。
この場合は、アクネ幹菌がつかないように清潔に心がけ、
皮膚の抗菌力を増すといわれるビタミンB2、B6を服用するとよいでしょう。

Aは、ニキビに黄色ブドウ球菌がついて膿を持つ場合があります。
予防法はやはり清潔を心がけることと、ビタミンB2、B6を服用することです。

@、Aとも抗生物質入りの軟膏を塗布するのも効果的です。ニキビは患部が浅いので薄く塗布します。
@Aで、患部がひどくバイキンに侵食され、毛根まで侵されると、皮膚は回復不能で、
瘢痕組織がのこり、「あばた」になります。アバタになると治すのは困難なので、軽いうちに治すのが大切です。
食生活では油分の取りすぎに注意して、規則正しい食生活を維持しましょう。
また糖分はかゆみをましたり、炎症を悪化させることがあるので控えましょう。

吹き出物は、ニキビと同じように毛穴に皮脂がたまることによって起こります。
ただし原因は便秘がある場合などのように、
内臓機能が低下して皮脂の分泌力が低下して、正常に体外に出せないことにより起こります。
吹き出物は原因に胃腸や消化器の機能が関連してるので、胃腸や消化器の症状があればまず、なおして下さい。
おおまかな傾向としては、野菜類を多く食べる、炭水化物を控えると乗りやすいようです。
もちろん規則正しい食生活です。

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 ● 花粉症の症状を軽くするコツ

 花粉症の時季になりました。
完全には防げませんが症状を軽くするコツを仕入れてきました。

@モーニングアタックを防ごう
モーニングアタックは朝一番にしてしまうくしゃみのことです。
モーニングアタックを起こすと鼻の粘膜が充血して過敏な状態になり、
花粉に対してもより敏感に反応して、鼻炎の症状を悪くしてしまいます。
モーニングアタックは暖かい布団から出たりすることによる温度差が原因です。
起きたときの暖房や衣服の保温でモーニングアタックを防げば、花粉症の症状緩和に効果があるそうです。


A眼のかゆみには目薬を差しますが、痒くなってからではなく、予防的に差した方が結果的に効果が高いようです。
眼の場合も一度かゆみが起きてしまうと、眼の粘膜が充血して過敏になってしまいます。
そうなってから目薬をさしても有効ですが、
感覚的に「かゆくなりそうだ」と感じたら早めに差した方が結果的に症状は楽で、使用量も少なくてすみます。
「グロモグリク酸ナトリウム」といいう成分の目薬の場合は
説明書に書かれている回数の範囲内で無症状の時から差すのも良いかもしれません。


B以前「鼻炎薬と花粉症」 で紹介したアスゲン鼻炎薬ですが、あまりに問い合わせが多いので、対応するためにHPを開きました。
http://www.asgen.co.jp/
ここで、販売店を教えてもらえます。(メールで返事がきます)

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 ● こむらがえり

質問
 今朝は足の筋肉が痙攣して目が覚めました(泣)
ふくらはぎが突っ張ってそこが楽な姿勢をすると今度は、
内腿(膝の上)が突っ張ってきて・・・
仕舞いにはもう片方もピキピキと・・・
もう地獄の苦しみ(痛いの嫌いだ!)
今もふくらはぎ筋肉痛状態でおま。
しかも攣りやすいんだよね。(年かな)
たびたび攣るんです・・・(泣)

皆さんどうですか筋肉攣りやすい人います?
筋肉攣りにくくするのになんかいい方法ないですかね?
答え
 「こむらがえり」は痛いですよね〜。あちこちのサイトでは原因不明になっていま す。対症療法的なストレッチ(親指をつまむ、など)があるようで、実際に楽になる ようですね。
 また、水泳中や起床時(起床する前にこむら返りになって、その痛みで起きることが 多い)、女性では妊娠中におきることが多いようです。
しかし薬局の店頭では「原因不明だからわかりません」ではすまされないので、以前 こむら返りを良く起こすお客さんと応対したときに考えたことを書きます。

 まず、「こむらがえり」は、なぜふくらはぎでしかおきないのでしょうか? 全身にたくさんある筋肉で、こむらがえりは「ふくらはぎ」だけです。
データはないのですが、多分人間だけですね。犬や猫、牛や馬はならないようです。
それで、考えられるのは「二本足の直立歩行」ということです。 二本足で歩くとき、ふくらはぎは一歩一歩に全体重がかかるのと、それに反発するよ うに縮むことによりつま先で、地面をけって歩きます。
スムーズに歩行することや、走るために、ふくらはぎの筋肉が縮むタイミングの反射 神経はかなり敏感で、強いものだと思います。

さて、生身の人間の筋肉ですから、疲労が蓄積します。
それでも歩かなくてはいけません。そのために動きが悪くなると反射神経の刺激も強 くなってゆくはずです。
温かい季節では、筋肉の血行もよくて、疲労も段階的に増えてゆき、反射神経の刺激 も平行して強くなるので、通常の筋肉疲労(筋肉痛)となるはずです。 ところが、寒い季節では、血行が悪く疲労の増え方が急激で、反射神経も急激に強く なり、強すぎる収縮刺激がでて、こむら返りがおきるのでしょう。

また、起床時に起きる場合は、睡眠中筋肉は通常弛緩してます。したがって刺激への 反応が弱い(疲労が解消されていないとさらに弱い)ので、やはり収縮の刺激が強く でてこむら返りをおこすのだと思います。
妊娠中は妊娠そのものによって血液の負担が大きいうえに、お腹の赤ちゃんによって 重心がずれるので足に大きく通常と異なる負担がかかるため、水泳は歩くのとは全く 異なる運動をするために反射神経がくるってしまうとか、息継ぎがうまくできないこ とで、血液の負担が大きくておきるのだと思います。

筋肉の疲労と血液の負担、反射神経の乱れが、セットでおきているので、そのお客さ んには、血液の能力を高めて、反射神経を正常化させる薬(ニンニクエキスとビタミ ンB1,B2,B12が主成分)の薬を、毎日のんでもらったところ、それいらい一度もおき ていないそうです。

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 ● アレルギーと緑内障

質問
 どうも目が乾燥しやすくておかしいなぁとは思っていたので眼科に行ったら、 「アレルギー」の診断と「緑内障の疑い」と診断されました。
答え
 昔に比べて緑内障の目薬は良く効くものが出て来ました。
今まで眼科領域で問題がなかったようなのと、特に手術法が進歩してるので、 それはほど難しい病気ではないと思います。
ただし、緑内障の方が飲んだり、使ってはいけない薬がたくさんあるので 市販薬でも、必ず「緑内障ですが、飲んでも大丈夫ですか?」と確認してください。
質問
 二つ質問があるのですが、アレルギーの場合もそうですが、 緑内障でも、一生目薬をさすことになるのでしょうか?

後、『ゲームのし過ぎで目が悪くなってるだけ』なんて家族に言われ続けてましたが・・
緑内障・・というか、目の病気(アレルギーなども)は こういうのも原因の一つに入るのでしょうか?
答え
 A:アレルギーは治れば薬は必要ありませんが、 緑内障は進行を完全に止めてしまうことはできないので、点眼が必要になります。

目の疲れは、原因にはならないですが、悪化させてしまうことになります。
眼球が丸く球状であるのは、中に房水という液体が入っていて、 常に循環しているからです。
しかし、その圧力が何かの理由で高くなりすぎて、 視神経を圧迫して視野が狭くなる(カメラでたとえると、フィルムの位置が ずれて写真がまともに写らない)ために緑内障はおこります。
ゲーム等で目を使いすぎると、房水の循環が多くなったりして、圧力が高い 状態が続き、悪化させることになります。

緑内障は急激に進行して、視力が低下するということはほとんどないです。
目医者さんが、必要と判断したら目薬を毎日さして進行を抑制すれば、普通に生活できます。

アレルギーは、一般的にはゲームとは関係ないですが、睡眠時間が減ったり すると、目を保護する涙の働きが弱くなって、過敏になる(アレルギーが 悪化する)ことが考えられます。
ほどほどにしましょう。

それから、目医者さんに検査で行くときは、自分で車やバイクを運転して いかないでください。
検査のために一時的に瞳孔を開く薬などを使うので、視力が落ちて危険です。

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 ● 胃薬の選び方と用法

質問
質問です!胃薬についてですが
私は頭痛持ちで鎮痛剤が欠かせないのですが
いつも胃を荒してしまうので、ふと
風邪などで医者にかかると一緒に出してくれるのを思い出し
鎮痛剤と一緒に胃薬を飲む事にしようと思うのです。
でも薬店で胃薬の棚を見ると種類が沢山あり過ぎて迷ってしまいます。
どれも効能は、ほとんど全ての胃の症状が書いてあるみたいで、
どれも同じに思えてしまうのですが
食前、食間、食後など、よく見ると用法が違うのもあるようで。
特に「食べ過ぎ飲み過ぎに」と銘打っているもの以外は
食前とか食間が多いように思えるのですが
普通、鎮痛剤は食後服用。
鎮痛剤の副作用予防に飲むなら一緒が望ましいですよね?
どうしたらいいんでしょうか?
具体的にどんな胃薬を買ったらいいのでしょうか?
胃薬について飲み分けなど詳しく教えて下さい。

頭痛は夜が多いので飲む前に何か食べてから飲むようにしてますが
それでもだめでしょうか?

それともう1つ質問なのですが
食前や食間などの用法を守らないと効果はないのでしょうか?
胃薬以外でも食後は飲み易いのですが
その他の時間ですと普段は仕事をしている事もあり
飲み忘れてしまいます。
答え
頭痛薬などの解熱鎮痛剤は、多かれ少なかれ胃を荒らす傾向があります。
解熱鎮痛剤の成分の作用で、胃の粘膜を薄く、弱くしてしまうためです。

薬品名でいえば、ガスター10、サクロンなどが良いです。
これらは胃炎に対する効能に重点をおいているので、相応しいです。
また、胃炎は深夜に悪くなることが多いので、
胃炎がおきやすい人は就寝前に飲んでおくのも良いですね。
(できるだけ解熱鎮痛剤の就寝前の服用は避ける。
やむをえない場合は、胃炎防止の薬を一緒にのむ)

胃薬は、以前は「胃の具合がおかしいときに飲む」ように
ほとんどの効能がオーバーラップしていました。
消化不良と胃酸過多みたいに相反する効能もかいてありますね。

漢方系の胃腸薬は食前に服用して、消化機能を高めるタイプがほとんどです。
神経性胃炎で食欲が減退したときにも効果的です。
胆汁や消化酵素の入っているもの、パンシロンなどは食後に服用しして、
食べすぎ飲みすぎに効果的ですね。

就寝前に飲む場合は、なにか食べて解熱鎮痛剤を服用して、胃炎を防ぐことはできます。
ただし、夕食後2時間位で解熱鎮痛剤を服用してみて夜間に効果があれば、
就寝時の服用はしないほうが良いと思います。
就寝時間にもよりますが、それで、十分睡眠時間をカバーできると思います。
なるべく胃炎を起こさないということであれば、
ガスター10などのH2ブロッカーを一緒に飲んでおくのがよいですね。

薬の効果は、胃腸の活動と密接な関係があります。
食前、食後はできるだけ守って服用してください。
ただし、薬によってはかなり融通が効きます。
ケースバイケースなので、薬品名によって異なります。
たいていの薬は食後ですが、食前の薬は普通は漢方薬か胃腸薬ですね。
空腹時の胃炎に対してのむ胃腸薬は、やはり食前に飲むのがよいですね。
(食後には向かない、場合によっては胃に負担になることがあります)
漢方薬を食前に服用する理由は、効果を高めるためです。
漢方薬はご存知のとおりに、何種類かの薬草を複合させてできています。
それぞれの薬草の味の刺激により、身体が変化し病気を治し、症状を緩和させるのです。
このため味覚が一番するどい食前が効果的なのです。
この場合は、食前といっても30分や1時間前でもなくてよくて5分前でも、
ゆっくりよく味わって服用すれば効果があります。

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