バイク乗りのための健康相談室 〜第1集〜
● バイク乗りにお勧めの鼻炎薬（花粉症）
※このアドバイスは２００１年３月に投稿いただいたものです。
眠くならない薬では「小青竜湯」のエキスが主成分のドリンクをお湯で２倍に薄めて飲むと良いと思う。
漢方薬では花粉症は水分の取りすぎと身体の体温コントロールの不調和が原因としてるので水分は控えめにして、
水分を飲むのだったら必ず体温以上の温かい飲み物にすると良い。
皮膚も痒くなったりむずむずしたりしたら「桂枝湯」エキスのドリンクも良い。
両方飲んでもかまわないけど、１５分以上間隔をあけて飲むと良い。
それから漢方薬は「味覚」を大切にしてるので食前にゆっくり味を確かめながら飲むと良く効く。
錠剤では「アスゲン鼻炎薬」というのが一番効く。
「自慢じゃないけどどんな鼻炎の薬でも効かなかったわたしの鼻炎を止めたこの薬はすごい」とお客様に言われた。
ただし薬剤師仲間で製薬会社に特別に作ってもらってる薬なのでどこの薬局にあるわけではないけど、
探せばきっと売ってる店が見つかる。
薬局のグループの本部のTELは03(3370)7174で、そこで近くの薬局をきいてくれ。
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● 夏カゼ
毎日暑い日が続いて、急に涼しくなったら夏カゼをひいてしまった。という人がたくさんいます。
「夏カゼ」というのは同じカゼでも冬のカゼとどう違うのでしょうか。
夏のカゼも冬のカゼも身体を冷やすことにより体調を崩すのは同じです。
しかし、冬のカゼがまず鼻水や頭痛、発熱という症状が出てくるのにたいして、夏カゼは「下痢」「食欲不振」「怠惰感」
という症状もいっしょに出てきます。
夏カゼは、
(1)暑いので身体を冷やすために汗をたくさんかく
→(2)汗をかくために血液の流れが体表に集中する
→(3)汗をかいたために水分をたくさん補給するので胃腸の負担が大きい
→(4)しかし血流は体表がメインなので胃腸を廻る血液は少なく水分の吸収が遅れたり、食べ物の消化力が不足する
→(5)食事不足と汗のかきすぎで体力を弱まる
→(6)夜間や冷房により大きく身体が冷えるとその悪影響（漢方では「病邪」といいます。）が血行不良をおこして頭痛や発熱を起こす
というメカニズムでおきるといわれています。
夏カゼを防ぐのにはこのメカニズムをどこかで、なるべく簡単な段階で止めればよいわけです。
(1)や(2)をとめるのには昼間は涼しいところに行くしかありません。
しかし涼しいところにばかりいるわけにもいきません。
また、汗をかかないために水分の補給をしないのは熱中症になるので止めましょう。
(3)は水分の補給はこまめにポカリなどのアイソトニック飲料を少し暖かくして飲むと胃腸の
負担も少なく吸収も速いです。また一度にたくさん吸収できないので
(4)、(5)は吸収がしやすくて栄養価の高いものを
たくさん食べることです。
最近はアミノ酸が脚光を浴びて製品もたくさん紹介されていますが、これらを利用するのもよい方法です
（消化、分解のエネルギーを必要とせず吸収するだけです。）。
(6)は寝冷えに注意することです。宵の口は暑いので薄着で寝ても朝方の冷え込みでカゼを
ひく場合がほとんどです。早朝の冷え込みを想定した寝具で、エアコンで温度調節してよい睡眠にして疲れを取りましょう。
さて、それでも「夏カゼ」をひいたらどうすればよいでしょう。
(1)発熱していたらイブプロフェンなどの入った解熱鎮痛剤で熱をさげ、体力の消耗を防ぐ。
(2)少し値段の高い栄養剤（有名メーカーで定価800円くらいのもの）をお湯で薄めて飲む。
(3)水分を取りすぎたら「五苓散」という漢方薬。
(4)食欲不振には「安中散」という成分の入った漢方胃腸薬をやはりお湯で飲む。
などがあります。
最後に、「どうしても白熊食べたい」方に。
午前中は胃腸は冷えにくいので、お昼前なら食べてもよいでしょう。
上にかいたようなことを注意すれば午後３時くらいまではＯＫです。
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● 抜け毛
質問
「 ３０代前半から、抜け毛が多くなってきて、リアップを試してますが効果が感じられません。
割と汗かきです。メットを被っているせいで頭皮の血行が悪くなっているのでしょうか？
何かいい薬はありますか？」
答え
ヘルメットをかぶるライダーと毛髪の悩みは大きいですね。
髪の毛は成人で通常１０万本生えていて、一日に約１００本が抜けて別の毛根が活性化して新たに
１００本生えるというシステムで、約３年から４年ですべての髪が生え変わることになっています。
しかし、２０歳から３０歳の成長が終わるころから、新たに髪を生やすべき毛根が活性化しない
現象が起こる場合があります。
その原因の最たるものは実は「遺伝」だといわれています（隔世遺伝らしいです）。
しかし、遺伝といってあきらめてはいけません。今までは上記の前段の「髪の毛をできるだけ抜かさない」
薬品（養毛剤）しかありませんでしたが、リアップは後段の「毛根の活性化」に効果があります。
俺の店でも多くの人が使っていますが「効かない」というのです。しかし見せてもらうとフサフサ生えてきています。
髪の成長は早くないので実感できないのと、生え方（増毛のパターン）が頭の中心からではなく脱毛部の周辺から
ジワジワと生えてくるのでわかりにくいらしいです。
産毛を感じた人とそうでないない人は半々くらいで、明らかに生えたなと感じるのに１年くらいかかるみたいです。
それと髪の抜けやすいのは遺伝だけではなく「男性ホルモン（ステロイドホルモン）」も影響しています。
女性にハゲてるひとはまずいませんよね。男性ホルモンは怪我をしたときやストレスに対抗しようとするとき、
筋肉を鍛えてるとたくさん作られます（男女とも男性ホルモンは分泌されています）。
しかしステロイド剤の内服などでなければ問題ないと思います。
汗をかくのは悪いことではありません。頭皮の血行がよいからです。
汗は頭皮への血行が盛んになりアポクリン腺やエクリン腺で、血液から水分を中心に汗を分泌するのです。
しかし汗や頭皮の皮脂（フケ）がたまるのは毛根の活性化を妨害するので清潔を保つように心がけて下さい。
リアップクレンジングやリアップシャンプーの利用は良いと思います。丁寧なすすぎを忘れずに。
詳しいデータはないのですがどのようにヘルメットが改良されても毛髪、頭皮への悪影響は必ずあるはずです。
毎日きちんと洗髪してトリートメントしたほうが良いでしょう。
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● 筋緊張性頭痛
質問
「 一週間前ぐらいから頭痛に悩まされています。
医者に職種、趣味など告げると、「筋収縮性頭痛」の疑いがありますね、とのこと。
ストレス（パソコンの画面の見過ぎでの、眼精疲労含む）から首、肩の凝り、背中の痛みが嵩じて、
頭痛、目眩、手足のしびれ、食欲低下などの諸症状を・・。」
答え
「筋緊張性頭痛」ですか？
お医者さんが診断したとおり、「パソコン」と「神経を使う仕事」がこの病気のキーワードみたいです。
パソコンの画面を見つづけるために同じ姿勢を続けること、これがいけないことです。
そしてもうひとつ、パソコンの作業は「頭脳労働」そのものですよね。
同じパソコンを使っていてもゲームでは目と指の反射神経を主に使うのですが、「労働」でパソコンを使う場合は
ストレス強度がかなり高くなりがちです。
ストレスがなぜいけないのかというと、神経的に過度の負担がかかると、生理的な現象で血管が細くなってしまうために
血流が悪くなり、脳に行くべき血液が不足して脳が酸素不足になり頭痛が起きる。
一度酸素不足のダメージを負った脳は完全に回復するのに時間がかなりかかる（あるいは回復せずに脳の他の部分が
フォローして何事もなかったかのように感じる）ので、毎日同じようなストレスを感じているとダメージが蓄積され
「筋緊張性頭痛」となるといわれています。
神経を使うのになぜ血流が悪くなる反応を身体がするのは、まだ人類が野蛮だったころ神経を集中したり緊張するのは
生死がかかった場面が多くて、実際に流血することも多くて血流をあらかじめ抑制して出血を最小限にするための
名残だといわれています。
ストレスを解消するのには軽い発汗をともなう運動をすることです。
しかし汗をかけばよいのではなく、こわばった体をほぐすようにゆっくりと時間をかけてください。
しかし、そんな長時間できませんよね。
それで、最近効果があるといわれているのが「呼吸法」です。
むずかしいことではなく、意識して腹式呼吸をするだけでもよいといわれています。
あるいは自分の足の裏を強く地面に押し付けるようにしながら下半身に力をいれる。
などを３０分に１分程度すれば上半身の緊張もかなりほぐれると思います。
血液の成分や内臓の機能には問題ないので血液検査では何もでないはずです。
一部の神経科の医師が診断法を実施しているらしいので相談してみたらどうでしょうか？
先にも書きましたがストレスは蓄積されるとヤバイことが起こります。
今の状態は体が危険信号を出してる状態なので早く手を施したほうが良いです。
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● 不眠症
不眠の悩みはとても切実です。
目がさめていること自体が精神的な苦痛なわけではなく「このまま眠らずにいたら体がもたない」とか
「明日は大事な用があるのに寝不足だと頭がぼんやりして心配だ」という心配型のものもあるし、
老人に多いのですが「夜めがさめても誰も話し相手がいなくてつまらない。はやく朝がこないかな」という
孤独型というべきものもあります。
では、どうすれば心地よくぐっすりと眠れて、すっきりと目覚めることができるでしょうか？
まず、睡眠時間が短いタイプですが、約９０分程度の睡眠を一晩で２〜３回繰り返しているようなら
疲れはかなり取れています。
しかし昼間の緊張が十分にほぐれていない、あるいは眠る間際まで作業をしている等の理由で十分に脳が
くつろいだ状態になっていないからだと思われます。
日中は神経を集中して仕事をしてると思いますが、適度に切り上げて就寝するまで５〜６時間は興奮したり
緊張したりするようなことはしない。
夕食も早めの方がよいでしょう。そのような生活をくりかえせばだんだん改善されていきます。
もし精神的に不安なことがあれば早めに解決しましょう。
漢方薬では抑肝散加芍薬黄連（よくかんさんかしゃくやくおうれん）、あるいは酸棗仁湯（さんそにんとう）
というのを試してみて下さい。
夢ばかりみて熟睡できないタイプは睡眠時間はある程度は長いのだと思います。
しかし体力的に弱い人の場合、体や脳の疲れをとるため寝ている間も血液が流れているのですが、
その血流が多すぎて眠りが浅くなっていると考えられます。
血液の働きをよくしてゆっくり流れても十分に疲れをとれるよう工夫しましょう。
まず入浴はぬるめでゆっくり入る。食事は朝、昼に重点をおいて夜は軽めにする。
熟睡困難で昼間に眠気を感じるのであれば、前述の酸棗仁湯がよいでしょう。
血液の働きをよくするためにアミノ酸製剤を利用するのもよいでしょう。
寝つきが悪いのは、就寝時に神経や体の緊張が解けていない、あるいは次の朝に大切なことがあるので
興奮して眠れない場合が多いですね。
やはり就寝する前の５〜６時間前に仕事を切り上げて神経を休ませてあげたほうが良いでしょう。
薬は前述の抑肝散加芍薬黄連というのがよいです。
眠れないのはつらいですが、眠れなくて発狂したり死んでしまうことは絶対にありません。
おかしくなる前に寝てしまうのです。
また、眠るのは体が「仮死状態」になるのではなくて、寝ている間にしかできないことを活発にこなしています。
したがって良い眠りには体力が必要です。眠りが悪くて体力を損ないさらに眠りを悪くすることもあります。
そのため必要なのは、昼と夜とのメリハリをきちんとつけた生活を毎日すると言うことです。
昼寝や二度寝をするのは悪いことではないのですが、そのために夜間の睡眠が阻害されたら良くありません。
夜間の睡眠でなければ脳や内臓の疲れをとることができません。
「寝だめ」は出来ません。
上記の薬を服用して運転しても大丈夫です。
しかし医師から不眠のためにもらった薬の影響が残っている間（薬によっては次の日も効果が持続するものがあります）
は絶対にバイクや車を運転しないでください。
薬の持続時間は医師薬剤師と相談してください。
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● 「夏ばて」＆「疲労回復」
質問
「身体がだるく疲れが取れないせいか、やる気も起きません。
もうすぐロングでツーリングなのですが、何とかしたいのですが」
答え
「体がだるい」あるいは「やる気がしない」という事の原因はすべて疲れによるものとは限りません。
風邪の為にこのようになる場合も多いのです。
普通の風邪は体の表面近くにウイルスが入り込んでその影響で発熱したり頭痛、鼻水、咳などの症状を起こします。
しかしウイルスが消化器系に先に入り込んでしまうことがあります。
そのような時は胃腸や肝臓が影響をうけて「食事が美味しくない」「胃腸がすっきりしない」「微熱がつずいて気分が悪い」
「だるい、やる気がしない」という症状を起こします。
普段と同じように生活しても先に書いたようなことあるなら、鏡の前でアカンベーと舌をだして見て下さい。
白っぽくなっていたら（普通は鮮やかなピンク色）「小柴胡湯（しょうさいことう）」が良いと思います。
色々なメーカーから出ていますがドリンクタイプが良いと思います。
大正製薬のエーベル、エスエス製薬のベルゲンなど。食前に飲みます。
さて疲れをとるのに最も良い方法は「睡眠」です。
睡眠中は体の中では何もしていないわけではありません。
起きてる間に身体の各部に蓄積された疲労物質を肝臓などの臓器に送り込んで、替わりに活動源となる物質を分配しています。
その働きを助けて上げるのが疲労回復の有効な方法です。
おすすめはアミノ酸のエキスです。
疲れた体が求めているのはカロリーと良質なたんぱく質ですが消化にエネルギーが必要なので、あらかじめ分解してある
アミノ酸エキスが急速な体力回復に効果的です。
体重にもよりますが８０kgの人なら通常量の2〜3倍飲んだほうが早く効きます。
また、アミノ酸やビタミン類を飲んで２〜３日ぐらいすると疲労感がなくなりますが、その時服用を止めてはいけません。
貯金通帳でいえば借金を返済し終えただけで残高は0円の状態です。
ツーリングに行くわけですから、残高は多い方がよいのです。
余力をつけなくては本当の体力回復とはいえないので通常量で毎日継続的に飲んだほうが良いと思います。
アミノ酸エキス レバンコンク（日水製薬）レバコール（日邦薬品）アニマリン（大正製薬）
「疲労」を全部外にだして替わりに「栄養」を送り込むのがポイントです。
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● 食中毒
食中毒とは食物に有害物質が含まれていておきる健康被害を言います。
一般に言う「傷んだ食べ物」によるもののほかにフグ毒やキノコ、貝の毒によるものも含まれます。
ここでは一般にいう食中毒、病原微生物によるものについて説明します。
まず、原因がばい菌によるものの場合、大きく分けて２つのタイプがあります。
ひとつは毒素型と呼ばれるもので、黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌などによるもので、
生体内に入った菌が毒素を放出することにより腸炎（下痢嘔吐、腹痛）、あるいは発熱、
頭痛などの症状を起こすものです。
この場合厄介なのは、一度食品の中で菌が増殖してしまうと加熱などによる殺菌で菌は全部死んでも、
毒素は残るということです。
去年の雪印の牛乳の食中毒はまさにこれで、原因食品の牛乳からはバイキンは発見されず、
毒素だけが発見され、真相判明まで半年もかかりました。
毒素は通常の調理の加熱では分解しないので、バイキンが食材の中で増殖しないうちに調理することが
効果的な予防法です。もちろん十分に加熱調理して下さい。
もうひとつのタイプは感染型とよばれるもので、ばい菌が腸の粘膜上で増殖して腸粘膜を壊してしまうものです。
腸炎ビブリオやサルモネラによるものです。腸炎ビブリオは生食食品が原因で発生しやすく夏季に多く発生するタイプです。
またサルモネラは鶏卵を原因食品としての発生が多くあります。
食品売り場に（サルモネラチェック済み）と記入された卵が陳列される場合もあります。
また鶏卵を加工したマヨネーズなどからの発生事例もあります。
しかし、感染型の場合、食品摂取者の体力（腸の健康状態）もかなり発症に関係があり、
「みんな下痢してるのに俺は何ともない」ということも良くあります。
日本は夏場が高温多湿なために食中毒は７月〜９月に発生件数、患者数ともにピークでした。
何故過去形かというと、一番多いいのは夏場ですが１０月１１月になっても発生件数が減少しないようになってきました。
その原因は小型球形ウイルス（ＳＲＳＶ）によるものです。
ウイルスというのはばい菌は異なり、生物（生態型、栄養型とも言う）と非生物（分子型）の間を行ったり来たりしている、
タンパク質です。
ウイルスはタンパク質がＤＮＡの遺伝情報をもっていて他の生態（人間の腸の粘膜など）の細胞に遺伝情報を流し込んで、
ウイルスと同じ細胞を増殖させます。
増殖できなければ分子型になって結晶になり何億年も遺伝情報を保持できます。
イメージとしては、ウイルスが植物の「種子」で人間の腸管が「土」でその植物が増殖しすぎて「土」を壊す、感じです。
このため、ＳＲＳＶに感染したものは、低温保存しても感染する場合が多く、１１月ごろの発生が一番多いといわれています。
原因食材は生食食品（カキが多いといわれている）が多い、しかし半加工食品や感染源がはっきりしない例もたくさんあります。
これもまた、食事摂取者の体力により発症しない場合もあります。
食中毒の予防法は
１、菌をつけない （清潔）
２、菌を増やさない（迅速）
３、菌を殺す（加熱）
の３原則を守ることです。
もし食虫毒になったら、（急に腹痛、下痢、嘔吐など）まず、医師にかかってください。
症状がひどければ夜間でも救急車を呼んでください。とくに子供や高齢者、妊婦など。
日本で上記を含めにも食中毒きんとして１６種が指定されています。毒素型感染型により治療法が異なります。
また食中毒ではないですが伝染病の可能性があります。
「朝まで様子を見よう」と考えてはいけません。ばい菌はおなかの中では一晩に１０万倍に増えてしまうから。
また、O-157が流行した時にカイワレが敬遠されましたが、産地が異なり保管や流通も違うのに
同じ食材というだけで食中毒になるわけがありません。
リスクを減らすのは、どんなものでそも「清潔にすぐに」食べることです。
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● 風邪と風邪薬
〜風邪の治し方〜
風邪はウイルスというものに感染して発病するんだけど、抵抗力があれば発病しないし、
発病しても抵抗力を増やせば軽くすむ。
逆に発熱したり下痢や嘔吐をすると抵抗力がどんどん奪われて悪化する。
とにかく「寝ること」と「温かく」すること。布団、衣服はもちろん飲食物も必ず体温以上の消化の良いもの。
薬は普通の風邪薬は（ルル、ベンザ、パブロン、ストナなど）は風邪を治すのではなく効能効果は「症状の緩和」で、
発熱頭痛などで体力（抵抗力）が減少するのを防ぐ。
症状は楽になるが充分に安静にしていないとまたぶり返す。
漢方薬は風邪をひいた患者の体力や症状に応じて使い分ける。
- 葛根湯
- カコナールなどがこれ。風邪をひいて背中がこわばって汗が出ない人で熱がある人。
風邪の初期に多い症状。食事の前にお湯で（カコナールなどのドリンクタイプはお湯で２〜３倍に薄める）服用。
そのあとの食事は必ず温かいもの。生野菜果物はやめたほうが無難。そして必ず服を重ね着する。
今まで出なかった汗が沢山でるはず。２〜３回の服用でやめること。
- 桂枝湯
- やせてるひと、疲労が激しい（寝不足のあとなどは本人が自覚してないが疲労はたまってる）人などが適合する。
上記の葛根湯とは違い、体がだるい、熱もある、汗は少しかく。背中がこわばるし頭痛もする。
やはり食前に服用して、葛根湯の例と同じく暖かい食事と衣服。
- 小柴胡湯
- 風邪をひいていきなり発熱するのではなく、風邪のウイルスが胃腸で暴れだすと、
食欲不振、吐き気、下痢、また、気分が悪くてスッキリしない。だるい、かったるい、などの症状がでる。
普通の風邪とは症状が違うので風邪とは思わない事も多い。
昔で言う「芯熱」「こじらせた風邪」はこの小柴胡湯が良く効きます。
顆粒やベルゲン、エーベルというドリンクタイプもあり、こっちの方が早く効くと思います。
- 柴胡桂枝湯
- 上記の小柴胡湯の症状にさらに頭痛や発熱などがあればこの薬が効きます。
風邪を治すためにユンケルなどの栄養ドリンクを飲む時はお店の人に訊いて「カフェインレス」のものにしましょう。
大抵のお店にはある筈です。それをやはりお湯で２〜３倍に薄めて（それでも普通の湯飲み茶碗の半分程度にしかならない）
ゆっくりと良いです。風邪をひいて内臓も弱ってるので薄い方が体になじみ易い。
薬の量はなるべく守って下さい。
体重が１００キロでも、脂肪や筋肉が多いだけで薬が効いたり、分解する内臓の大きさは変りません。
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● 手荒れ
質問
手が荒れて、カサカサざんす・・・
市販の薬つけててもあんまり効果ないざんす・・・（涙）
答え
冬になると手荒れして、夏はしないのは何故か？
そう、温度の違いによります。
手あれ対策はまず「保温」です。昼間も可能な限り手袋（きれいな軍手で良いです）をして手を冷やさないようにすることです。
ハンドクリームはべとついてもスキンクリームが必要な場合もあります。（ザラザラが激しい時）
尿素軟膏は手に塗るなら１０％のもので充分です。
尿素１０％と言うことは残りは９０％ですがこれが大切。
残りの９０％の組成で15分で乾いてしまうものもあれば1晩でもＯＫのものもあります。
手荒には１０％の尿素クリームと一緒に化粧水や乳液を５〜６滴（奥さんが使ってるのを少し拝借しましょう）を
塗って、手袋（軍手でＯＫ）して寝ましょう。
昼間もこまめに尿素クリームと化粧水を塗って出来るだけ手袋しましょう。
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● 消毒薬とうがい薬
質問
この季節、風邪の予防にうがいなんてしたりしますが、イソジンって茶色の液体がありますよねー。
あれについてちょっと質問です。
もしかして傷口消毒のイソジンと、うがい薬のイソジンって同じ物なのでしょうか？
だとしたら、家の冷蔵庫にうがい薬のイソジンがあるんだけどあれを傷口消毒に利用可能なのでしょうか。
答え
傷口の消毒用は１０％で、うがい用は７，５％を１５〜３０倍に薄めて使います。
成分のポピドンヨード自体に変りはないので、流用できると思います。
（傷消毒用を３０倍程度に薄めるとうがい用に使えるはずです。
うがい用を傷口に使うのは緊急時以外は？でしょう。）
何故、製品が区別されてるかというと、おそらく病院などで間違えないようにするためと、
うがい用は容器に計量のためのメモリが必要なためでしょう。
（傷消毒用にメモリがあると、「1回分はこれだけ」と勘違いして使いすぎたり
使わな過ぎて消毒不十分になる事があるので。
患者さんはチャント話を聞いていてくれない人も居るので・・・）
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