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第4番改訂版について
改訂版主義者だったクナッパーツブッシュだけでなく、フルトヴェングラーも4番については、改訂版で演奏しています。実際に譜面を見てみると(といっても時間がなくてまだ第1楽章の途中までなのですが)、なるほどと頷かせる改定箇所もあります。また、それをフルトヴェングラー版などで聴いてみると、実際、悪くなかったりします。 やがて、時間があるときに、ノヴァーク版と改訂版での比較対比をしてみたいと思っておりますが、少なくとも金子建志さんの本に出ている以上、鋭い改定箇所があります。 実は、これと別に4番のスコアと9番のスコアをパラパラとめくってみると感じられるのですが、9番のスコアは、各種表現記号の指定も多く、言ってみれば非常にロマン派的なスコアになっており、4番と比べると「これが同じ作曲家のスコアなのか?」と思わせるものがあります。ここで私の仮説ですが、ブルックナーは、1875年から90年までの15年の間に古典派的・バロック的なオーケストレーションから後期ロマン派的なオーケストレーションを獲得するにような進化を遂げていたのではないかと思うのです。だから、後期の7〜9番については、最初から改訂版と原典版の相違があまりなく、8番など最初からシンバルを投入(第1稿では勢いあまって3発も叩かせてしまった)したりして、「聴かせる」オーケストレーションで作曲していたんではないかと思ったりします。 てなことで、なんとか時間を作って、4番の中の「合理性のある改定箇所」なるものをご紹介したいなと思いつつ、このコーナーが私のホームページの作成当初以来追加がなかったもので、とりあえず、その後の見解というのを述べておこうと思います。 ![]() |