ナマステー・インド(その6)

   4日目はデリーにでの観光の日。朝フマユーン廟を見る。これはタージ
  マハルにも影響を与えたといわれる1565年のフマユーン帝のお墓。こ
  れも結構感動もんではあったが、タージマハルを見てしまっていたから、
  それほどの個人的には「あ〜きれいだね」くらいの印象。
  
   クタブ・ミーナール。これはマムルーク朝(1206年からのイスラム
  王朝)がヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して建てた塔。うん絵がない
  ため説得力がないが、ウルトラホーク3号を石造りにしたようなイメージ。
  あまり他所で見られる形ではないという意味では貴重かな?
   その隣にインド初のモスク(イスラム教会)があり、その中庭に高さ7
  mほどの鉄柱があります。これはグプタ朝時代(4世紀)に作られたとさ
  れているそうですが、鉄分純度100%に近く、かつ未だに錆びていない
  のが謎だそうです。そりゃ不思議ですね。錆びないのだから。宇宙人が持
  ってきたという説もあるそうな。インドの不思議ですね。
   ちなみにこの鉄柱に背中合わせに立って、鉄柱に後ろ向きに両手を伸ば
  して柱の後ろで左右の手を結び合わせることができれば、幸運が訪れると
  いわれています。ガイドさんは、王様になれると言ってました。当然私も
  チャレンジして見ました。へっへっへっ、ちゃんと結び付きました。これ
  でトコさんの次は私だ(ぜんぜん当てがないが・・・シクシク)。ちなみにな
  かなか自力で結び付かない人にはおせっかいなインド人が寄ってきて、強
  引に結び合わせた後みやげ物を売り付けるというシステムが構築されてお
  ります。
  
   それからインド門と国会議事堂を見たけど、これは見ただけ。要するに
  パリの凱旋門と同じようなもんで、ただ立っているだけ。国会議事堂だっ
  て日本のと形が違うだけで別に感心するものでもない。日本のだってそう
  だよね。ハトバスとかで「これが日本の国会議事堂でございまぁ〜す」な
  んでガイドさんに言われて、感心したり感動するやつはいない。バッチつ
  けて初めて入れば感動するかもしれんが。
  
   マハートマー・ガンジーさんのお墓も見学。そう、サンジャイ、インデ
  ィラ、ラジブとガンジーさんはみんな暗殺されているのですね。やはりこ
  の国は理屈だけではない難しさがあるのだと思いました。旅行中の数少な
  い神妙な一時。
  
   最後にデリー城(ラール・キラー・・・赤い城)の前から、リキシャー
  に乗って、デリーの浅草チャンドニー・チョウクという繁華街からインド
  最大のモスク、ジャマーマスジッドを経由して元のところへ戻る周遊をし
  た。銀細工のバザールがあったりサリーの仕立屋、結婚衣装のお店などが
  軒を連ね、その間にシーク教の寺院、モスクなどがあり、広場の向こうに
  は市役所や映画館があるという賑やかなところ。自転車こぎながらリキシ
  ャーのおじさんが英語で「あれが、なんたら、これが、なんたら」と解説
  してくれました。ほとんど単語を連ねただけだったけど、だから私にも理
  解できました。
  
   そして最後にガイドさんにとって大事なみやげ物屋さんへ。ただあまり
  いいものが無かったですね。綿や絹の衣類は縁のカガリが甘かったり、色
  があまりにインド的だったりして、日本で着るのに勇気が要ります。結局
  象の彫物とか紅茶になってしまうのですね。でも彫物はまあまあの出来で
  うちの和室の飾り物になっています。
  
   次回が最終回、そこで、宗教、物価とか、食べ物などの話を書いてみた
  いと思っています。
  
                                 ひろ