新年のご挨拶:

 年賀状を表示したデスクトップを其のまま画像化したので画質が可成り落ちてしまいました。ちょっと残念。

書いてあるテキストは以下の様になります。

“軽自動車のように、人間が小さい我々ではございますが、”

“人生、其れなりに山坂があり、怖い下り坂なんてものが有ったりして、傷つくこともありますけれども・・・”

“自ら、河や激流に飛び込み、そして渉って這い上がり、壁や崖を自力でよじ登って、其の心の軽さを武器に飛翔し、”

“最後は、空高く舞い上がって笑っちゃおうかななんて?!”

“人生には地形図のみ。地図もナビも要らない!!”

“人生もちょっとOFF Roaderな夫婦”

 以上の調子こいた文章を書いて、仕事仲間からお客様、友人知人達に一律同じ年賀状を送りつけてしまった本年です。

 貧乏人の開き直り?奢り? 解りませんけれど、嫁さんは流行っている蕎麦屋なのに、体調が悪くて一ヶ月休んじゃあ、1週間営業して、其の後、年末の稼ぎ時も休んでしまうような商売の仕方をしているし・・・
 お客さん達は、“休んでも良いから長く続けてね”と言って下さっているもんだから、其れを良いことに楽しているわけではなく、古参の従業員(去年から事業者が義父から嫁さんに変わったので、義父と義母が従業員...)さんが、経営者である嫁さんの意向通りに動いてくれない(これも当たり前で、今まで修行をサボっていた嫁が悪い)ので、ストレスが溜まりに溜まって、お店がある日は、夜もよく眠れず、朝には調子が悪くなる始末。其れで、具合が悪くなって店を休業してしまうわけ。で、休業中だと朝早く起きられるし、ストレスも無いので元気。
 でも、大した稼ぎが無くても、もっと甲斐性無しの私めにとっては大変有り難い蕎麦屋の収入でした。けど、それも少なくなって、これからどうしたら良いのか状態です。

 それでも、巡り合わせが良いのか、以前から抱えている自分の方の仕事のプロジェクトが幾つも動きだし、今年はやることが一杯でオーバーフローの状態。でもって、それよりも自分の仲間の援農の方は無償だけれども最優先。
 だけど、そのお陰で無農薬や自然農法の作物が必用な時は貰えるシステムが構築されてしまったので、これは大変有り難いこと。その上、義父は菜園で無農薬の野菜類を作って居て、それを蕎麦屋で使っているので、我が家はあらゆる意味で食に恵まれているんです。その代わり、外に食べに行った時に人工調味料が入ったものや、質の低い食べ物が入っているところにいくと、気分も体調も今一の為に却って大変なことに。
 去年は、一昨年の秋から引き続きベーコン作り(自分の処で交配しているので、一切抗生物質を使わない豚さんのいさむポークさんと、岩手のパーマカルチャーで有名な酒匂さんの豚さんを使用)を行い、いい歳こいて結婚したお祝いのお返しにベーコンも上げたので30kg位はベーコンを作った(鋳物の竈を使い炭火でチップを燻製したものですぜ...)し・・・それから鋳物の鉄羽釜を使って薪で炊いた大豆を味噌用の臼で潰して味噌造ったし(昔ながらの味噌造りと申しましょうか)、梅干しも1年掛けて塩田で作った本当の天然塩で作ったし、秋には無農薬の野菜や果物、穀物、山の木の実、キノコ、それから昆布のエキスとを混ぜた手作りの酵素ジュースも作ったし(市販の酵素は、食品衛生法上80度以上の温度で加熱することが義務づけられているらしいが、その酵素は50度以上になると死滅するとのこと。また手作りで酵素液を作った方がより多くの酵素を含むことが出来る)、甲府の陰陽農法(ジョージ桜沢先生本来のマクロの路線に則った自然農法家)の人の庭になった渋柿を使った干し柿も作った。何れも可成り上出来の味になったので夫婦で大満足。人に上げてもとても喜ばれていました。また蕎麦切りも少し上達中。その辺の旨いという蕎麦屋より美味しかったりするので、益々自分たちで作った方が良いや状態。そんなのも互いに物々交換したりしている。此等のものは、何れも手間が掛かって、とても商売なんかではやっていられないものがあったりする。
 其処で思うのは、お金で買えないものがあるということ。こんなものお金でどうこうじゃない。気に入った人、味のわかる人に美味しく食べて貰えれば良いし、日頃お世話になっている人の為に作って上げたいということ。お金は勿論大事かも知れないけれど、お金と関係ない質の高い世界があると言うことも、お金に依存した生活をしている人には改めて認識して欲しいと思う。

 そして自分の仕事の方も、お金ありきの人達ではなく、理念や心意気というところで波長が合い、質の高い製品の販売権を特に高額な対価なしで与えてくれていたりする。そして自分のお客さん達とのお付き合いもそういう方も割と多いかも知れない。其処で改めて思うのは、以前から言われているようにマーケットは一階層と言うことはなく、多くのレイヤーが重なっている。その中で、自分達の波長に合った人に縁が出来るだけなのでしょう。差し出すものが還って来るものですね。

 まあ、そんなことで、今年は自分の仕事も忙しくなってしまいそうだし、周りの人達の手伝いも多そうだし、ゆっくり座っている時間が採れるのかどうか。
 本サイトのページにアップしたいことは沢山あって、お伝えしたいことは多々有れど、何処まで出来るのか解らないのが現状なので、更新があまり無くてもご勘弁頂けますようお願いを申し上げます。

 本年もサイト閲覧の皆様方にとって良い年でありますよう。この変革の時期をスムーズに、そしてダイナミックに乗り越えられますようお祈り申し上げます。サイト管理者:凡梵庵高澤弘明拝