沢靴のフェルトソール張替え

 ウェーディングシューズのフェルトがすり減っても上側はまだ丈夫なのは張り替えて使おう。私は3回ぐらい張り替えると、靴底の中側が磨り減って変形し、布部分に穴があいて砂が入るようになる。靴にも足捌きにもよるであろう。
 張替えソールは、老舗のソーシンが以前ボンド付きで¥1600で売っていたのが、最近はボンドなしで¥1800と大幅値上げ。大原商事が何種類か出していて、うちの近くの上州屋ではボンド付き¥980のがまだ(?)ある。(グリップが悪かった)
 交換をお店に頼むと¥4000以上するので、それなら鮎シューズがおんなじ値段で売ってるなあ、なんて思ったりして。最近は鮎シューズ使用率が高くなってきた。鮎シューズだと安いからなあ、苦労して張替えるかどうか。。。物を大事にするという意味では張り替えたほうがいいに決まってるが。

1 後でフェルトの余りを切る方法 これが標準ですが、後述の「先にフェルトを切る方法」のほうがよい
しにせ秀山荘の一番安いウェーディングシューズ(1990年ごろのモデル)。このつま先は減りすぎ。こうなる前に張り替えたほうが良い。
ペンチとカッターではがす。フェルトが底に残ったり、底のゴムが削られたりと、これは下手クソな例であるが、なんとかなる。
アイロンで温めるとはがれやすいと聞きました。
フェルトが1/3ぐらいめくれたら、ペンチでつかんでぐるぐる巻いて靴とペンチと両方をぐいぐいやるとよろしい。左がそれできれいにはがれている。いきおいでがんがんやるとゴムが取れそうになることもあるので、注意して。
フェルトが残っていてもよいが、あまり出っぱってるのやヒラヒラ取れそうなのはよろしくないので、ペンチではがして仕上げる。
まずフェルトに靴底の形を縁取り、ボンドを塗って乾かす。一回塗っただけで貼り付けるとボンドがフェルトにしみこんでしまってよろしくないのだ。特に端っこは念入りに。
この大原商事のフェルトはあまりしみこまない。たび用なので、長さがぎりぎりだ。
ソーシンのフェルトはしみこむので、この前塗りは重要と思われる。ちなみに後で切る部分を減らすべく、内側を靴に合わせてある。
前塗りが乾いたら(30分)フェルトと靴底と両方にボンドを塗る。全面に塗るが、端っこは特に念入りに。靴底がへこんでいるとこにもたっぷりぬっちゃえ。
モンベルの靴底は少々ボンドを吸うので多めに。
べたべたしなくなったら貼り付ける。フェルトがはみだしたまま、はいて歩き回る。土踏まずとか、つま先、かかとなどを意識して。
いいかげんくっついたら(2時間ぐらい?)はみ出したフェルトを切る。力がかかるので、カッターよりもナイフがよい。切れ味が悪いと全然進まないので、よく研いでから。
靴底の端から垂直に切りたいのだが、なかなか難しい。
あごで押さえたり切れ端を引っ張ったりと苦労する。けがしないよう気をつけよう。
なお、この人はジダンではありません。
できあがり。
どうせすぐぐしゃぐしゃになるので、つるつるにしなくともよい(と私は思います)。
2 先にフェルトを切る方法 こちらのほうが安全で楽です。切るときは慎重に、貼るときは心を落ち着けて。
チョークでざっと靴底の形をフェルトに書きます。

包丁を研いで切ります。
少々靴底より大きいほうが靴が傷まない。でっぱりがひっかかるのを防止するため、上の角を落とす。横から見ると台形。
1 と同様にボンドを塗って乾かすx2
今回はゴム面を出さなかったので、こちらも2度塗り。端っこは念入りに。

1回目の塗りは薄すぎるとはがれやすい。ボンドはフェルト素材のPPにはつきにくいので、表面だけでなく網目に食いつかせねばならないのだろう。
浮かせて位置調整し、えいやっと貼り付ける。そしたら靴をはいて隅々まで体重をかける。飛んだり跳ねたりでこぼこを踏みつけたり。時間より力が重要らしいけれど、念のため20分ぐらいはきます。車でひくと早いがアッパーはいたむ。

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