藤七温泉 彩雲荘
藤七温泉の建物 営業時間 8:00-19:00
定休日 無休
料金 600円
駐車場 20台くらい
所在地 八幡平市松尾寄木北の又
問合せ先 090-1495-0950(衛星電話)
備考  アスピーテライン八幡平山頂のT字路を樹海ラインに入って車で暫らくすると、東日本最高地とうたっている「七藤温泉 彩雲荘」が見えてくる。近辺の硫化水素の影響で、電話設備がすぐ痛んでしまうので、連絡方法は衛星電話である。宿泊施設であるが立ち寄りも行っている。立ち寄りの場合は利用時間は記載の通りであるが、宿泊者は24時間利用可能である。今回は宿泊での利用。

 海抜1,400mに位置するとあって、天候の変化が著しい。到着日も雨が時折降っていて近辺はガスっていた。風呂場は2箇所に別れており、宿泊施設がある建物の風呂場は、内湯がひとつに露天がひとつ。露天からは宿泊者のみの特権、日の出を見ながらの入浴が体験できる。チェックインの時に宿の人から、「日の出が最高ですよ」と勧められたが、「朝が早いので無理かな」と答えると、「お客様はみな始めはそう言われますが、かなりの人が日の出を御覧になりますよ」とのこと。そこまで言われるのなら、これは是非観ないわけにはいかない。前日が小雨だったので天気が心配されたが、次の日には晴れた。にもかかわらず、雲が多く日の出は微妙な状況。周りが明るくなり、皆その時を待っていたのだが、雲からなかなか太陽が出てこない。次第に人が少なくなり、最後まで粘っていたが遂にその瞬間は見る事が出来なかった。

 もう一箇所の風呂場は、宿泊施設から少し歩いたところにある、別棟の建物。こちらは基本的には混浴である。女性専用時間も設けられている。内湯がひとつで、そこを抜けて露天に向かう。露天は山肌の斜面を活用したところに、いくつかの浴槽が配置されている。一番離れているところに女性専用の浴槽があるが、そこに行くまで少し歩かなくてはならない。浴槽の底にはスノコが敷かれていて、その隙間からはポコポコと温泉がわきあがってくるのが実感できる。自然の威力を実感する事が出来る。浴槽によって水温が多少異なる。宿の人が時折管理のために巡回しており、「温度はどう?もう少し温泉を出そうか?」と気に掛けてくれた。

 館内の掲示によると、源泉温度が高いため加水あり・加温・循環・入浴剤・消毒なし。立ち寄りで利用するのもいいが、ここはジックリ時間を掛けるために宿泊して、時間を気にしないで利用する価値があると思う。きっと日頃のストレスも少しは軽減できること請け合い。

藤七温泉彩雲荘の地図離れの露天建屋付けの露天から日の出直後