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営業時間 | 露天風呂---7:30-21:00 内湯---24時間 いずれも宿泊者の場合。 |
定休日 | 11月下旬から4月下旬(トロッコ電車及び積雪の状況による) | |
料金 | 500円 | |
駐車場 | なし | |
所在地 | 黒部市宇奈月町黒薙 | |
問合せ先 | 0765-62-1820 |
![]() | ![]() | トロッコ電車を降りると、ホームの反対側にある「黒薙温泉」の看板が目に入った。駅員さんに行き方を尋ねようとするとあちらの方から「温泉に行くの?」と話しかけてきた。「黒薙温泉」看板の後ろにある階段を指差し、「この階段を登って15分くらいで着きますよ」とのこと。600mに15分かかるという事は、かなり険しい道のりかなと思った。 |
![]() | ![]() | 電車がホームを出たことを確認してから、ホームを降り線路をまたいで反対側にある階段を登って行く。かなり長い急な登り階段である。階段を登りきったところで下を見ると、黒薙駅を見下ろす事が出来る。上から駅を眺めることなんてあまり無いので、新鮮な気分。崖ぎわに造られた山道をひたすら歩いて行く。山道といってもコンクリートで舗装しているので登山靴などはいらない。この道を作るときはさぞや大変だっただろうな、と思いつつスタスタ歩く。もし雨が降っていたらなんて考えたくも無い。 しばらく歩くと、崖下に流れている川沿いに建物が見えてきた。かなり下のほうにある。あそこまで降りるという事は、当然帰り道は登らなくてはいけないのか〜、とふと頭をよぎったが、なるべく帰りの事は考えないようにして、ひたすら目的地を目指して前進する。 |
![]() | ![]() | 帰りの電車の時間があったので、せっかくの大自然の眺望を堪能することなく先を急いだ。目的の黒薙温泉までは15分弱かかった。駅員さんの言っていた時間とほぼ同じ時間である。普通は多少の余裕を見て、多めに時間を言うと思うのだが。駅員さんは人をみて的確に判断しているのだろうか。 旅館の受付に行くと、「500円になりますがよろしいでしょうか。内湯も利用できます。」とかなり親切な対応である。まずはここの名物の露天風呂へ向かう。川沿いを少し上流に歩いて行くと、それらしきものが見えてきた。 |
![]() | ![]() | 風呂は自然の岩を利用していて、周りの景色の溶け込んでいる。当然混浴である。脇にあるビニール製の2つのテントみたいな建物は脱衣所である。一応男女別れているようだ。先客の男の人が1人入っていて、そばに奥さんが入浴をしないで岩に腰掛けていたので、少し恥ずかしかったが、ここまで来てそんな事は言ってられない。ここで入らないと一生の後悔となるであろう。実は以前、伊豆の混浴露天で、男女のカップルが水着着用不可であるのに、あろうことか水着を着用していちゃついていたので、入る事が出来なかった事がある。それにもかかわらず一緒に行った連れ(♂)は入っていった。今でも自分もあの時入っていればと、思い出すたびに悔やんでしまう。 温泉の温度は少々高めである。お湯を手ですくって鼻に近づけると、かすかに硫化水素の匂いがする。思っていたより整備されている。浴槽の底はスパッと切った岩を敷き詰めていてある。まだあちこちに残雪が残る景色と渓流の音を聞きながら入る露天は最高。いままで開放感ある露天はいくつかあったが、ここは「爽快感」という言葉がまさに合う。脇には「七号源泉 ここから宇奈月へ引湯」とある。トロッコ電車の車内放送でも言っていたが、宇奈月温泉の源泉は黒薙温泉なのである。ここからパイプで宇奈月まで送っているのである。温泉フリークとしては宇奈月に行ったら黒薙に行かなくてはならないな、と思ったでしょ? |
![]() | ![]() | トロッコ電車は1時間に1本であるので、帰りの電車の時間を気にしなくてはならない。名残惜しいが内湯に向かうことにする。旅館に戻り中に入って行くと内湯にたどり着く。誰も入っていない。貸しきり状態である。浴槽は1つ。立ち上がるとガラス窓からは渓流を望むことが出来る。露天に比べて肌にまとわりつく感触がやさしい。ジワっとくる感じである。 ここにはほかに「天女の湯」という、渓流を少し下ったところに露天風呂があり、女性専用となっている。先ほどの露天風呂が混浴であるので、ためらう人はこちらへどうぞという事なのだろう。しかし宿泊者には時間帯により天女の湯にも男が入ることが出来るのだ。ちなみに7時30分から8時30分までと19時から20時まで。次回はぜひ宿泊して時間を気にしないで入浴したいと思います。 |