最初の目的地である、大日影トンネルの最寄である勝沼インターを降りたのは10時。鉄ヲタではないが、多くの男子が人生のどこかで興味を持つ程度のワクワク感を自分も持っている。更に遺跡にも少々ロマンを感じる。目的地は判りづらく、はじめ通り過ぎてしまった。駐車スペースはあまり多くはなく、規模が小さな資料館がある。大日影トンネルは明治36年に開通された鉄道遺産である。反対側の深沢トンネルは現在ワインカーブとなっていて、トンネル入口の大扉を少し入ったところで、立ち入り禁止となっている。両脇にはには延々と棚が並べられていた。 | ![]() | ![]() |
トンネル内はレールの両端に歩道が整備されており歩きやすくなってる。レールはもちろん、標識やレンガの壁も当時のものであるという。途中、当時の様子が書かれた看板や、待避所に設置されたベンチがあり、ただひたすら歩くだけではなかったため、歩く事に退屈はしなかったが、それでもなかなかみえない出口の光にヤキモキしつつ、次第に歩くスピードも上がっていった。 | ![]() | ![]() |
入口の看板には全長1,367.8mで出口まで約30分かかるとあったが、20分ほどで出口に到着した。トンネルを出てしばらくすると、隣のトンネルから在来線が出てきた。出口には特に資料館があるわけでもなく、楽しむ事が出来るスペースがなかったので、ひと息つくと再び来た道を引き返す事にした。ちなみにこちら側を起点にすることも出来るようである。 | ![]() | ![]() |
ここからはテレビ番組で放送された観光地を巡る事にする。B-1グランプリで優勝した鳥もつ煮の発祥である店に訪れた。丁度昼飯時に重なった事もあってか、平日にもかかわらず店の前には行列が出来ていた。約15分ほどで絵中に案内された。レジの近辺にはサイン色紙や写真が所狭しと並べられていた。 もつ煮とそばの定食を注文。もつ煮は生から調理するために時間がかかると書かれていたので、心の準備が出来ていたためか、料理が出てくるまでの20分間は大して苦にはならなかった。甘辛のタレに包まれたもつ煮は独特のもつ臭さはなく、ご飯によくあう味である。決してお上品な味ではないものの、クセのある鳥もつをこのように調理された味は、いかにもB級グルメの名にふさわしい。一緒に出てきたそばもいける。もつ煮目当てで訪れた店で、おいしいそばに出会えた事に、なにか得したような気持ちである。玄関横の看板に出ていた「そば食べ放題は本日はやっておりません」のような事が書かれていた張り紙が、妙に気になった。 | ![]() | ![]() |
市街地を抜け山間部に向かう。目指すは昇仙峡。45分ほどで到着。駐車場が満車状態で、周辺をうろうろしてしまった。川沿いの自然の中の遊歩道を登って行くと、昇仙峡の目玉である覚円峰がみえてくる。更に登り滝の前で記念写真を撮り、今来た道を引き返す。 | ![]() | ![]() |
昇仙峡から5分ほど走ったところにあるロープウエイ乗り場を目指す。番組では先にほうとう会館に立ち寄っていたが、ロープウエイの時間が心配であったので、先に山に登る事にした。 まだまだ紅葉には程遠かったが、上からの眺めは絶景であった。これで紅葉の時期だったら最強であっただろう。 | ![]() | ![]() |
麓のロープウエイ乗り場周辺に広がるお土産屋さん街にある「ほうとう会館」に向かう。店にはテレビで紹介されましたという手書きの張り紙があった。2個買って温かいうちに1個をその場で食する。白い饅頭の上にかぼちゃが乗っかっており、中には野沢菜が詰まっていた。野沢菜のしょっぱさを皮がやさしくオブラートして和らげている。 | ![]() | ![]() |
次の目的地は少々離れていて中央高速で移動する。長坂インターに到着したのは4時20分。日が暮れだしてきた。番組で次に訪れたのは「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」であったが、先に東沢大橋に向かう。このあたりは若い頃よくスキーで訪れていたので、懐かしい風景に感慨にふけりたかったが、先を急ぐことに気を集中した。目的地に着いたのは4時40分、既に太陽の姿はない。しかしまだ明るかったので通称「赤い橋」をカメラに収める事が出来た。紅葉の時期になると、周辺の山々が色付き、赤い橋が際立つとの事なので少々残念。 日が暮れて標高が高いこともあってか身体が凍える。先に立ち寄り湯に行っていたら湯冷めしていたかもしれない。「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」の営業時間は22時までなのでゆっくり身体を温めた。表に出ると既にあたりは暗くなっていた。 | ![]() | ![]() |