2月25日

 オーロラ号に乗る人は7時20分集合なので6時に起床した。事前に先輩2人は以前に乗った事があるとは聞いていたが、まさか直接次の目的地で合流するなんて言い出すとは思わなかった。早起きはツライだとか、昨晩町に繰り出して飲みすぎたとか、言いたい放題である。部屋は和洋室のツインで結構広い。窓からは昨日は暗くて判らなかったが、一面凍りついている網走湖が高台から一望でき爽快である。エレベーターホールからは、部屋から見ることが出来る風景とは反対側の風景を見ることができ、丁度朝日が昇って来る風景が、旅の疲れを吹き飛ばしてくれた。 朝焼け
 宿からバスで20分ほど走るとオーロラ号乗り場に到着した。やはり流氷は来ていないらしい。湾内には凍ったmade in Japanの氷が浮かんでいる。流氷は見ることが出来なかったが、海が凍っているのを見るだけでも、冬の北海道はスキーシーズンにしか訪れた事が無かったので、ある程度の満足感を覚える事ができた。湾外に出ると氷はまったく無くなり、多くの客は船室で寝ているか、カモメにスナック菓子を与えている。連れの1人もご多分に漏れず、1時間の航海中、ずうっとシートに横になっていた。 オーロラ号から海を望む
 次の目的地は天都山にある「流氷館」である。夏に来た事があるが、有料ということでパスするという経緯があった。今回はオプションで扱いで、料金が発生するが、流氷を見ることが出来なかったので入ってみることにした。中に展示している流氷は毎年本物を入れ替えているという事だ。流氷が展示されている冷凍庫では、入口で渡される濡れタオルを振り回すと、あっという間にカチンコチンになる。屋上の展望台から望む風景は、360度パノラマを体験する事が出来る。海の方を見ると、はるか彼方に白い帯が見える。憧れの流氷だ。間近には見ることが出来なかったが、一応これでも生流氷を見たと言えるよね?まぁ、今回はこれで我慢だ。

 右の写真をクリックして、別に開いた窓を最大に拡大してみてください。ほ〜ら、はるか向こうに白い帯が見えるでしょ?流氷ですよ。ちょっぴり感動してしまいました。
流氷館展望台から見た、はるか彼方に見える流氷
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 次の目的地のとうふつ湖に向かう途中で、「入丸」という海産物屋が経営している食堂で、少し早い昼食「かにいくら丼」を食べる。味はまぁまぁ。これで1,300円は安いかも。 かにいくら丼
 とうふつ湖は白鳥に餌やりを出来る場所として有名だ。連れの1人が100円でパンの耳を買い、餌をあげている。白鳥に混じっている鴨は動きが素早く、白鳥にあげようとした餌をササっと横取りをしていく。白鳥は用心深く、餌を段々と自分の近くに撒いても、言っての距離を保って近づいてこない。餌やりをしていた連れは、白鳥に手渡しであげようとして手をついばまれたと、盛んに言っている。紙袋に入ったパンは量が多く、最初のうちは面白がっていたが、なかなか餌が減らず、最後にはまとめて手に握り締め、白鳥に向かって投げつけていた。まだ、昨日の酒が残っているようだ。売店内にはドリンク類を入れておく、縦長でガラス張りの冷蔵庫の中に、クリオネが入ったビンがいくつか置いてあった。そういえばオーロラ号の売店、先ほど立ち寄った食事処にもクリオネがいたな。でも長期飼育は難しいというので、熱帯魚飼育者としてはなんかやるせない。 白鳥たち
 次に向かったところは摩周湖だ。夏に訪れた時にも霧が掛かっていなかったが、今回も見事に晴れわたっている。見事に湖面は凍結しており、彼方には白い斜里岳がそびえている。ガイドさんによると、晴れ渡り周囲がくっきり見渡せる事は珍しいとのこと。また、湖面がせっかく凍結しても、そのあとに雪が降ってしまっては雪が乗ってしまい美しくないとの事で、今日はラッキーだと言っていた。 氷結した摩周湖
 次の目的地、鶴見台に向かうバスの車中でハズレ無しの抽選会が行われた。袋に入った番号が書いてある紙切れを、前の席の人から順番に引いて、合図と共に全員いっせいに紙を開いた。やりましたよ、3等ですよ。新巻鮭ゲットです。しかし連れの1人は1等のタラバガニをゲット、もう1人も6等の粒外の煮付け、もう1人は15等でした。1から3等は後日、昼食を取った「入丸」から直送されるそうだ。

 右の写真は帰宅して4日後の水曜日に到着した新巻鮭です。思っていたより大きい。50cmはありそうだ。
後日送られてきた新巻鮭
 鶴見台は昭和37年に小学校の校長先生が、タンチョウの餌付けを始めたことから、保護活動が始まったらしい。現在はトメさんという80歳を越しているおばあさんが餌を与えている。このおばあちゃん、姿カッコは意識していつも、帽子にマスクという同じいでたちにしているという。そうすることによってタンチョウの警戒心を無くしているという。でもトメさんにも都合が悪い日があって、その時は同じようなカッコをして、おじいさんが餌を与えているそうだ。

 タンチョウは大声を出したりしてビックリすると、足を折ってしまうことがあるという。一旦足を折ってしまうと、もう二度と治る事が無いそうなので、大声を出したり、フラッシュを焚いたりしないように注意があった。
タンチョウ
 フライト時間の20時15分にはまだまだ時間があるということで、釧路駅近くの和商市場に立ち寄った。夕食にはまだ早い時間だったけど、1時間後の集合時間には手持ち無沙汰になってくる。連れの1人はすし屋に入っているようだ。自分も「勝手丼」の一番小さい量のものを食した。「勝手丼」とは総菜屋からご飯を買ってきて、お好みの店で少しずつお好みの海鮮ネタを乗せていくものだ。お椀1杯ほどの量のご飯を買い、かに爪・いくら・あぶりサーモンをチョイスすると、すでにご飯が見えなくなっている。さらにオマケでトビっこを乗せてくれて、若干料金をサービスしてくれた。これで700円なり。以前食べた時には、朝食だったのでご飯の量とネタの数も多かったために2,000円ほど掛かってしまった記憶がある。このあと空港でしっかり夕食を食べてから、帰路に着きました。 勝手丼700円也
 釧路空港が近くになった頃、バスの車内でガイドさんが人気のあるお土産について話をしていた。この時自分はあまり話を聞いておらず、この事が後々後悔することになった。

 空港に到着し、解散をしたあとに、お土産を買うためにそれぞれ散らばった。自分のお土産を買ったあとに、ぶらぶら店を眺めていると、二日酔いの先輩が近づいてきて、あるお土産を指差しながら、「これがすごい人気なんだよ。1人1個しか買えなくて、どこの店でも売り切れだった。」と言っている傍から、同じツアーの人がそそくさと最後の1個を抜き去っていった。考える時間も無かった。「えっ?なんで人気だって知っているの?」と聞くと、「さっきガイドさんが言っていたじゃん。」えっ?!聞いてなかった・・・。しまった--------。

 家に帰ってから検索してみると、確かに人気爆発らしい。その人気のお土産は、発売当初は「ぴゅあじゃが」と言う名前で、今の「じゃがポックル」と言う名前にしてから、ブレークしたらしい。送料の方が高いけど、何とかしてお取り寄せが出来ないものかと検索したけど、どこも売り切れ状態。一部では2月で生産終了か?との噂も。すご---く悔しい。限定ものや旬の物に弱い自分としてはものすごく悔しいすぎ。

 でも諦めてたところに、万年二日酔いの先輩が職場に一袋もってきてくれたのでした---。うれしすぎます。少ししか入っていないので、食べるのが惜しい。今この文章を書いている金曜日時点で、まだ食べていないです。だれか北海道に旅行する人いないかな〜。
これが噂の「じゃがポックル」



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