怒濤の
2日目
 縄文杉ツアーの団体さんは、6:00に出発地の荒川口集合が多いという情報を事前に仕入れていたので、3:30に起床し4:20に宿を出発5:20に出発地点の荒川口に到着した。まだ4・5台ほどの車しか来ていない。薄暗い中、岩の上に腰を下ろし、宿に用意してもらった朝食の弁当を食べていると、空が白みはじめてきた。軽く体操をした後、5:50いよいよ出発。途中屋久猿や屋久鹿に出会いながらトロッコ道を歩いていく。トロッコを走るところを見ることが出来たらラッキーと言われているように、まずトロッコは走ってこない。トロッコが走るのだから、急勾配ではないが、確実に標高が上がっていくのを感じることが出来る。高いところが苦手な者にとって最大の難所はなんと言っても橋である。大きい物で3つある。高い・長い・手すりがない、小杉谷小中学校跡の手前のが最悪だ。回りを見ないように意識すると余計クラクラしてくる。帰りもこの橋を渡るのかと思うと今から憂鬱である。風のある日は絶対引き返していただろう。そんな中で途中で会った、屋久猿と屋久鹿は一服の清涼剤となった。
 8:00にトロッコ道から外れて大株歩道と呼ばれている山道に入っていく。基本的には歩道があり、整備されていてまず迷うことはないが、ときおりコースがここで良いのだろうかという不安な箇所もあった。また、結構勾配があり、ペースを落とさなくてはつらい。
 8:17著名なウィルソン株に到着。トロッコ道からの17分はつらかった。ここで初めての水分補給。500mのペットボトルを一気に飲み干してしまった。木々の中を歩いてくるので直接太陽に当たるところは少ないが、首の辺りが結構熱くなっている。この時点でK君とは別行動になってしまった。アップダウン(ほとんどがアップであるが)を繰り返し、いくつの著名な杉を鑑賞しながら、ついに9:33ついにあの縄文杉に到着した。先客に1組のカップルと1人旅の若者がいた。いくつものそこそこの大きさの杉をここに到着するまでに見てきたためか、1日目のカニよりも感動がうすい。あぁ、年を重ねると感動が薄れてくるのでしょうか。しばらくすると、監視員や観光客がぞろぞろ到着してきた。混雑時には撮影ポイントが決められているのだが、K君は人が少ない為か撮影ポイントに腰を下ろし、宿で用意してもらった昼食を食べはじめた。監視員はK君の回りを、にらみを利かせながら徘徊していたが、そんなことには動じずもくもくとマイペース。1日目の平内海中温泉の時といい、K君にはいつも驚かせられる。すごいよあんた。1時間ほど縄文杉を鑑賞して下山の徒についた。
 憂鬱であった橋は思いの外スムーズに渡ることが出来て、自分でもビックリだ。疲労で感覚が麻痺していた為なのかもしれない。3時を少し回った頃には無事出発点の荒川口に到着、車に乗り込んで帰路についた。
 1日目に入ることが出来なかった大浦温泉に立ち寄り宿に戻る。その日は部屋にて整体を受けた。初めての整体体験で、かなり良かったと思う。横ではK君がニヤニヤしながら一部始終を眺めていて、時折写真を撮っていた。右足小指にでかいマメが出来てしまい明日が心配。 


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