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営業時間 | 10:00-16:00 |
定休日 | 11月中旬から6月中旬(トロッコ電車及び積雪の状況による) | |
料金 | 500円 | |
駐車場 | なし | |
所在地 | 黒部市宇奈月町黒部奥山 | |
問合せ先 | 中新川郡立山町芦峅寺23 シーズン:TEL 0765-62-1038 オフ:TEL 076-482-1685 |
![]() | ![]() | 名剣温泉から更に30分ほど歩くと、祖母谷温泉へ到着する。欅平の温泉はここからの引湯ということなので、以前から是非行ってみたかった場所だ。事前情報によると、途中落石の恐れがあるので、名剣温泉にてヘルメットを借りなくてはならない、とのことなので、名剣温泉フロントにて借りる事にした。その時に旅館の人が足元を見ながら、「その靴で行くの?」と聞いてきた。かかとをホールドできるものの、サンダルを履いていたのだからだろう。「えっ?これではまずいの?」と言うと、「分からないけど、工事の人に聞いてみて。」とのこと。ここまで来て断念は出来ないので、前進あるのみである。 名剣からは未舗装の緩い登り坂となっており、5分ほど歩くと通行止と書いてあるチェーンが道をふさいでいた。道を掃除しているおじさんにドキドキしながら、「行ってもいいですか?」と聞いてみると、「そのヘルメット、どこで借りたの?」と言ってきたので「名剣温泉で。」と答えた。すると「祖母谷温泉へは遠いよ、気をつけて。」と言ってくれたので、胸をなでおろしながら、チェーンの横をすり抜け、先を急いだ。 |
![]() | ![]() | 未舗装とは言っても整備されているため、歩くには支障が無かった。途中トンネルが2箇所あるのだが、どちらも車1台が通る幅しかないので、歩いている途中で車に遭遇するとかなり危険な状態。行く途中何箇所かで工事を行っているので、工事車両が時折走っている。道端には「工事用道路」と書かれていて、自己責任において通行してください、という内容の看板が建てられている。ヘルメットは落石だけではなく、工事対策でもあるのかなと思った。最初のトンネルは短かったが、2番目のトンネルは、入口からかすかに出口の光が見える、かなり長い直線だ。ドキドキしながら歩いていると、車の走る音とともにヘッドライトの光がトンネル内を照らした。ところどころにある、人が逃げ込める大きさに壁をくり貫いた避難所に走った。そこには照明がぶら下げてあるために、蛾などの小さな虫が多数うごめいていたが、気にしてはいられない。 2番目のトンネルを抜けしばらく歩くと川向こうに平屋の建物が見えてきた。橋を渡り、宿の人に入浴料を支払う。その時宿の人に「ヘルメットが無いとダメなんですか?」と聞いてみた。すると宿の人は「そんなことないですよ、あくまで自己責任です。」とのこと。 |
![]() | ![]() | 階段を降りた川横に浴槽が造られている。浴槽はコンクリート製で、もう少し岩造りなどの風情があっても良かったかなと思った。しかしお湯は最高で、水温はそれほど高くは無かったが、ねっとりまとわりつくようで、それでいて硫黄特有の軽い刺激がある。何時間でも入っていられそうな温泉である。温泉の浴槽への注ぎ口には、水温を調整するためであろう、ホースから冷たい水が出ていた。もう少しゆっくりしていたかったのだが、帰りのトロッコ電車の時間があるので引き上げる事にした。 名剣温泉から少し行ったところにある、通行止のチェーンのところには、もう誰もいなかった。 |