くだらな日記(2009年6月)


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6月28日(日)
 最近、2ちゃんねる野球板は「やる大矢スレ」に入り浸っていることが多い。そのせいで、阪神の勝敗よりも、横浜の勝敗の方が気になる。ただ負けるだけでなく、いかに凄い負け方を横浜がしてくれるかの方が興味の中心となっている。
 そういう意味で今日はやる大矢的ベストゲームでした。暗黒頂上決戦、暗黒度では横浜がわずかに優るかと。


6月25日(木)
 ノア、田上新社長……。
 新日の藤波社長は「オデン社長」と呼ばれていたが、田上社長はなんと呼ばれるんでしょうか。きりたんぽ社長かな。


6月22日(月)
 「夢幻紳士」を読んで、(この主人公、なんかスタイルがドロロンえん魔くんに似てるなー)と思ったら、「夢幻紳士外伝」の主人公と「バイオレンスジャック」の炎魔がもっとそっくりだった。もっとも、外伝の夢幻魔実也は水属性っぽいが。


6月20日(土)
 唐沢俊一検証blogの記事を見て、JETの金田一ものを無性に読みたくなり、アマゾンで一括注文。
 さらに高橋葉介の「クレイジーピエロ」を読み返してみたくなり、注文するついでに「夢幻紳士」も注文。
 あと「ブレスオブファイア4 うつろわざるもの」の4巻が出ていないかチェックしたとき目に付いた4コマを2冊注文。
 漫画だらけだ。
 アマゾンの古本1円はとても怖いです。送料を気にかけず、つい注文してしまう。あ、JETは新刊なので送料は無料でした。

 アマゾン特急便のおかげで、JETの金田一ものを読み切ることができました。おい、俺が前に持っていた漫画も、ぜんぶ収録されてやがる。
 ほとんどいい作品でしたが、「八つ墓村」だけは少々不満が残る。あちこち重要な箇所をはしょっているのもそうだが、典子は月足らずの知恵遅れじゃなきゃやだいやだい。
 漫画を読むと原作を読みたくなる。永久運動ですな。


6月17日(水)
 「放送禁止映像大全」(天野ミチヒロ:文春文庫)「日本猟奇・残酷事件簿」(合田一道:扶桑社文庫)「創作落語論」(五代目柳家つばめ:河出文庫)を読む。

 「放送禁止映像大全」では、沢田研二の代表作というべきドラマ(悪魔のようなあいつ)と映画(太陽を盗んだ男)が両方とも長期間ソフト化されていなかったことをはじめて知った。「太陽を盗んだ男」はたしか、封切り数年後に地上波で見ていたからなあ。「悪魔のようなあいつ」の再放送&ソフト化見送りは、たぶん沢田研二サイドの差し止めよりも、「脳腫瘍が進行すると気が狂う」というドラマ設定のほうが問題になったと思うぞ。
 あと、「ドテラマン」は本放送を見ていたとき、ちょうど同じ頃「ぱふ」等で書いていた勝川克志に絵柄が似てると思っていたら、案の定訴えられていて笑った。
 映像の再放映、ソフト化の見送りは、原版紛失や版権関係もあるが、やはり圧倒的に差別問題がらみが多い。その中でも差別用語のタイトル(シルバー仮面の「シルバーめくら手裏剣」や巨人の星「日本一の日雇人夫」)や差別用語の登場キャラ(キカイダー01の「キチガイバト」やウルトラセブンの「ひばくせい人」)など、いわゆる放送禁止用語にひっかかったものが圧倒的に多い。そういう映像は、まったく視聴できないか、衛星放送やDVDなど、あまり一般的でない媒体でしか視聴できないことになっている。

 そういう自主規制は嫌いなのだが、それでも一定の効果を挙げているのではないかと考えたのは、「日本猟奇・残酷事件簿」を読んでからだ。
 この本は明治から昭和40年代までの、「毒婦お伝」「出歯亀事件」「安部定事件」「小平事件」などを扱っている。残念ながら「グリコ・森永青酸菓子事件」「地下鉄サリン事件」「女子高生コンクリ詰殺人事件」「宮崎勤幼女殺害事件」「酒鬼薔薇事件」「秋田幼児連続殺害事件」「秋葉原大量殺傷事件」などは対象期間外となっている。そう考えると、昭和50年以降だけでもう一冊作れそうだなあ。
 この本ではそれぞれの事件を、新聞や警察の捜査から紹介しているのだが、随所に当時の用語の説明文が挿入されている。「女中とはお手伝いを指す」「車夫と呼ばれる車引き作業員」「鳶職とは土木作業員をいう」など、いわゆる放送禁止用語、言い替えが行われている用語が多い。
 つまり一世代のあいだ言い替えをし続けた結果、猟奇残酷殺人に興味を持つような人間ですら、そういう差別用語の知識がなくなってきている。つまり自主規制によって差別用語はなくなりつつある、ということなのだろう。
 余談だがこの本の「少年を殺害、人肉エキスを飲ます」と「食べ物なく、人肉を食わす」事件は、人肉嗜食つながりで松本清張「ミステリーの系譜」(中公文庫)にもっと詳しく、おぞましく紹介している。この本では「不治の病」とぼかされているが、明治から大正にかけては人肉がハンセン氏病(昔で言う、らい病、レプラ)に効くという民間療法があった。もうひとつ人肉の効能として、ED(昔でいう、陰萎、不能、インポテンツ)に効くというのもあったらしく、こちらは高橋克彦「新聞錦絵の世界」(角川文庫)で紹介されている。

 そして「創作落語論」では、解題の夢月亭清麿が興味深いことを書いている。

 明治維新から、東京オリンピック頃までの100年間、日本の大衆文化の一大特徴は何かと聞かれれば、「史実に忠実でない、江戸時代を一種の桃源郷にした、時代物の大流行にある」と答えたい。
(中略)
 この結果、何が起こったかというと、国民大衆が、時代劇のディティールを味わいつくせるということにつながった。武士らしい言葉遣いや所作、町人でも大工と番頭の違いは、誰もが一目で理解した。時代劇の魅力はここにある。
(中略)
 明治、大正、昭和の人達は、江戸の世界を身近なものにすることができたのだ。

 つまり夢月亭は、柳家つばめの時代(昭和40年代)にはほぼ全ての大衆が、江戸時代を背景にした時代劇や古典落語を、注釈なしで楽しめたのに対し、現在では理解できる人間が限られてきたため、時代劇も古典落語も、大衆のものでなく、一部のマニアのものになっていると主張しているのだ。
 確かに、いま地上波全国放送で時代劇が放送されているのは、老人向けの水戸黄門、ジャニタレを起用した必殺仕事人2009の2つしかない。どちらも全大衆を対象にしたものとは言いがたい。NHKの大河ドラマがあるではないかと言われるかもしれないが、あれは合戦シーンや政略謀略を排除し、果てしなく主人公の人物礼賛ドラマに近づき、歴史のドラマではなくなってきている。
 やがて時代小説でも、「浪人とは、仕える主君のない武士をいう」「年貢とは、農民が藩に納める税のことをさし、おもに米で支払う」などと注釈だらけにしないと読んでもらえないことになるのかもしれない。


6月14日(日)
 ええええええええええっ!
 三沢さんが死んじゃったって?
 あの受け身最高のレスラーが、頭部強打ってマジですか?
 夜中に起きて、「痛いニュース」で最初に見たので、てっきりバーボンハウスかダム板だと思ったよ。
 ノアはどうなっちゃうんですか?

 タイガーマスク時代の飛び技ファイトが好きでした。
 膝を壊してリハビリ中のマスク被っての水泳トレーニングの写真、笑いました。
 川田に指示してマスクをみずから脱いだとき、興奮しました。
 天龍、原、谷津らが去り、どん底の全日本で、「俺がトップに挑戦する」というアピールでしたね。
 体格差に圧倒されながらも、果敢に鶴田に挑む三沢が好きでした。
 鶴田に勝つために、エルボー、フェイスロックなど、さまざまな技を繰り出す三沢が好きでした。
 東京ドームのメインで川田と戦い、どっちが勝ってもいいと思わしめた三沢が好きでした。
 ノアの旗揚げを宣言した三沢が好きでした。
 コマーシャルで杉浦とおちゃらける三沢が好きでした。

 ここ数年は、エース小橋の疾病休場もあって、むりやり戻されたチャンピオン戦線に、ちょっと違和感があったのは事実です。
 いまさら三沢がチャンピオンでも、ノアの時代は動かないと思ったことも事実です。
 それでも小橋が復帰し、健介や秋山にチャンピオンを渡し、あとは潮崎のステータスを上げていけば、そのうちノアのヘビー級もなんとか活気が……そんな矢先でした。
 きっと小橋が、秋山が潮崎が森嶋が力皇が斉藤が丸藤がKENTAが鼓太郎が石森が、そして外様の健介が中嶋が、外人のバイソンがマルビンが、貴方の志を嗣いでくれると思います。
 いままでお疲れさまでした。

 最期の技は斉藤の死神バックドロップか……。
 アキトシさんはやることをやっただけ。決して悩んだりしないでください。そんなことしたら、三沢さんが悲しみます。

 ぶっちゃけ、みくしには書かない方がいいとは思ったんだよね。
 でも思いついちゃったら書かずにおれないのが悪い癖。
 駄洒落にみんな言及してないのはスルーされてるんでしょうか、長文過ぎて気づかないんでしょうか。

 現地での報道によると、齋藤は号泣しながら入場、試合後は三沢の遺影に土下座してリングを去っていったという。死神……。


6月13日(土)
 あーあ。
 昨日帰宅したら、18日に池袋ジュンク堂で行う予定の、唐沢俊一トークバトルが中止になったという連絡が入っていた。原因は唐沢体調不良で入院のため。お前は政治家か。

 なんでこんなイベントを見に行く気になったかというと、ふたつ理由がありまして。
 ひとつ目は、唐沢俊一の文章盗用問題について、唐沢俊一検証blogのkensyouhanさんが質問する予定だと聞いたこと。<拙文に反応していただいてありがとうございます。
 ええと、まあ、詳しく知りたい人は唐沢俊一まとめwikiを参照していただくとして、唐沢は幻冬舎(これ重要)から出した「新・UFO入門」に、漫画紹介サイト「漫棚通信」の文章を、ほぼそのまま掲載しちまったわけですね。その後、幻冬舎・唐沢側の対応が非常にデタラメだったこともあって、和解交渉は決裂に至っています。
 その他にも、アメリカの猟奇殺人事件のニュースを、個人ブログ「世界の三面記事・オモロイド」から盗用した事件もありまして、これはニュース記事とはいえ、英語のニュースが「オモロイド」の和訳と唐沢の和訳とで完全に一致する偶然は、神の意志による聖書訳でしかありえないので、盗用は確定。
 まあ他にもいろいろあるんで、kensyouhanさん(大阪だとどう呼ばれるんだろうな? kensyouhanはん? 言いにくいな)の鋭い質問を楽しみにしていたのです。

 もうひとつは、このトークバトルの司会を、バーバラ・アスカ女史こと大内明日香がやるということ。
 バーバラは唐沢の取り巻きとして、出版を手がけたり、インタビューを行ってきた編集者なのですが、「すべてのオタクは小説家になれる!」という本を出してしまいまして。この本が、と学会会長・山本弘の目に入り、ついに今年のトンデモ本大賞にノミネート(まあ、福沢諭吉も、「猿に読ませるつもりで本を書けばちょうどよい」と語ったことがありますけどね)。そのためバーバラは「なんであたしの本がトンデモなの?!」と逆上、唐沢の対応のまずさもあって「と大賞イベントにお前は来るなって、どういうことよ!」「イベントで本を売るなって、どういうことよ!」と逆上に輪をかけた展開となり、さらにと学界会員・天羽優子のブログにまで延焼して、はからずも「と学界の人は攻めれば将軍、守れば足軽」という会員の打たれ弱さを露呈。
 そしてついに唐沢とバーバラの蜜月関係は決裂。「唐沢さんと私の今後の関係は、6月19日以降にブログに書きたいと思います。忘れなければ(笑)」ということになりました(そのあとさらにトーンダウンして、編集者と作家の関係でいこうと書いています)。
 そんなわけで、イベントの最後に、バーバラが唐沢に捨て台詞を吐くとか、ドラマチックな展開が見られるのではないかと期待しておりました。

 はい、完全に野次馬です。私としては、とくに唐沢に悪意は持っていません。雑学では、庄司浅水がリプレーを丸ごと持ってきてリプレーの名前は出さなかったりって歴史がありますから、そんなに「悪い奴」という気持ちが持てないんです。田口ランディの顔と文章を見ただけでヘドが出そうになるのとは、だいぶ違いますね。あれの盗作騒動も幻冬舎だったな。

 この潰れたイベントのために、唐沢・岡田「オタク論2」を立ち読みしていて感じたのですが、話している内容が居酒屋の「真弓はダメだ!」というおっちゃん談義レベルなのはしょうがないとしても(いや、阪神ファンのおっちゃんだったらもっと具体的にダメな点を指摘するぞ)、オタクって、こうじゃなきゃいけない、というほどご大層なもんなの?
 私はリアルタイムで中森明夫のオタク罵倒文章を読んでいるので、オタクという言葉にどうしてもネガティブな印象があるんですよね(蛭児神健がオタクに呼応して、困ったファンや業界関係者を「ピー」と命名したこともありました。いや東南アジアの精霊じゃなく)。自分はいわゆる現在のオタクのように徹底することもできないので、オタクってのがよくわからないこともあるだろうな。本当にオタクなら、「快傑ライオン丸・風ノ章」や「キートンのゴー・ウエスト!」が何万円しても買いますよねえ。
 あと感じたのは、なんでこの年代の人は、論を立てることが好きなんだろう、ということ。
 唐沢は大学時代にも、ぴあで「ガンダム論争」なるものを繰り広げ、「アニメはガンダムみたいな紙芝居じゃダメだ!」と罵倒たっぷりのアニメ論をやらかしたことがあります。若気の過ちといえばそれまでですが、なんでそんなに「○○は△△じゃダメだ。絶対に××じゃなきゃならない」と言いたいのかと。
 私も大学のころは、レモンピープルやプチパンドラに投稿を繰りかえし、「松原香織って新体操会社じゃないですか?」などと発言して蛭児神健のやる気を削いだ若気の過ちがありますが、ナントカ論をやろうって気はなかったなあ。私は唐沢より5歳下くらいだけど、そのときは「青臭く論を語るのは粋じゃない」という空気があった気がする。「○○は××でも△△でも、なんでもあり」という相対主義が一般だったと思う。
 これは世代間格差なのかな? それとも、単に唐沢、岡田という人物がそういう、うっとおしいこと言いなの?


6月10日(水)
 いや別に大丈夫です。胃が痛いのは呪いでも食中毒でもありませんから。単なるウイルス性胃腸炎ですから。
 ビデオのあの声も蛙の断末魔とか妖怪蛙僧正の呪いとかじゃないですから。一般の人間の声ですから。


6月8日(月)
 胃が痛くて会社を休みました。


6月7日(日)
 昨日は新宿西口「朝起」で、念願の蛙料理を食っていきました。いままで2回か3回行ったことがある店でしたが、満腹状態だったかひとりでふらりと入ったかで、数人分の量のある食用蛙は、まだ注文したことがなかったのです。昨日はわざわざ蛙のために、2人の知人を呼び寄せておいたのです。
 店に入って、「カエルいますか?」と聞くと、「いるよ!」と、数匹が元気に肢をばたつかせている網袋を掲げてくれる。安心して注文し、二階へ上がる。

salamander

 しばらくビールを飲みながら、豚の睾丸やサンショウウオの姿焼きを食べていると、まず、「蛙の心臓です!」と、小皿に盛られた、パチンコ玉程度の赤紫色の肉塊が登場。ほぼ5秒ごとに拍動しています。これを丸飲みにするそうです。
 そしていよいよ、真打ちが、「蛙刺し、お待ち!」の声とともに登場。
 おお、姿作り状態だ。アジではよく見たことがあるけれど、蛙では初見です。まぶたが恨めしそうに、ひくひくとまだ動いています。

frog

 肉はさっと湯をくぐらせて氷でしめた、アライ状態。身が引き締まってこりこりしています。味は淡泊。
 しばらく賞味しているうち、飾られている上半身が、「俺はお前の噛ませ犬じゃねえ!」と怒ったのか、猛烈にじたばたと暴れ出しました。どうやら切断された神経や筋肉を、氷で冷やされているのがお気に召さないらしく、前肢で皿に並べた氷を掻きだして外にぽいぽいと投げだします。この活動が、姿作りにされてから15分後、20分後、30分後と、3回くらいあったかな。生命力旺盛です。

(クリックすると動画になる……のかな?)

 最後に上半身と後肢(太ももは食べちゃった)をスープにしてもらいました。鶏のスープで炊いたのかな、濃厚なダシが出ていて、底の方がちょっと生臭い。やはり蛙は淡泊なので、こういう濃い味つけでおぎなうのがいいようです。

 えっと、これは虫じゃないから、ワタルさんも大西さんも大丈夫だよね?


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