くだらな日記（２００９年１月）

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１月２５日（日）
　どうやらついにみくしを強制退会させられてしまったらしく、どうやってもみくしにログインできない。さようならみくし。

１月２４日（土）
　大西科学「晴れた空にくじら」（公式略称：空くじ）の第２弾「戦空の魔女」（非公式略称：戦くじ）（ＧＡ文庫：消費税抜き価格６００円：ISBN978ｰ4ｰ7973ｰ5269ｰ6）を読む。相変わらず子供相手の商売してないなあ（７割がた褒め言葉）。以下の感想は私の常として、褒むべき点や感銘を受けた個所は省略し、イチャモンやくだらない雑感に類するのみなのでご注意ください。

　まず２巻続けて読んだところで、クニの復仇の念というのがいまひとつわからないのです。親兄弟を殺されたということで、そこまで敵軍鯨に復讐の思いを持つことがよくわからないのです。戦争なんだから、しかたないだろう、という気がするのです。
　たとえば広島の原爆でやられた被害者や遺族が、エノラゲイの乗組員を暗殺にいった話を聞いたことがないように。むしろ戦争の被害者は、直接の加害者でなく、戦争を引き起こした人物、攻撃を命令した人物に怒りがゆくのではないでしょうか。ムロタニ・ツネ象「地獄くん」では、原爆で顔を灼かれた少女が、原爆投下を命令したトルーマンに呪いをかける話があるのですが、それになら納得できそうな気がするのです。
　同じように、以前やられた敵をつけねらう例に、メルヴィル「白鯨」があるのですが、あの主人公には、仇討ちの思いよりも、むしろ大物狩り、生涯を賭けて追い求めるにふさわしい敵への執念のほうが大きかったように思うのです。別の例でいうと、「大空のサムライ」こと坂井三郎が、僚友を撃墜した戦闘機にかける思いは、「友人をよくも殺したな。絶対に殺してやる」というものより、「敵ながら見事な腕前だ。あのエースパイロットは、絶対俺が落としてみせる」という、好敵手に対する感情だったように思うのです。

　大西さんは主要登場人物以外の、いわゆるザコ人物の命名はどのようにしているのでしょう。私なら困ったあげくぜんぶ阪神の選手にしてしまうところですが、新垣少佐が出てきてこれはソフトバンクシリーズかなと思っていたら、寺原でなく寺嶋大佐が出てきてよくわからなくなってしまいました。ところで新垣少佐のひげの描写なんですが、あれを読むたびに「愛少女ポリアンナ物語」のペンデルトンさんと、ダリを思い浮かべてしまうのですが、これで正しいのでしょうか。
　ザコではなく、クニのライバルともいえるアンドレイなんですが、遊牧民の少数民族出身という設定だったら、アンドレイというロシア風の名前よりも、もっとタタールやキルギスやモンゴル系の名前のほうがふさわしかったかも。たとえばクチュムとか、チェプチュグイとか、カリャとか、ザーリフのような。デルス・ウザーラという人もいましたね。
　名前といえば、考えてみれば大西科学先生、というのも、よく考えてみれば妙なものです。サイト名が著者名となってしまう、とんでもない前例を作ってしまったのかもしれません。たとえばワタルさんが小説家デビューすると、「トラコン先生」と呼ばれるわけです。ハレンチ学園にでも出てきそうな名前です。キースさんが小説家デビューすると、「それ聞か先生」と呼ばれるのです。ＮＨＫ教育テレビで活躍しそうな名前です。綾倉さんが小説家デビューすると、「エレメンタルノート先生」と呼ばれるのです。国籍がよくわかりません。gonjiiさんが小説家デビューすると、「半茶先生」と、……これは違和感ないですね。ちょっと坊つちゃん入ってますが。そしてあろうことかあるまいか、私が小説家デビューしてしまうと、「孕み女は２倍だよ先生」と呼ばれてしまうのです。ひゃあ、わたし知りません、妊婦じゃありませーん。

　あと老婆心ながら、ロシア人同士の友情は書かないほうが賢明かと思われます。友人同士の会話になると、必然的に相手を愛称で呼ぶことになるのですが、これがいくつもあってややこしい。アンドレイがアーニャだったりアーチャだったりアンドーシャだったり、セルゲイがサーリャだったりサーチャだったりサーシャだったりして、多分ロシア人の間では、たとえば雪平を「ねえ、せっちゃん」「おい、雪」「よお、雪の字」「この雪達磨野郎」「走れ、ユキチャン」などというふうに使い分けているのでしょうが日本人には非常にわかりづらい。いろいろ使い分けて読者を混乱させるにはひじょうに有効ですが、多大な読者を失うことになるのでやめたほうがよろしいかと。

　ところでこの本最大の争点となりそうな、「見張り台でのクニははいていたか」問題に触れざるを得ないわけです。これは前著の乳首問題よりもゆゆしき問題と言わざるを得ません。
　明治時代、女性は肌じゅばんの下にはなにもはいていなかった。ズロースなる不粋なものが普及するのは、昭和の白木屋デパート大火災以降だったと言われています。となるとズボンを脱いだクニのスカートの下には、えー、つまり、な、なにもはいてなかったということになります。
　しかし古来、海女さんは、明治以前もふんどしのようなものをつけて海にもぐっていたと言われています。海女と捕鯨船といえば、水産方面というところで関連がつけられないわけではないですので、その伝統に忠実ならば、クニのスカートの下は、その、ふんどしということで、それはそれで、ある方面の方には、とてもいいのではないかと思われます。
　いずれにせよ、この問題の解決は、著者自身の釈明を待つしかないと思われます。それまでは、スカートの中だけに、藪の中、ということで、

　がちん（殴られた音）。

　ちなみにうちの金魚は出目金ではありませんが、同じ大きさの鮫になら勝てそうな気がします。３倍までなら受けて立つような気がします。

　全体の印象は、２巻目になってキャラがこなれてきたのか、それとも読者のほうでキャラに馴染んできたのか、それぞれの登場人物と人間関係がいきいきとしてきて、この物語の世界に自分も入ってみたい、実際に登場人物たちと行動してみたい、という気分になりました。そういう欲求を感じたのは、これまで「めぞん一刻」「宇宙家族カールビンソン」「赤毛のアン」「少女パレアナ」「魔法のプリンセスミンキーモモ」「さびしい王様」「カラマーゾフの兄弟」くらいでしょうか。そういう意味では、この本はすぐれた家庭小説として読むこともできるのではないか、と感じました。

　かなり暇なのでＤＳのドラゴンクエスト５買ってきてサラボナまで来たのですが、デボラにはかなり期待できそうです。実の母に「だって、あなた……うちの娘と結婚することで誰かを不幸にするなんて……心が痛むもの」と言わしめるくらいですから。マリベル以来の逸材かもしれません。

　ＴＶドラマの「銭ゲバ」を見る。なんだってこんなのをドラマ化しようという馬鹿がいたのかとか、いろいろと言いたいことはあるのだが、とりあえず回想シーンでの極貧母子が、オレよりいいもん着ているのがどうにも気に入らない。貧乏だったら、私の服みたいに、裾のところがほつれていたり、襟のところがすりきれたりしているのが本当だろ。次はアシュラのドラマ化を希望します。

１月１５日（木）
　しばらく留守にします、っていってもこの更新頻度じゃたいした差はないな。

１月８日（木）
「もともと伊丹空港って、滑走路がひとつだったんですけど、国際空港にする際にもうひとつ作ったんで、今のような形になったんですよ」
　なんで寝言でまで嘘をつくかな俺。

１月２日（金）
　今日の夢は悪夢でなくて良かった。
　阪神が西武と交流戦をやっていて、９回、９−６で阪神リードの場面で岩田から福袖とかいう左腕１５０キロの投手に交代し、岩田がコメントで「僕がちゃんと投げていれば後ろは必要じゃなかった」と言っていた。その意気や良いぞ、岩田！
　ちなみにロッテとヤクルトも９−６で、ファーストジョセフソンに代わって福浦とかいう守備固めをしていた。

１月１日（木）
　三沢のエルボーとハッスル見て寝たら悪夢のジェットストリーム。悪夢の三連星。超自然の恐怖、ファンタジーＲＰＧ的最弱状況、日常社会的最悪展開とバラエティに富んだ悪夢の三本立て。頼むから、明日はなんとかしてくれえっ。