くだらな日記(2007年12月)


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12月31日(月)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので、帰省の途中阪神百貨店に寄り、「阪神タイガース煎茶」なるものを購入しました。おとついの話ですが。実家のネット環境が劣悪で画像がうぷできずにすいません。やはり阪神タイガースには岡田ではなくせんちゃんが必要とされているのだな、と、思いました。


12月30日(日)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので心身ともに疲れ、帰省することになりました。
 しかしそこで、「風雲ライオン丸」に登場するタイガージョージュニアは、「快傑ライオン丸」に登場する小助ののちの姿であるという学説がひらめきました。その根拠としては以下のものがあります。
・「風雲」でタイガージョージュニアが人間姿のときしている鍔の眼帯は、「快傑」でジョーさんが死んだとき、小助が形見にもらったものである。
・「快傑」最終回で小助は「ジョーさんの位牌も飛騨に持って帰ろうね」と発言したが、最終回で旅立つ沙織小助はそのようなものを持っていなかった。恐らく位牌という物質ではなく、タイガージョーの精神を小助が持ちかえったものと推察される。
・「風雲」のタイガージョージュニア人間体は「兄の名は虎錠之介と言ったが、俺は自分の名前を忘れてしまった」と語っているが、小助も自分の名前を覚えられずにいつも腹に「こすけ」と書いておくほどの健忘症であった。
・「風雲」のタイガージョージュニアは剣客なのに忍術も使う。忍者の小助が剣術を修行したと考えればつじつまが合う。
・「風雲」のタイガージョージュニアがやたらに事情通なのも、ヒカリ丸を呼んで全国を視察したとすれば納得がゆく。
・「快傑」の錠之介は小助を弟のようにかわいがっていた。
・ショタは念者から若衆、その若衆が成長して念者となり新しい若衆を……というふうにゾンビ映画のように伝染するものと801の人に聞いたことがある。


12月22日(土)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので土曜夜は時代劇チャンネルで「新・必殺仕事人」を見ることにする。ダビングがめんどくさいので直接DVDに焼こうと思って間に合うように帰ったつもりが、番組は30分前に開始していた。HDに録画予約してたからいいけど。そもそも一話ずつDVD−Rに録画できるのか、それも知らないし。あれって録画は一回きりだったっけ。それとも空き領域があれば後でそこに書き込めるんだったっけ。
 このころの必殺は、まだ秀が加代よりも金に汚かったり、勇次の吊りのメカニズムがちゃんと描写されていて、平日の必殺仕事人5を見た後だとかえって新鮮ですね。放送禁止用語オッケーなのも時代劇チャンネルのうれしいところ。しかしおりくさんはよく旅に出るなあ。

 その前にはh-ysさんの引っ越しを見物に行っていました。東急田園都市線はおそろしいところです。間違えて東急東横線に乗ったのはこちらが悪いとして、東横線渋谷改札口から標識に従って歩くこと約20分。同じところを3周していることに、そこで初めて気づきました。私は「田園都市線はこちら」という矢印に従って歩いただけなのに。東急は怖いところです。それとも渋谷が怖いのか。もう通勤途中じゃないし、本屋もミリタリーショップも潰れたし、もう滅多に行くことはないでしょう。

 その前には大根餅を作ったのですが、量が多すぎたのとまだ水分が多すぎたようで、炊飯器ではいくら追加炊飯しても、下が焦げて中は生の状態。追加でレンジ10分加熱してなんとか形にはしました。香腸は蒲田の知音で買ったんだが、もうちょっと甘い方が大根餅には向いているなあ。


12月20日(木)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので言うわけではないですが、歳三さん、会社に勤めてて楽になれるってことは今後一切ないと思います。慣れるってことはありません。しんどくなり続ける一方です。毎年「去年はもっと楽だったよな」と思うようになります。朝、決まった時間に起きるのがだんだんつらくなってきます。
 私の会社はなんというか、非常にダーウィン的な会社でして、闘いに勝ち残った人間が課長になり、課長同士のストラグルバトルで勝ち残ったのが部長になり、部長と部長との血で血を争う抗争に勝利した者が専務や常務になれるという、きわめてバトル野郎な会社のようです。したがって役職が上になるほど攻撃的です。毎日部長にどう怒られるか、おびえながら仕事してます。そんな会社の社員はだいたい3種類に大別されます。第1は先ほど書いた生存競争に勝利した管理職、第2はその管理職に「その条件ではできません」「その納期を守ることは無理です」とハッキリ言い切れる精神力を備えたベテラン平社員、そして第3が、心身が壊れるまでの比較的短期間在籍しているにすぎない消耗品の平社員です。むろん私がどれに属するか、言うまでもありますまい。

 しかし管理職ってのはそれだけあって有能だわ。私がヤケを起こしかけて「もう酒呑んじゃおっかなー」とぼーっと考えてるといつの間にか背後に忍び寄って、「酒、呑んでないだろうな」と釘を刺したり、鬱状態に陥って「もう会社休んじゃおっかなー」とぼんやり思っていると、「もう今日はええから早く帰れ。その代わり明日ちゃんと来るんだぞ」と言ってくれるし。「早く帰れ」というのが夜の11時半ってのがちょっとアレですが。


12月18日(火)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので、レコード屋をみるたびに入って串田アキラの「風よ光よ」を探していたのだが、みつからないのでアマゾンで注文。ついでに漫画の「快傑ライオン丸2」「風雲ライオン丸」も一緒に注文。なぜか快傑の1はなかったので、JBOOKで注文。アマゾンはいつもの調子で丁目番地を豪快にすっとばした宛名書きを書いてくれたが、それでも届けてくれたペリカン便に感謝。
 「風よ光よ」のほうは、まあ、元気よく歌えば大丈夫なのでいいとして、あの子門真人の歌い方がハマりすぎていた「ライオン丸のバラード・ロック」をどう歌うのか心配だったが、まあ、歌ってみればなんとかなるもんだなという感想。ただ、子門の原曲の、あのなんともやるせない絶望感は表現しきれていないが、これは歌手の違いより編曲の違いが原因かも。子門の原曲は「バラード」のほうに比重がかかっていたが、串田のカバーは「ロック」に比重がかかっている。最近の歌をよく知らないのでなんと呼ぶのかわからないが、ユーロとテクノをこきまぜたような、妙にシャカシャカした感じの演奏法。


12月15日(土)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので、大西さんに「ソ連最高!」とサインを貰った「ソビエトの保育」(自治体問題研究所:庄司光・丸山博監修)を読む。大西さんのサイン通り、なんでこんなすばらしい国が滅んじゃったんだろうというような内容でした。月給に従い格安で保育、遊び場は広くおもちゃもいっぱい、依頼すれば0歳児保育も可能、医師から保育士から教授から発音矯正師までさまざまに揃った保育家陣、豊かでおいしい給食。
 たしか同年代に外交官としてモスクワに赴任した夫についていった妻子の体験を書いた「子どものモスクワ」(岩波文庫)には、外交官特権をもってしてもお菓子ひとつ入手するのに苦労したり、玩具は行列しても買えないし、あげくにメキシコ大使の息子にお菓子を盗まれて「メキシコに買いに行けばいいじゃないの」と叱ったら「おお、メヒーコ、ダレコー(メキシコは遠いよ)」と言われたというせつない話が満載なのですが、ああいう話はどこにいったのでしょうか。
 まあ、招待旅行でむこうの見せたいところだけ見て回り、おまけに批判精神も裏読みもできない人間が書いたらこうなりますわな。こいつら、規格品の粗製濫造で「フルシチョフのスラム」と呼ばれたアパート群まで「機能的で効率的」と褒めてやがる。保育所の発音矯正教育を見て「日本には『ひ』と『し』の区別がつかない人間がいるのに」と、江戸っ子を障害者扱いしているし。

 「爆笑問題ニッポンの犯罪12選」(幻冬舎文庫)は、メッカ殺人事件や朴烈事件やトニー谷愛児誘拐事件など、もうちょいマイナーで時代を感じさせるのを多く選んでほしかったなあ。
 解説で唐沢俊一が「3億円事件では外資系の保険がかかっていたため、翌日にはボーナスが支払われた」とあるが、横溝正史によると「僕の親戚の若いのがね、あの東芝に入って初ボーナス盗まれてるんだよ。三億円事件で。すぐに支払われたなんていうけどね、実際は年を越したそうですよ」(横溝正史読本:角川文庫)とのこと。


12月12日(水)
 ライオン丸が終わって淋しくてたまらないので、石森章太郎の「変身忍者嵐」を買って読む。石森のアニメ・特撮の原作や同時進行漫画は「さるとびエッちゃん(原作はおかしなおかしなおかしなあの子、だったっけ)」「キカイダー」「ロボット刑事K」などはっちゃけたものが多いので期待していたが、いまひとつ番組通りで期待はずれだった。違いと言えばカスミ、ツムジ、タツマキの仲間が第一話にしか出ないことくらいか。もっとも番組の方を憶えていないし、たぶんかなり赤影と記憶が混ざってるし。なにしろライオン丸も見る前は、「たしか木下籐吉郎の依頼で西洋妖怪と闘うんだったよな」と思っていましたから。


12月8日(土)
 きょうは大西科学さんの「ジョン平とぼくときみと」出版記念パーティに出席。お久しぶりの大西さんたつのさんをはじめ、初対面の方々もみなさん楽しい人でとても愉しく過ごせました。わたくし、せっかくのチャンスに著書を持参することをころっと忘れてしまい、上野の古本屋で買った「ソビエトの保育」にサインしてもらうという暴挙をしでかしてしまいました。やっぱり「悪女の魅力」か「歐米に於ける性生活」のほうがよかったでしょうか。たったひとつの心残りは、二次会でカラオケボックスに行ったのですが、歓談が面白すぎてだれも歌を入れようとせず、結局だれも歌わずに帰ってしまったことです。う、歌いたかった。大西さんの前で、「しげるのバラード・ロック」を。

 いやあライオン丸は最後までライオン丸テイストでした。虹之助はどう考えても死ぬキャラじゃないし死ぬ扮装じゃないのに死んじゃうし。獅子丸は勝ったとは思えないような表情で去っていくし。ジョーさんは最後まで何のために出てきたか不明だし。まあ、「猟奇王」における猟奇男的役割だったんでしょうが。
 マントルゴッドは倒せたが、ただそれだけのことだった。
 マントルの地虫忍者による乱暴狼藉はおさまったが、いまだに各国では、伊達、最上、里見、北条、武田、上杉、浅井、朝倉、今川、織田、松平、齊藤、松永、別所、宇喜多、毛利、大友、長曽我部、島津といった大名の兵隊による乱暴狼藉は続いている。いやむしろ激化している。
 マントルゴッドによって滅亡した村の生き残りは、仇を討ってくれたライオン丸という青年の行動に拍手し、村の再建を誓ったが、翌年の武田兵の蹂躙と重税のときには彼が助けてくれはしなかった。
 残された人々はどうなったか。志乃と三吉は故郷に戻り、亡父の知音をたよりにほそぼそと生きていったのかもしれない。あるいは三吉の評判を聞いた織田が、彼を焔硝役として招聘したかもしれない。
 錠之助はさすらいの旅を続けるしかなかっただろう。戦国大名が求めているのは、たった独りで動く腕の立つ剣客ではなく、数千の兵をひきいて砦を打ち破ることのできる侍大将だ。宮本武蔵ほどの高名な剣客すら、世間が彼につけた相場は3千石程度。無名で、しかも誰かの下になることを極端に嫌う虎錠之助を抱えようという大名は、まあ、あるまい。せいぜいのところ、どこかの街で用心棒に雇われ、酒を呑みながら微妙な顔の村娘や少年とちと遊び戯れる日々を送ったのではないだろうか。
 そして獅子丸は……郷里へ帰り、兄の菩提を弔い、そして、消えた。
 そうとしか考えられない。
 かつて彼に助けられた村人や薬売りたちは、ライオン丸の噂を広め、困ったらやってくる正義のライオン丸という都市伝説を作り上げたが、それもやがて、国定忠治や清水の次郎長といった侠客、塙団右衛門や岩見重太郎などの豪傑の活躍とまぎれ、よくわからなくなってしまった。それが時を経て、五百年の後、ライオン丸Gとして復活する。しかしそれは、うわさ話や他人の活躍や現在の萌えポイントを加算してこねあげた、似ても似つかぬものであった。
 獅子丸は去っていった。
 去っていくしか、もう彼にできることはない。人間同士の争いを止める力も道理も、彼にはない。ただただ、女子供、老人のすすり泣きを聞きながら、この村を去っていくことしかできない。
 去ってゆく獅子丸の後ろ姿を見ながら、ロケット変身のことを思い出し、何かぶつぶつ呟いていた少年が、ふと自分の身体が鎮守の森の梢より高くとびあがっていることに気づく。これが魔法『推進』発見のきっかけではあるが、それはまた別の物語である。


12月2日(日)
 「小橋が勝った!」を見て泣いた。

 雑文祭のテーマソングですか。いつもいつも特撮ソングの替え歌しか思いつかないのですが。

「八回ダーの歌」
俺の名は 俺の名は 八回だー
(サイトを)つぶせ (雑文書きを)こわせ ネタにせよ
公式の サイトに縛りが走る
俺の 俺の使命 俺の宿命
雑文祭を 開催せよ 開催せよ

俺の名は 俺の名は 八回だー
(縛りの意図を)曲げろ (勝手に縛りを)加え 苦悩せよ
参加者の サイトにFLASHが光る
俺の 俺の師匠 俺の後輩
雑文祭に 参加せよ 参加せよ

俺の名は 俺の名は 八回だー
(締切を)守れ (縛りを)守れ 書き上げよ
締切は クリスマスよりも重い
俺の 俺の強敵 俺の宿敵
雑文祭に 登録せよ 登録せよ


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