くだらな日記(2007年11月)


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11月31日(前川)
 さて、さきほど書いたような名前のジョン平を使い魔に持つ、しげるとは一体いかなりる存在なのでしょうか。みゅうみゅう。
 ご存じのように、ジョンぼーくのシリーズはSFでいうところの「パラレルワールドもの」に属しますのれす。たとえばヒトラーが第二次世界大戦で勝利していたらというF・K・ディックの「高い城の男」、終戦の詔勅レコード奪取が成功していたらという小松左京の「地には平和を」、豊臣秀吉に有能な息子がいたらという清水義範の「金鯱の夢」などです。ですです。ちなみに則天武后がジンギスカンと戦っていましたのは史実なのりす。もきゅきゅ。このようにパラレルワールドには歴史の一点が変わったらというイフが多いのですが、ジョンぼーくでは世界の原則が違っていたらという、より大きなイフを扱っていますのです。でっかいことはいいことだと、うちのじさまは言っていました。むふふん。
 パラレルワールドものの作品は、必然的に翻訳を必要とします。これは言語の話ではなく、原則や歴史が読者の住む世界と違った世界を書く場合、どうしても、どこが違ったのか、どのように違ったのかを説明する、すなわち異世界を読者の世界へ翻訳する必要が生じるのです。その翻訳という作業は、作者自身が三人称という文体の中で行うか、それとも読者の世界にいた主人公が何かの理由で異世界へ行った話を一人称で語るか、どちらかです。それ以外に、異世界を読者に説明する手段は、ちょっと思いつきませんのです。
 科学に代わり魔法が基本原則となったパラレルワールドを書いた作品として、私がまず思い浮かぶのはフリッツ・ライバーですが、彼の「闇よ、つどえ!」や「闇の聖母」等にしても、三人称でその世界観を説明するか、読者と同じ世界に住む主人公が一人称で、自分の世界に生じた裂け目から侵入してくる異世界を語るか、どちらかだったと記憶しています。いま手元に本がないので正確ではないかもしれませんが、たぶんこれ以外の手法はとり得ないと思います。

 ところがジョンぼーくでは、主人公しげるは異世界の住人です。しかも一人称です。これはどういうことでしょうか。
 それは随所でしげるが、この世界について語っていることで説明できます。
 ふつう、自分の住む世界についていちいち説明などしないものです。歴史の授業や歴史小説以外で「徳川家康は関ヶ原の戦いで勝利した」といちいち語ることは、まあ、ないでしょう。少年野球教室以外で野球選手が「アウトが3つになるとチェンジといって、そのイニングが終わる」と語ることは、まあ、ないでしょう。たとえば阪神の久保田選手が契約更改後の記者会見でそう話したとしたら、ほとんどの記者が「こいつ、前からおかしいとは思っていたが、2億の提示を受けてついに完全におかしくなったか」と考えることでしょう。kasumi様は中国の真ん中に台湾があるとか、大砲は砲台が空を飛ぶとか、聞かれたから語っただけなのれす。いちいち自分から「中国はひとつ!台湾と中国はつながっているのです!」と叫んでいたら、そりは危ない運動家なのれす。ひとは自分の住む世界についていちいち語ることはしないものです。もきゅもきゅ。
 それならなぜしげるは、自分の住む世界について、あのように多くを語るのでしょうか。
 それはしげるが住む世界が、本質的には自分の世界でないからです。むふーん。
 しげるは本質的には、読者の住む世界の住人なのれす。科学が原則となった世界の。

 しげるは、「科学が原則であるこの世界に生まれるはずが、なにかの間違いで魔法が原則である異世界に生まれてしまった人」なのだと思うのです。思うったら思うのですよ。むきゃあ。
 基本的には科学の人であるしげるが、魔法の世界に生きる、そりはなんと生きづらいことなのでしょう。なんと悩ましいことでしょう。その葛藤と違和感こそが、ジョンぼーくの主調なのです。なのです。
 だからこそあちきは思うのです。しげるは恋が成就してしまったらイクナイ、と。
 しげるの恋が実るとき、そりはしげるが魔法の法則に違和感を感じなくなり、魔法の世界の住人になりきりっ子するときなのです。そのときしげるは魔法に目覚め、イヤボーン現象にも等しい覚醒が訪れるでしょう。しげるは魔法の世界と科学の世界、その両方を制覇することになり、魔法王にして科学王となるのです。
 そりはおそらく、遠くはマケドニアの英雄アレキサンダー大王がなしとげられなかった夢! 蒙古の英雄ジンギス汗が望みかなえられなかった夢! コルシカの怪物ナポレオンが! ナチス・ドイツの天才ヒトラーが! キングオブジパング織田信長が! 夢み望みながらなしとげられなかった、神官王にして覇王という夢にもひとしいことを実現することになるのです。みょ〜、みょ〜、みょ〜。
 しげるが科学王にして魔法王という二冠王となることは、たぶんばぁすの三冠王には劣るのでしょうが、それでも唯一無二の存在となってしまい、必然的にジョンぼーくの物語は大団円を迎えなければなりなくなるなるなるのです。びゅびゅ。
 だから読者として願うのです。しげるがまた失恋しますように、と。ねえマスター、ねえマスター、ねえマスター、早くぅ。

 ほ、本当ですってば。以上のような整然たる理論があって、しげるは失恋した方がいいといってるんですってばっ。決してそういう、オレになかった幸せな青春を、たとえ小説の主人公といえど謳歌させてなるものかとか、そういう嫉妬に駆られて言ってるんじゃないんですってばっ。

 来週の最終回に向けてますます快調ですライオン丸。
 いきなりシュールです。獅子丸が砂漠をさまよっています。よろめいています。マントルゴッドの幻影におびえて逃げまどっています。無声映画のような字幕の「俺はマントルゴッドを前に、何もできなかった」という文字がいい味出しすぎています。ネガポジ反転まで使って獅子丸の心象風景を映像化しています。それでほぼ20分使っています。立ち直って怪人と闘うのはほんの付け足しです。
 その次の回でも怪人に負けて落ち込んでいます。鬱展開ではなく獅子丸が鬱症状を呈しています。早く病院へ行くんだ獅子丸。いまなら通院投薬でなんとかなるぞ。
 さすがにこれは酷いと投書が来たのでしょうか、3話目になってやっと明るい話になります。逗子とんぼという芸人を起用しまぬけな忍者頭領にして、明るい話にしています。ええと逗子とんぼというと、若い人は知らないでしょうが、北杜夫が30代で躁状態の時の顔によく似ていると言えばわかりやすいでしょうか。40代の鬱状態だと光明寺博士になります。ジョーさんも今週はこの回だけ登場して「タイガー一枚切り」という新技を披露してくれます。その調子でタイガー二枚剃りとかタイガー千枚漬けとかも披露してくれたまえ。そういえばレギュラー以外の登場人物が死ななかったのって、この回が久しぶりだな。あ、前回も伊賀の梟組女頭領が生きてたか。部下はぜんぶ死んだが。
 しかし4話目はまた鬱です。だいたい神父が大月ウルフというところからしてもう駄目です。ライオソ丸を名乗る偽者が登場しますが、ふつう時代劇で偽者が登場する回はコミカルな結末、などという常識はライオン丸には通用しません。和田勉みたいな顔の怪人でなごませようとしても無駄です。教会のウルフ神父はじめライオソ丸、泥棒少年、みんな欲望の餌食となって殺されてしまいます。ウルフさんのいつもの怪演で「人間は欲望でしか動かぬ……ライオン丸とやら、そなたもその世界であがくだけなのだ」と言い残してこときれる神父を残して野にさまよい、「金、欲、人間はそんなもののためにしか生きることができないのか! 人間とはそんなものなのか!」という獅子丸の慟哭が虚しくひびきます。嗚呼、来週は最終回。

 ライオン丸が終わったら、俺、大根餅作るから、みんなで食べようぜ。今までバトルばかりして、バカみたいだったな、俺。


11月30日(金)
 一日中胃が痛んだ。リアルで死亡フラグ立てるのはやめよう。これ、見るかい? 姪の写真なんだ。この仕事が終わったら、しばらく休みをとって、田舎に帰って、姪と遊ぼうかなあ。

 半茶理論を検証するためには、「ランドセル」「かえで」「ろうそく」「ぶどう酒」「くじら」「つむじ風」が一体であり、それぞれが欠けたものを引き寄せることを証明すればよい。
1)鯨がぶどう酒を飲んで酔っぱらうとまさしく鯨飲であり、その潮吹きで送電線が切れろうそくが必要となり、ランドセルの小学生が集団下校、かえでの紅葉も吹き飛ばされるほどの「つむじ風」を呼び寄せるだろう。証明完。
2)つむじ風とともにゼペットじいさんはくじらに飲み込まれ、胃の中でろうそくをつけぶどう酒を飲んで露命をつなぎながら、孫娘かえでは今年入学じゃったのう、晴れ姿が見たかったのう、と「ランドセル」を恋しがる。証明完。
3)ランドセルの中にろうそくとぶどう酒を入れているような小学生かえでは、城戸禮によって「つむじ風小学生」と命名され、貸本ドラマツルギーのお約束によって最後は「くじら」の異名を持つ港のボスとの決闘を引き寄せるだろう。証明完。
4)つむじ風のように幕末を駆け抜けていった土佐の大名、山内容堂。異名を鯨海酔侯という。彼はランドセルを背負って戊辰の役におもむく兵士を一言ねぎらうだけで、京のかえでを見るでもなく、赤いろうそくの灯りゆらめく宴席に戻り、「ぶどう酒」をもっとよこせと叫ぶのであった。証明完。
5)くじらが吹き飛ばされるほどのつむじ風が起きればぶどう酒工場は臨時休業、学校も臨時閉鎖となってランドセルを背負った小学生は集団下校、かえでの葉は吹き飛ばされて、家では電気が切れて「ろうそく」が必要になるだろう、ってこれ1と同じか。
6)つむじ風のように幕末を駆け抜けていった土佐の大名、山内容堂。異名を鯨海酔侯という。彼はランドセルを背負って戊辰の役におもむく兵士を一言ねぎらうだけで、赤いろうそくの灯りゆらめく宴席に戻り、ぶどう酒をがぶ飲みしながら、秋の「かえで」に思いを馳せるのであった。ってこれ4と同じじゃん。
 以上をもって「それぞれの事象には親和性があるため、近くに寄せると残りの一つを引き寄せる」という半茶魔法理論は証明され、さらに「馬鹿はめんどくさくなると平気で同じことを書く」すら証明されたのでありました。とっぴんぱらりのぷぅ。


11月29日(木)
 おとつい胃が痛くて会社を休んだ身でありながら、ラージプートでムスリムホットを食うという暴挙を敢行。
 さすがムスリムホット。口に入れたとたん「わー辛い」という辛さではないが、その後一時間胃の中にじわじわと来る辛さ。いろんなスパイスを全部大量にぶちこんだという辛さで、タイ料理の唐辛子主体とか中国東北部の胡椒主体とか、主体がわかる辛さではなく、複合的に攻めてくる機甲師団的辛さ。
 ところで話は違うが、中国東北部って、やっぱり北朝鮮の人が多いからああいう胡椒主体的な辛さになるのだろうか。本来なら主体紫蘇にすべきだと思うが。
 とにかく大騒ぎする辛さではなく、はんなりとじんわりと来る味。ちゃんと料理の味がして旨いよ。大槻ケンジは「行きそで行かないとこへ行こう」で大騒ぎしながら食べていたが、雑文のネタとして大げさに書いたか(雑文書きにはよくあること)、もともと辛さに弱い人なのか、それともラージプートが味を変えたのか。

 そして家に帰ったら部屋に入れなかった。
 どうやら立てかけてあった組立式家具の棚が倒れて扉を塞いでいるらしい。ちょっとやそっと押してもどうにもならない。定規や解剖学の教科書など薄くて堅めのものを扉の下から差し入れてもみたが、触りもしない。どうやら壁と扉の間を斜めに倒れこんだ状態となっているらしい。
 こんな時には「バールのようなもの」を使うのが定石だが、残念ながら家にはバールのようなものがない。というわけで二番目にありがちな定石、「体当たりでドアをぶち破る」を敢行。これもよくありがちな結果だが、メリメリという音とともにドアは大破。大穴が開いた。
 この部屋の中に私がいなかったのは、まったく残念なことだった。なぜなら、このように無理矢理叩き破られたドアの中に存在するものといえば、むざんにも胸にナイフを突き立てられた死骸か、あるいは致死量の毒薬を飲んでから、若くて美しい女主人公ならぎりぎり間に合い、それ以外なら手遅れという微妙な時間が経過している、死んだように眠っている、あるいは眠れるがごとく死んでいる人物であるからだ。
 とりあえずバンソウコウを貼って恒久的な措置をしておいたが、ついに我が家はh-ys嬢が居住していた西成区の素敵アパート同然の存在となりはてた。ああそれなのにそれなのに、日曜日には副会長としてマンションの大規模修繕の見積などしなければならない。そうか、予算を流用してうちのドアの修繕もどこかにまぜてしまえばいいんだ。ふふふ、我ながらいいことを思いついた。会長をどうするかって? なあに、奴など私ひとりでじゅうぶん。要は騙せばいいのでございましょう。けけけけけけ。魔法王様のお手を煩わせるまでのこともございませぬて。


11月28日(水)
 デスマーチ? ただの都市伝説だろ。昨年から検討に検討を重ねて、熟考の末納期が半年延びて、プロジェクトリーダーが2人替わり、予算は既に150%を超過して、システムと業務の課長二人は毎日陰気な顔で会議に呼び出されてゆき、終電に間に合うように帰るのがなんだか後ろめたい雰囲気で、トップの責任者の部長の名前がいつの間にか消えてる、ただそれだけのことさ。なあに、今週がんばれば、すぐスケジュールに追いつけるさ。そしたら俺、もっとのんびりできると思うんだ。ほら、AAとか通ってさ。酒に代わる楽しみを見つけてさ。会計の勉強とかもしたいよな。小説も書いてみたいよな。でもまずは、じょんぼーく論を最後まで書かないとな。


11月27日(火)
 (喀血し)すまん、ちょっと休めばすぐ戻る。なあに、風邪で咳をしすぎたんで喉が痛んだだけさ。


11月26日(月)
 さて、われわれはジョン平、という、しげるの使い魔の名前からまず、考えてみなければなりません。
 ジョン平という名前は見ての通り、カタカナと漢字が複合した名前であります。これは他の使い魔には見られない、彼だけの特徴であります。なにゆえに作者は主人公しげるの使い魔にジョン平という特異な名前を与えたか。ここに周到な計算があるのです。あるのです。みゅみゅ。
 われわれ日本人にとって漢字名称は、親しみ深い。けれど、ありきたりで新鮮味がない。
 われわれ日本人にとってカタカナ名称はその逆です。異国のもの、新鮮なものを感じさせるが、親しみはない。
 漢字とカタカナを組み合わせることによって、新鮮味と親しみ深さ、この両面を併せ持つことができるのです。たとえばライオン丸。たとえばハチ公。たとえばジョン万次郎。たとえばジャッキー大西。たとえばモーニング娘。たとえばゲッベルス宣伝相。たとえばドルゲ魔人。たとえばオシシ仮面。みな、新鮮さと親しみ深さをともに持ち、ひろく大衆に愛された存在なのです。
 その機微をもっともよく知るのが人気商売である芸能人やプロレスラーであることは、意外ではありますまい。フランキー堺、フランク永井、トニー谷、テケレッツ才蔵、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、ラッシャー木村、キューティ鈴木……あげるときりがないほど、その例は見られます。みらりるのです。むみゅう。

 そしてもうひとつ、忘れてはならないのは、彼らカタカナ+漢字名を持つ者の多くが、ふたつの世界の狭間に存在する者なのです。カタカナが象徴する外界と、漢字が象徴する内界。これを介在する存在なのです。通訳だったジョン万次郎、アメリカかぶれの日本人を戯画化して見せたトニー谷などが、その典型的な存在といえましょう。他の者も同様です。人間と怪人のはざまにあるライオン丸、渋谷と秋田のはざまにあるハチ公、雑文とライトノベルのはざまにいるジャッキー大西、歌手と素人のはざまにいるモーニング娘。、インテリと愚連隊のはざまにいたゲッベルス、人間とドルゲとのエージェントドルゲ魔人、ライオン仮面とオカメ仮面のはざまに2コマだけ登場するオシシ仮面、これでよくわかりたのでしょう。むふふん。
 じょんぼーくの世界に登場する使い魔は、すべてカタカナ名称です。つまり純粋に外界のみの存在なのです。それとともにジョン平に比べると独立した人格は薄い。主人のアルターエゴと言ってもいい存在なのです。それが「馴致」というものかもしれませんが……。

 すると、ジョン平はいかなるふたつの世界のはざまに存在するのでしょうか。そしてジョン平の主人であるしげるとは、いったいいかなる存在なのでしょうか。つまり、……おっと、こんな夜中にチャイムが。宅配便にしては妙だな。はいはい、いま出ますよ。


11月25日(日)
(書き置き)
 ここは危険だ。私は狙われている。あなたの事務所でゆっくりとお話ししたい。あす朝10時きっかりに、あなたの事務所で。
これを読んだ探偵「ううむ、これから別の事件があるので、それまでに戻れるかなあ。まあいい、管理人さんには事務所に通すように伝えておこう」


11月24日(土)
 このライオン丸が終わったら、俺、じょんぼーく論を書くんだ。

 しかし今週のライオン丸は内容が濃かった。
 クールなジョーさんとホットな獅子丸との間で
「ほうっておけ。あいつはどうせ人殺しの極悪人で、死罪は免れぬ身よ」
「人間の罪は人間が裁く。怪人に殺させはしない!」
 や、
「たしかに獅子丸、お前が助けに入れば、あいつは死なずにすんだかもしれん。しかし人に助けられたということで、自分を恥じるだろう。生涯心に傷が残るだろう。しかし、あいつは死ぬまで自分の力だけで闘えた。あいつが自爆したのは、忍者の掟ではない。自分の力で最後まで闘えて、悔いが残らなかったからじゃないかな」
「そうじゃない! 生きることが大事なんだ! 恥ずかしくても、苦しくても、生きていくことがいちばん大切なことなんだ!」
 等の名言が残ったし。
 三吉を人質に取って逃げようとする極悪人→その極悪人と刀をとっての果たし合いの最中に拳銃を持ち出すジョーさん→そのジョーさんとの素手での殴り合いの最中に後ろから棒で殴り倒す獅子丸、という卑劣大会もあったし。
 「帰ってきたウルトラマン」上野隊員と「大鉄人17」海野隊員の豪華競演も見られたし。スカンクという動物の生態をみごとに映像化、怪人化した傑作とも呼ぶべき怪人ズカングも出てきたし。
 それにしても七色虹之助こと海野隊員はコメディリリーフながら役に立ちそうだ。得意技が「アパッチのおたけび」だからジェロニモクラス、カナディアンマン以下だった黒影豹馬よりは上だろう。しかしこういうギャグキャラを出しておきながら、レギュラー以外の登場人物全員死亡という鬱展開全開ってのはどうよ。次回はもっと鬱らしい予告だったし。


11月23日(金)
 よし、これでやっと落ち着いて話せるぞ。つまりだな、ジョンぼーくの世界は……ごほごほごほ……す、すまん、持病の発作が……。
 ごほごほ、話が、ごほごほ、できないが、ごほ、これでも歌っていて、げほげほげほ、く、れ。むかしはごほごほ、アニメやヒーロー番組に、ごほ、数え歌は、ごほげほげほ、つ、つきものだったんだ、ごほ。

「しげるの数え歌」
一つ 引け時 放課後に
幼なじみと 帰ろうよ
二つ 降りだす にわか雨
《傘》も できない 作れない
しげる 魔法は 苦手だと
みずから 庇って 濡れそぼち 濡れそぼち

四つ よくない ことばかり
起こる 学園 化学部で
五つ いつから 呼ばれたか
あなたは いい人 そうだけど
好きと 言えない 告れない
しげるは それだけ いい人よ いい人よ

六つ 難しい 怪事件
いつでも 起こる この学園
七つ なにかが 起こったら
女子が 相談 ぼくに来る
だけど なぜだか 男連れ
ぼくへの 相談 二番目よ 二番目よ

八つ やっと 後輩に
慕われ 好かれて 嬉しそう
九つ これから 春が来る
しげる 信じた それなのに
これから 恋物語 始まらない
とうとう シリーズ ひと区切り 人苦切り


11月22日(木)
 すまない。もうひとつだけ、ひとりで確かめておきたいことがあるんだ。もう少し待ってくれ。なあに、すぐ戻るさ。


11月21日(水)
 阪神が指名した選手はいつもの通り、故障持ちと問題児か……。

 ジョンぼーくについてはどうしても話しておかねばならないことがあるが、今は時間がない。必ず打ち明けるよ、明日には。


11月20日(火)
 こないだつくった替え歌はどうも陰気なので、ひとつよーきなのを作ってみました。

「萌えよジョンぼーく」
遠い夜空にこだまする
男の嘆きを耳にして
GA文庫につめかけた
ぼくらをじいんと痺れさす
いいぞ! がんばれ! ジョンぼーく
振られよジョンぼーく

1巻鈴音に彼が出て
2巻三葉はヒットエンドラン
3巻さやは牙をむき
4巻拓海が場をさらう
いいぞ! がんばれ! ジョンぼーく
振られよジョンぼーく

幼なじみに浜野あり 
女教師に職務あり
男辻田に愛子あり 
出番を生かせよ小木津よ
いいぞ! がんばれ! ジョンぼーく
振られよジョンぼーく

僕もあなたも願ってる
祈る気持ちで待っている
それはひとこと 失恋だ
恋愛フラグの 消滅だ
いいぞ! がんばれ! ジョンぼーく
振られよジョンぼーく

「ジョンぼーくA」
ジョン ジョン ジョン ジョン ジョンぼーく ジョンぼーく ジョンぼーくA
地球の平和を守るため 科学の国から贈り物ジョンぼーくA
叫べ! しげる ジョン平と
ヒロイン不在 ジョンぼーくA

 すいません後ろのは「ジョンぼーく」という略称から思いついて書いてみただけです。


11月19日(月)
 大社ドラフトは多田野投手がサプラアッー!イズ一位指名だけでおなかいっぱいで阪神の心配している余裕がありません。でも清原、黒田、石川と、名前だけならエースか四番かというアレですな。たぶん名前だけだ。
 それにしてもどういうわけか私が応援する球団はどんどんネタ球団化していく傾向にあるようです。まともなのは東芝府中だけだよ。でも今年は優勝難しそうだなあ。


11月18日(日)
 一応説明した方がいいかと思うので書いておきますね。
しぼう・フラグ【死亡フラグ】
 フィクションにおいて、登場人物がその後高確率で死を迎えることを予想させる言動。マンネリと受け止められる場合もあるが、ホメロス、シェイクスピア以来のドラマツルギーの基本、必須条件でもあり、うまく活用することが作者には求められる。以下のような用例がある。
・(戦闘シーン直前に戦友に若い女性の写真を見せ)「俺、この戦争が終わったら除隊してこの娘と結婚するんだ」
・(サスペンスやホラードラマで)「俺はおまえら全員信用できない! 自分の部屋へ戻る!」
・「たしかに俺は知っている……しかし、今は言うことができない。必ず打ち明けるよ、明日になったら」
・「もう一つだけ調べたいことがある。しばらく俺を一人っきりにしておいてくれ」
・「わかった。すべて話そう。……おや、あの音はなんだ?」
・「ちょっと様子を見てくる。みんな、そのままこの場から動くんじゃないぞ」
・「おまえは誰だ?!」と尋ねた相手が「俺か? 俺は……そうだな、名無しの権兵衛とでも呼んでもらおうか」(そのあと「ふざけるな!」と叫ぶと死亡率が80%から100%にアップ)
・「傷は浅いぞ、しっかりしろ!」(と主人公に励まされ)「わかったぞ……アイツの弱点は○○だ……た、頼む……」あるいは「ごめんなさい……わたし、悪い女だった……」
・「こ、この研究(作品)さえ完成すれば……世の中はひっくり返るぞ」(小説、音楽の場合、完成直後に死ねば偉人フラグの可能性もあるが、発明の場合ほぼ100%の確率で悪の組織に殺されて盗まれ、その後正義の主人公によって「この発明はまだこの世界には早すぎる……」「これは生まれてはいけない悪魔の発明だ……」などの呟きとともに設計図が焼かれる)
・「この仕事が成功すれば、まとまった金が入るぞ。そしたら俺は引退だ。妻と娘と、田舎でのんびり暮らすんだ」
・(ザコキャラが主人公クラスもしくはボス敵キャラを攻撃して)「やった! この俺が○○を仕留めたぞ!」
・「ザザザ……はザザ……を脱走し……ザザザザ……近辺は警戒を要す……ザザ……十分に注意して……」(と、車の運転をしながら受信状態の悪いラジオニュースを聞き)「なんだよ、なに言ってるのかわかりゃしねえ」(とムード音楽のCDに切り替える)
・「我々は君のすべての攻撃パターンを分析してそれに対策を立てた。抵抗しても無駄だ」(相手が脇役の場合は脇役の死亡フラグ、相手が主人公の場合は新技が炸裂して逆に発言者の死亡フラグ)
・(探偵に対し焦った声で依頼の電話があり、探偵が事務所に戻ったとき、管理人か秘書が発言)「その方でしたら、ひどく急いでいるようですぐ戻られました」あるいは「その方でしたら待合室にお通ししました」(ほぼ100%の確率で死体で発見される)
・「○○○? ただの伝説だろ。この時代に呪いだとか邪神だとか、おまえら正気か?」
・「お、俺が殺されたら、○○がお前の秘密を公開する約束になってるんだぞ!」(高確率で○○が先に殺されている)
・それまでクールな単独行動だったキャラが突然主人公たちの仲間になる(死亡フラグの場合とザコキャラになりさがるフラグの場合がある。前者の代表例がライオン丸のタイガージョー、後者の代表例がドラゴンクエスト6のテリー)
・クールな人間が突如として人情深くなったり、屈託のない笑顔を見せるようになったりする
・悪の側についていた人物が突如として正義に目覚め、主人公の味方になる
・スプラッタホラーで深夜に人気のない公園や浜辺でイチャイチャしている男女
・深夜パトロール中の警官が懐中電灯を向け、「なんだね、君は何をしている?」
・必殺シリーズにおける仕事人の幼なじみ
・水戸黄門、暴れん坊将軍における奉行、代官、番頭、庄屋以上の地位の悪人(下っ端の場合は改心して救命される場合がある)
・フニャコフニャオの描くマンガのヒーロー

 大西科学「ジョン平」シリーズでは、実質主人公の鈴音がこの死亡フラグに類する言動を何回も行うにもかかわらず、最後まで生き残っているため、極一部では「豪快死亡フラグすっ飛ばし小説」と呼ばれている。むろん褒め言葉である。

・「俺、酒はもうやめた。人生やり直して真人間になる。もうお前たちに苦労はかけない」(やっぱりやめられないダメ人間フラグの場合もある)


11月17日(土)
 咳と鼻水と喉の痛みと微熱がいつまでも止まらんので、マイコプラズマかと思てレントゲン取ってもらったら、違ったですね。風邪や。何しとったかしらんけど。それにしても悪い風邪を断ち切らんと、次ぎ(酷使)に行かれへん。ただでさえ有休使い果たして欠勤状態なんやから、情けなさすぎるわ。休みを取るのが早い。一瞬やから。見ての通りやんか。きのうかて終電過ごしたのにタクシー代の領収書貰うの忘れとった。おましいなあ。風邪でなかったら今日も使われとったのに。上司は百均で洗面器とタオル買うとけとか真顔で言うんやもん、信じられん……。
 医者のついでに本屋に寄ったら「ジョン平とぼくときみと」が「アニメ化・映画化決定」のコーナーに並んどった。疲れかな。そう(売れてシリーズ化)すればそう(アニメ化して寧先生の声優に原作ファンの不満殺到)なるやろ。一緒に番組も見とらんのにライオン丸Gの漫画買ってもた。小助→コスKのオマージュはエグイで。番組よりも元ネタへのリスペクト高いんやもん、エエもん見せてもらった。
 ジョン平シリーズがアニメ化されたときのために、挿入歌を作っておきますね。

「しげるのバラード・ロック」
きのう 鈴音に男ができた
きょう 三葉が消えていく
あした また 寧先生は冷たく
化学部に陰謀が 牙をむくだろう
だけど だけど だけど
負けるな しげる パンダの子
ジョン平ひとりと 手を取りあって
学園生活 送るんだ

きのう 一瀬の父が死んだ
きょう さやが斬りつける
あした また 爆発が起こり
しげるの住む小屋は 壊されるだろう
だけど だけど だけど
なくすな 使い魔 恋心
守れ 日本を魔法王の手から
恋人なくても 守るんだ

きのう かつみが傷をうけた
きょう 雨弓が退部する
あした また 城塚が来て
父親の思い出を ぶちこわすのだろう
だから だから だから
魔法素転換! ジョン平「門」
科学知識で 切り返すんだ
下級生にも 振られるんだ

「私は鈴音と申します」
幼なじみの 思い出は
魔法が下手と 知っている
頭をなでる そよ風を
おぼえています 黒い猫
わたしは鈴音と申します

何の因果か しげるさんと
きょうも世のため 人のため
ロオト ブラウ 魔法王と
闘う魔法の 技みがく
わたしは鈴音と申します

トルバディンと 優さんの加護で
きょうも冴えます 魔法さばき
結婚式の そのときは
しげるに葉書を 送りましょう
わたしは鈴音と申します

 元歌のライオン丸のほうですが、豹馬くんは案の定、獅子丸たちと行動を共にしたとたん三吉とじゃれあって素直な笑顔を見せたり、「俺はライオン丸に頼りきっている……自分の力で悪と闘うのだ!」と正義に目覚めたり、「敵は強い、無茶はするな」との獅子丸の忠告にニヤリと笑ったりのフラグをまき散らしながらあっけなく死んでしまいました。ライオン丸で子役と仲良くなるのは、とてつもない死亡フラグだなあ。ところでブラックジャガーの胸のマークが最後まで「オタ」と書いているように見えてならなかった。
 そしてジョーさん登場。今度のジョーさんは快傑時代より強くてニヒルです。ニヒルって死語かな。まあいいや。でもショタコンなのは相変わらずです。しかし完全に今回は獅子丸より兄貴格だ。自分の名前以外はなんでも知ってるし。ああ、タイガージョーJr、ライオン丸、ブラックジャガーの猫科三兄弟を一度でいいから実現してほしかった。まあ、三兄弟かかっても茶猫の茶川ちゃんにネコパンチで一蹴されるでしょうが。パンチなのに一蹴とは恐るべし茶川ちゃん。
 ライオン丸とライオン仮面の奇妙な関係についてはワタルさんが詳しいそうですが、今回は敵に捕まって荒縄で宙吊りになるという、まさにオシシ仮面状態のライオン丸が拝見できました。これで火を放たれて「グエーッ!」と叫べば完璧だったんだが。
 それにしても、幕末に河井継之助が入手してあれほど驚喜したガトリングガンを戦国時代にあっさり発明する青年や、三吉が飯盒で飯を炊いたり、獅子丸が黄色いテントの中にランタンを吊って夜を明かしたりするのを見ていると、馬のヒヅメに蹄鉄が打ってある程度の細かい時代考証を気にしている自分が、つくづく小人物に思えてきます。村人を犠牲にしても怪人を殺そうとする忍者集団とか、地虫にされライオン丸に殺された父親の仇と獅子丸をつけねらう少年とか、ストーリーはどんどんハードになっていきますし。
 ところで「快傑」「風雲」のプロデューサーにうしおそうじと名を並べている別所孝治という人、ひょっとすると播州三木城で秀吉と闘った別所長治の子孫筋に当たるのでしょうか。それなら時代劇特撮にふさわしい人物なのですが。


11月15日(木)
 ここ2週間ほどずっと風邪気味だったり完璧な風邪だったりしたので、ひとつ辛いものを食おうと高田馬場のラージプートへ。きょうはセットじゃなくてもいいかな、と、マトンカレーとチャパティを頼んだのだが、あと200円出してセットにすればサラダとサフランライスがついたのだな。辛さはムスリムホット、はさすがに身体に悪そうなので2段階落としてベリーベリーホット。だいたいこれが、タイ南部の観光客向けでない店の平均的なグリーンカレーの辛さくらいかな。汗は出ます。11月というのに。

 カレーを食ったらインド煙草でも、と物色したら、さすが高田馬場、駅前の名店ビルの煙草屋でビディを売っていた。大学でスモーカーだったときよく吸っていた、一枚の煙草の葉を折り畳んで木綿糸で巻いただけの文字通り葉巻。なんでも匂いだけはマリファナと同じだとか。しかし値段は上がったな。380円か。たしか大学時代は200円だった。いや、20年たてばそのくらいの値上げは当たり前か。サムタイムもバージニアスリムも200円だったからな。インドの経済成長もあるのだろう。一緒に買った、今でも140円のゴールデンバットが異常なんだろうか。昔は100円を切っていたような記憶もおぼろにあるのだが。
 値段が上がったせいか、包装がどぎついピンクになったのと、巻き方が奇麗になったような気がするのと、木綿糸がピンクになったのが違っているくらいか。ためしに吸ってみたら、一本で頭がくらくらしてくる強さと、全部葉っぱなんでつい唇がやけどするまで吸ってしまうのは、いまも昔も変わらない。貧乏なんだよいまも昔も。


11月10日(土)
 弾獅子丸21歳。想像を絶する時代設定があり放送禁止用語のない世界の中を、みずからの青春と放送倫理を賭けて闘う、勇気ある男。人は彼を呼ぶ、風雲ライオン丸と。

 というわけで風雲を10回まで見て、なんとなくこのドラマの方向性が分かってきたような気がします。
 まず第一に、このドラマには時代考証という概念がない。大は戦国時代にガトリング銃があったり怪人がバイクを乗り回すことから、小は獅子丸がアルミの食器にスプーンでシチューを食ったり赤子がペロペロキャンディーをしゃぶっていることに至るまで、もうなんでもありです。まさに戦国乱世です。

 そして第二に、私が完全に誤解していたことですが、このドラマは笑える話から鬱展開に移行するのではなく、笑いと鬱が共存しているのです。蒸気の力で走るというムチャなバイクや、再登場したら砲塔がオナホールのような妙に肉感的な姿になっていた亀甲車や、「諸君おはよう」という挨拶で始める礼儀正しい悪の大幹部アクダーや、赤ん坊を秘密基地に連れてきて「戦利品にございます」とほざく怪人や、ライオン丸を捕らえて踊る怪人と地虫や、幌馬車の名前がビックリ号だったり獅子丸の愛馬がシェーンだったりする、そういう奇天烈な設定の中で、戦いを恐れて獅子丸との約束を破り逃げ出す村人(そのくせライオン丸が怪人を倒すと戻ってきて、「しばらくこの村を守ってくれねえだか」と厚かましく頼む)や、協力を求める獅子丸を「余計なことに関わりたくない、誰もがそう思っているだ」と拒否する村人などの鬱になる人間ドラマが繰り広げられるのです。笑いから鬱になるのではなく、笑いながら鬱になるドラマ、それが風雲ライオン丸。

 そして第三に、このドラマはフラグ付けにとにかくこだわります。特に死亡フラグは絶対の掟です。妙なところでドラマツルギーに忠実です。はじめてロケットを整備するシーンが出てきたら、次回にはさっそくロケットが壊れて変身できない。獅子丸の捕虜になって奇妙な友情が芽生えたとたん、死んでしまう地虫忍者。怪人に皆殺しにされた中、ひとりだけ獅子丸に救われ一命をとりとめたと思ったら、獅子丸を救うため人間の盾となって死んでいく侍。そしてブラックジャガーも……。

 黒影豹馬19歳(推定)。想像を絶するセコい金銭感覚を持ち、ライオン丸を倒すことに自らの青春を賭けて闘う、思慮のない男。人は彼を呼ぶ、ザコキャラと。
 久々に登場したと思ったら獅子丸には「お前などに関わっている暇はない」と「など」呼ばわりされ、姉弟にすら「獅子丸さんと闘いたいなら、もっと修業することね」と馬鹿にされながらも、ようやくライオン丸との対戦を実現させるも、必殺技のジャガー燕落としをただの峰打ちで破られ、その後いろいろあって、せっかく獅子丸に協力して見せ場を作るかと思ったらただの人間の侍(しかも負傷し盲目)にいいところをすべて奪われるという、もはやカナディアンマンレベルからカニベースレベルにまで哀れにも地位が下落した豹馬。
 それでも獅子丸に「お前はこんな酷いことを平気でやるマントルゴッドに協力するのか。それでも人間か!」と人の道を説かれ、自分と同じ名前の子供を殺され慟哭する女の姿に心動かされ、はじめて人の情に目覚めた豹馬。彼は寝返ってマントルゴッドの堺爆破を阻止し、ライオン丸と共闘して強敵を倒す。おい、この展開は快傑で見たことがあるぞ、と思ったら次回予告……。

ししまるさま、いままで、とてもたのしかたです。
よく、じゃまおして、おこられたけど、やくにたたないで、ごめんなさい。
ししまるさまが、あうよていの、じょおのすけは、じゅにやだけど、じょおのすけのおとおとです。
おとおとだけど、あたしみたいに、やくたたずではありません。
すなおなこで、すいさんも、とくいです。
あたしよりうでがたつから、ほんとはちょと、くやしいです。
じょおのすけを、かわいがてもらえると、ひょおまも、うれしいです。
いままでつかえないこで、・ごめんなさい..
そして、しょおぶしてくれて、ありがとおゴザいました。
あたしは、もう、しんじゃうけれど¥、
さいごに、おねがいがあります。きいてくれると、うれしいです。
ししまるさまの、もっている、あたしのさいふ、すてないでください。
おかねが、はいっています。たいしたおかねじゃ、ないけど、おかねです。
ときどきかぞエたり、ためこんだり。、してくれるとうれしいです。
ししまるさまにあえて、ひょおまはしあわs

 元ネタも知らないのに書いてみる。アルジャーノンっぽいんだけど、妹なんか出ないしなあ。


11月9日(金)
 せっかくHDレコーダーを買ったからというのでテレ玉の「新・必殺仕置人」を見ているが、地上波はひどいね。言葉狩りが。
 まあライオン丸みたいな「かたわ」「めくら」が駄目なのはまだ理解できるとして、どうやら「按摩」「美人局」「女衒」「女郎屋」あたりも駄目らしい。ここまで台詞を消されると、あらすじを理解することすら難しくなってくる。あらためてオリジナル版のまま放映のCSのありがたさを感じた。
 たぶん地上波デジタルになっても、言葉をデジタルに狩られるだけなんでしょうな。映像が美しいとかそんなことで喜ぶ視聴者だけが、地上波に残っていくのかなあ。


11月4日(日)
 吾妻ひでお「やけくそ天使」に登場する阿素湖さんが変身する「おそそ仮面」がフニャコフニャオ「ライオン仮面」に登場するオシシ仮面のパロディだということに、やっといま気づいた四十路の秋。


11月3日(土)
 番組を見たことのある人から、「風雲ライオン丸はこれから鬱展開を迎える」と聞いても、どうしても信じることのできない自分がいます。ええと、今回放送分のツッコミどころは以下の通り。

・シトシト爆弾という絶妙のネーミング。
・ロケット変身とかやる人がいる世界で、たかが強力火薬を開発して「これで天下も取れる!」とはしゃぐ老人と、それを狙うマントルゴッド一味。
・マントルゴッドの亀甲車に絶賛2500本発売のゲームの主人公みたいなかわいいボンボリがついてる。
・亀甲車のくせに爆弾一発で機能停止。おまえら志乃のオモシロ幌馬車より貧弱。
・崖下に隠れているところを三吉に小便かけられてうろたえる地虫忍者。
・見たまんまの名前の怪人ドカゲ、怪人ガー。
・「あなたは私に雇われてるんですからね」と志乃に言われてもなにも言い返せず、落とし穴の罠に見事にひっかかり、あげくの果てに獅子丸に「油断して地虫に斬られるなよ」と注意され、決闘を挑んでも相手にすらされないという、ますますカナディアンマン化が進んだブラックジャガーこと黒影豹馬。
・もはや何かがふっきれたように、洋館とガス灯、教会の鐘が鳴るなか普通に暮らしているほっかむりした百姓。

 しかしなんと言っても最大のツッコミどころは、
・黒影豹馬が豹変するのに、変身したらブラックジャガー。
 獅子丸が忍法獅子変化で突撃ピューマンになるようなもんだろ、これは。
 ひょっとすると、ブラックパンサーでは、あのころ活発に活動中だった過激組織になっちゃうから自粛したのかな。

 うーん、あのワイヤーワークの空中チャンバラは、いま見ても斬新なんだがなあ。


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