くだらな日記(2005年8月)


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8月30日(火)
 そういえばナムコナンジャタウンではアトラクションで上海雑技団みたいな女性の体技を見せるイベントをやっていました。はじめは組体操みたいなことをやっていたのですが、しだいに寄席芸人のように足でカラカサ回すとか座布団回すとかやりだして、しまいには細い筒に関節を外したりしながら身体を納めて自力で抜け出るという芸をやってくれました。それを見ながら私は、茶川さん母娘がチャイナドレスで筒にもぐりこんだり抜け出たり抜けられなかったりというのを夢想していました(cf.神々の婚姻)。


8月28日(日)
 下向した小助さんの歓迎。と称して私利私欲に走る。
 まずは昼の部。小助さんが愛してやまないぽちぞうさんと、徳田kasumiのお目付役。小助さんが愛して病まない娘さんズと、茶川さんのお目付役。以上、ナムコナンジャタウンに集合。夏休み最終日とあってムチャコミかと思ったらそれほどでもなかった。軽食コーナーの席取りにちょっと苦労する程度。それにしてもナンジャタウンは、入場料を下げ、そのぶん客単価で取り戻すべく、怖ろしい勢いでフードパーク化している。この日も、餃子フェア、シュークリームフェア、アイスクリームフェア、カキ氷フェアを開催。それをよそに私はサンドイッチをひとつ食ったら満腹してしまったが、小助さんはスパゲティとピザ一枚半食っていた。嗚呼、若いっていいなあ。その有り余るパワーを茶川さんの娘たちにぶつけて容赦なく叩きのめしていたし。そういえば茶川さんの姉娘さんは、シュークリーム3つとアイスクリーム2つ食べて、なおも「カキ氷食べそびれた……」と涙ぐんでいた。多感な年頃です。ぽちぞうさんはよたよたと直立二足歩行覚えたての歩き方がキュートでした。飲み物だだもらしの至芸も見せてもらえたのですが、肝心なときに遊び歩いているんだもんなあ小助さんは。とりあえずぽちぞうさんは、今後トレンビーさんのサバイバルゲームで鍛えて、ナンジャタウンの蚊をすべて撃ち落とすまでにするということで小助さんと意見が一致する。天然理心流に入門させるのも心が動くんだが。
 そして子持ちと別れ夜の部へ。ちょっと時間を潰そうと古本フェアに入ったら、数年前五千円で買ったシュペーア「ナチス狂気の内幕」が千円で売っていてヘコむ。くやしまぎれに文庫を数冊買う。
 けっきょく未鏡さん不参加で瑠架さん待ちとなり、とりあえず二人で池袋北口へ。このへんは「池袋チャイナタウン」と呼ばれる中国人街です。そのなかでももっともディープという噂の知音食堂を狙ったのですが、すでに満席で15人待ちの状態。あの店の狭さでは何時間待たされるかわからんのでやむなく断念。くやしまぎれに併設の物産店でキクラゲと酒を二本買う。パイカルが二鍋酒と同じ六百円台ってのがいい。
 次善の策として永利へ。ここは広い店で3組ほどが待っているだけだったのでこちらに決定。
 20分ほど待って案内され中にはいると、たしかに日本人率は30%くらいの感じ。店員もカタコトだし。とりあえずビールと小籠包を頼み瑠架さん待ち。料理も瑠架さんもなかなか来ないので羊の香菜炒めとゲンコツ酢豚を頼む。小籠包はジューシーでうまかった。羊は柔らかく香菜がきいててうまい。ゲンコツ酢豚は、まさしくゲンコツの名に恥じないアレです。だいたい日本人にとって酢豚というと、トリカラくらいの大きさの豚の唐揚げと、タマネギやニンジンなどの野菜を、どろりとした半透明の甘酢あんにからめた料理なのですが、ここのは豚肉100%。だいたいボブサップの拳骨くらいの肉が2つ、ごろりと中国酢の黒色のタレの中にころがっています。
 「こんなもの、瑠架さんが来ないととうてい食べきれない」とおびえているころ、ようやく瑠架さん到着。ごめんね仕事中呼び出して。乾杯しているうち、見知らぬ人と仲良しになることが異常に得意な小助さん(cf.徳田kasumi披露宴二次会)は、隣席の人とまたも仲良くなり、炒飯とホイコーローと卵のトマト炒めと台湾紹興酒をわけてもらう。ナイスガイだぜ小助さん。その横で事態の推移におびえてチワワのように震えている瑠架さんもナイスガイだぜ。
 けっきょくそのあとさらに女児紅とかいう紹興酒とセロリの水餃子も頼み、へろへろになりながら、みんな阪神に好意的なくせにたぶん今年阪神は優勝しないとか、次の雑文祭は歯科助手と女児と保母さんをテーマにした風俗雑文だとか、瑠架さんは「世界全国美女紀行」と題して「ロシアの美女」「グルジアの美女」「ルーマニアの美女」「オランダの美女」「中国の美女」「フィリピンの美女」「タイランドの美女」等々について、書き出しは「目が覚めると、○○の美女が隣に座っていた」ではじまり、締めは「国際交流とはかくのごとくあらねばならない」で統一するとかいう話をしながら十一時過ぎまで呑む。しかしなんで、この二人ほど私生活をセキララに書くだけで笑いが取れる人が、雑文更新頻度が低いのかね。小助さんと瑠架さんは、まじめに人生に取り組んでいるだけで笑いが取れる希有な人だと思うが。とりあえず小助さんは蒙古斑掲示板をなんとしろよ。
 小助さんは終電をのりすごし、私が執拗に自宅に誘ったのですが「とりあえず行けるところまで行って船橋あたりでベンチで寝ます」と淋しく帰っていきました。ごめんね二人とも。
 とりあえず永利でもあんなにディープだったんだ。知音食堂はさぞかしと思われる。未鏡さん、高木さんも誘ってそのうちぜひ再挑戦しましょう。憧れの「日本語があまり通じない店」であることだけは間違いないですよ。
 あ、そうそう、永利のおすすめはだいたい我々が食ったもののほかに、海老春巻とかタンタンメンとか、テーブルに並ぶごろりとした骨を見て瑠架さんがおびえていた、東北大醤骨という豚背骨肉の醤油煮であるらしいです。

 そういえば茶川さんと瑠架さんの直接対決は回避されたんだよなあ。残念。ミルコとヒョードルはどっちが勝ったんだろうか。


8月26日(金)
 昨今の政治について。
 解散総選挙という愚行を止められなかった自民党を「緒方竹虎のいない自民党」とたとえたことがあったが、亀井と綿貫がつくった新党は、さしずめ、「河野一郎新党を止められなかった自民党」であるだろうか。とりあえず小泉もろとも腐りきってるよ自民党。むしまるさんがいうような綺麗事では動かないよ自民党。まあ粛清を重ねれば重ねるほど強くなるってのはヒトラーやスターリンでわかってるけど、むしまるさんはそんな政権が好き?
 それよりも不気味なのは石原慎太郎だ。この騒ぎでかつぎだす対抗馬としてだれもが思いつくのは石原なんだが、なぜかかつぎ出されたのは田中康夫。これで田中の総理総裁の目は消えた。石原慎太郎の政見には大反対だしこんな都知事を選んだ東京都民はアホだと思うが、この時期、みごとに消えていた石原慎太郎には凄味を感じる。次期総理総裁の目はある。でもあの人、部下を養うすべはもたないけどね。自分勝手だし。あ、それは小泉もいっしょか。

 読み返してみたらむしまるさん云々のくだりは日記を完全に誤読しているのでつつしんでおわびします。怒ってるのはわかるがやつあたりせず、阪神のバカタレ岡田のアホンダラと素直に叫べよ俺。


8月25日(木)
 とーとつだが、「シスター必殺」というのを考えてみた。

主水
 主水の上司のお兄ちゃん、今回はうまいことやりましたな。何の罪もない娘をもてあそび、越後屋の財産乗っ取りに協力して、あなたは筆頭与力へ昇格ですか? いやあ、わたしもあやかりたいものですな。ところでお兄ちゃん、ちょっとご相談が……ブスッ
「外道は外道らしく、あんたは地獄へ栄転だよ」

主水ちゃんはとにかくお兄ちゃんのことが大好き! とってもお兄ちゃんの役職に憧れていて、いつでも自分が代わりになればいいのにと思ってる、ちょっぴり昼行灯で健気な女の子です。最終回になるとかならず、汚職をした上司の油断を見すましてどてっ腹をえぐりにくる、ちょっと怖い側面もあります。

りく
 お兄ちゃま、お元気ですか? それはよござんしたね。りくは早くお兄ちゃまの伴奏をしたくって、もう待ちきれないくらい!! ほら、三味線の調子もあわせてまいりました。唄は……そうですね、女殺油地獄なんていかがでござんしょう。ほっほ、これからのお兄ちゃまにぴったりの曲……ザスッ
「三途の川の渡し賃は、六文でじゅうぶんですよ」

おりくちゃんはお兄ちゃんの唄を伴奏するために三味線をやっている、とってもお兄ちゃん想いの妹。勇次を育てるのが好きで、意外にちょっとドジっぽいところもあるみたいです。ときどきスケジュールがきつくなると旅に出るのが欠点かな。


 ハァイ、あにぃ! ……やぁっと、起きたなぁ〜? もう、ずっと待ってたんだぞ! あにぃは、ちょっと昨晩はお遊びが過ぎたんじゃないですかねぇ。……えへへ、なあに私の按摩で疲れなんかもみほぐしてさしあげますよ。……え、痛い? 冗談いっちゃ困りますぜあにぃ。痛いってのは、ホラ、こうゆうのを言うんですぜ。へへへ、今まで逃げられてばっかりだったけど、今日こそはつかまえたからね! 今日はとことん、ボクに付き合ってもらうんだからっ ……あにぃもさ、叫ぼうとしてももう声が出ないでしょ? 顎が外れてるんですものねえ。あらら、腰がこんなに悪い。これはぜひ外さなきゃ……グキッ
「殺しゃしねぇよ。死ぬよりひでぇ目を見せなきゃ、面白くねぇもんな」

鉄ちゃんは按摩大好きの元気な妹。いつもいろんな技をお兄ちゃんにかけてみたくてウズウズしています。なかでも得意なのは喉骨系で、殺し技もそれ風が多いみたい。最後は両手が焼けただれながら女郎を買うバイタリティに、お兄ちゃんもタジタジかな?

 気がむいたらつづきはこんど。


8月24日(水)
 ちなみにとまだいこまこまい(なぜか変換できない)の暴力事件について学校側は「平手で三、四発」、父親側は「バットやスリッパをおりまぜたりしながら三、四十発」と主張していると聞いて「おまえら抗議集会の警察側と主催者側の発表かいっ」とツッコんでしまったのは私のほかにあと何百万人ほどいるでしょうか。
「しかしスリッパでよかったね元部員くん。監督が下駄を履いてなかったことを神に感謝なさい」
「あの程度の高校ではまだ、ゲタははかせられません」


8月23日(火)
 ええと調味料のマジなアレとしては、サンドイッチにナンプラーはかなりマジに普通にやってます。とくに野菜系のサンドイッチだと、マヨネーズより味を的確に与えることができるので重宝しています。うまみもあるでよ。
 カラオケの件ですがちょっと待たせてもらってもいいでしょうか未鏡さん。なにせ背からあさましい膿が流れつづける見苦しい風体なもので、いつ外出できるかわからない状態なのです。


8月22日(月)
 うん、まあ暴力事件で幕を開けた高校野球は暴力事件で締める、出場辞退で始まった甲子園は優勝辞退で終わる、ということでいいんじゃないでしょうか。終始一貫というか画竜点睛というか。いかにも最近の高校野球らしくていいじゃありませんか。どうだろう、いっそ漫画「キャプテン」みたいに、優勝旗を賭けて駒大苫小牧と明徳義塾が戦うワンマッチ、ってのは。暴力甲子園。両校試合前にOBに指導を受け、試合に出たときには全員ぼろぼろのユニフォーム。なんか萌えそうだ。

 その一方で、ピアノマンは嘘でしたという、まあ当たり前だろ信じるほうがおかしい、みたいな告白が。だからぜったい、精神関係の医者やカウンセラーほど騙されやすい人種はいないってば。あいつら、宇宙人のアブダクションとか、娘をレイプした父親とか、証拠もなしにホイホイ信じるほどの馬鹿なんだぜ。


8月21日(日)
 くらりさんからまわってきた調味料バトン。バトンもそろそろ秋風がふく季節でしょうか。お、おもしろい回答ですか? うーむ、うーむ。

[Q1]次のメニューにどんな調味料をかけますか? 薬味は含みません。

 目玉焼き→2ちゃんねるのオウム談義ととく。その心は、上祐かソースでよくもめます。
 納豆→星野阪神ととく。その心は、ネバネバがモットーです。
 冷奴→ファーザーととく。その心は、ながい漫画ではいつもヒドい目に会います。
 餃子→釣り天井ととく。その心は、どちらも宇都宮の名物です。
 カレーライス→女の人のおしろいととく。その心は、ときどきウドン粉がまじります。
 ナポリタン→バリ島ととく。その心は、とりあえずケチャックでごまかしておきます。
 ピザ→三沢さんととく。その心は、そのネタやってきた奴にはとりあえずエルボーかましてやる。
 生キャベツ→赤信号ととく。その心は、どちらも大阪(の串カツ屋)ではフリーです。
 トマト→敗け戦ととく。その心は、イタリア人からそれをとったら何も残りません。
 サラダ→仏様へのおそなえととく。その心は、タイでは生肉入れる人もいます。
 カキフライ→スペンサーととく。その心は、たまにあたります。
 メンチカツ→怖い大阪人ととく。その心は、「東京ではミンチカツやなくてメンチカツ言うちゅうのんか。ほな挽肉はメンチか。東京の肉屋は、毎日客の前でメンチ切っとんのか、ああ東京って怖ぁ」とからまれたことがあるのは私だけですか?
 コロッケ→リメイクしてセクシー化したアクビちゃんととく。その心は、ハクション大魔王が食べてるのはハンバーグでなくコロッケだと思ったのは私だけですか?スポンサーサイドの大人の事情ってやつですか?
 天ぷら→今年のドジャースととく。その心は、ノリがたまに出てきます。
 とんかつ→夏の甲子園優勝ととく。その心は、大西さんはまたオアズケです。
 ご飯(おかず無しの時)→ユーミンととく。その心は、白とか銀に縁があります。

[Q2]周囲に意外だと驚かれる、好きな組み合わせはありますか?

 豆腐にナンプラーとか。
 サンドイッチにナンプラーとか。
 蟻の卵にナンプラーとか。
 くらりさんの「トマトに砂糖」は私もむかしやってました。イチゴスプーンでぐじゃぐじゃにつぶすのです。「麦茶に砂糖」は夏休みの小学生の定番でした。
 ひょっとしてくらりさんの年齢って……。

[Q3]それが一般的なのだとは知っているが、苦手な組み合わせはありますか?

 フルーツサラダにマヨネーズ。
 七面鳥にクランベリーソース。

[Q4]バトンをまわしたい5名は誰ですか?

 魔法のランプ灯をともし ペルシャカーペット敷きつめて シェーラザードのように僕を とりこにしたのは君……え、バートンじゃないの?


8月20日(土)
 15日以降の行動。
15日 終日仰臥。熱中症を治すことに専念する。
16日 自宅で宴会。トレンビーさん、歳三さん、未鏡さん参加。四人でビール四缶ほどと焼酎ひとかめ+四合瓶二本。夜中に新選組や阪神について熱く語り歳三さんを困らせたらしい。
17日 二日酔いと熱中症に効くといわれてos-1というドリンクを探すが、マツモトキヨシでは売っていなかった。
 昼から歳三さん、未鏡さんと秋葉原。メイド喫茶四軒まわりすべての店で生ビールを呑む。メイドバーで虫入りテキーラとか蠍入りウォッカとか四杯ほど呑む。メイド居酒屋でウィスキーボトルを入れて呑む。ひよこ家は揚げ物がんまい。歳三さんと帰宅し、ビールとかワインとか呑む。
18日 昼飯食ったら急に気持ち悪くなる。しばらく寝てたら熱が出る。未鏡さんちへ呑みに行く予定だったが中止し、歳三さんのみ派遣する。熱とともに背中の腫物が破れる。
19日 やっぱ倍の年齢で歳三さんと同じ行動はできんなあと反省する。

 秋葉原で安かったので「ポポロクロイス 月の掟」をはじめる。電源切ってセーブデータをロードするたびに、オプションで設定したメッセージスピードや音量がぶっこわれるのはなんとかならんのか。今回はやたらに宝箱が高いところにあり、モノや木箱などをけっとばしてはじき落とすのだが、これがえらくむずかしい。大黒つれてこい。宝箱ならまだいいが、それをやらないと先に進めないダンジョンとかあってめんどくさい。部屋を移るごとに長時間ロードで待たされるのだから、家とか城とか船とかの部屋数を少なくしようとか製作は考えなかったのか。なぜ海の妖精王は森の妖精王とくらべてお城がショボイのか。なぜジルバはいつまでたっても出てこないのか。なぜ白騎士は男を知らない純情な野育ちの少女をたぶらかしてもてあそんで子どもができたら捨てて逃げるような鬼畜なのか。
 とりあえず、懐かしい人物に会うためだけにのみ進めています。ああ、これがポリゴンでなくアニメならなあ。

 こないだパセラで山本正之の非アニメものが充実していることがわかったので、だれかつきあってくれないかなあ。来週中だったら平日でもいいから。「雨降りトレーシィ」なんか、聞くたびに泣くほどの名曲なんだがなあ。まあ私は「シチリアの美少女」を聞いても泣きますが。

 とりあえず雑文書きの子弟限定で「夏休みの宿題・文章限定ですべてうけたまわります」というサービスでもはじめてみようか。読書感想文、レポート、観察日記すべてうけたまわります。ともちゃんもなおちゃんも姉娘さんも妹娘さんもぽちぞうさんも誰でもいらっしゃい。


8月16日(火)
 愛蔵太さんとこでやってた「夏休み読書感想文代作」が面白かったので、コメントにあった「秘密の花園」に挑戦。

 わたしは、「秘密の花園」という本を読みました。作者はバーネットという女性です。「小公子」や「小公女」など、子どもを主人公にした物語をいっぱい書いた人です。
 まず、両親はインドでコレラで死んでしまい、メアリーはひとりぼっちで残されてしまいます。お母さんに聞いたんですが、インドではいまでもコレラがはやるそうです。ガンジス川のような汚い川で泳いだり水を飲んだりするからそんな病気がはやるんだそうです。メアリーよりも、いまのインドの人のほうがかわいそうな気がしました。
 メアリーが「豚!」というのがインド人にはいちばんひどいことばだというわけも、お母さんが教えてくれました。インド人はヒンズー教という宗教を信じていて、そこでは豚がもっともけがれたものになっているので、インド人はトンカツを食べることもいやがるそうです。そんなひどいことをいうメアリーは、ひどいですね。
 メアリーはそこからイギリスのしんせきの家にひきとられるのですが、「だんなさま」と呼ばれているおじさんはぜんぜん出てこないのです。メイドさんとか庭師とか、使用人ばっかり。なぜおじさんはわたしのお父さんみたいに、家にいてごはんを食べたり家のかたづけをしたりせんたくものを干したりしないのか、とてもふしぎでした。お母さんに聞いたら、この物語の「おじさん」は貴族なので、家のかたづけとかせんたくは、みんな使用人にやらせるのだそうです。貴族は家のことだけでなく、会社ではたらいたり、お店をやったりもしないそうです。貴族は仕事なんかしたらいけないそうです。じゃあ貴族はなにをするのか、と聞いたら、海外旅行したり、詩をかいたり、女の人にわるいことをしたり、トランプでかけごとをしたり、ときどき道楽で大臣になって政治したり汚職したり、そんなことをするそうです。わたしも貴族になってみたいな、と思いました。
 けれど昔のイギリスでは、そんな人ばっかりが政治家だったので、ばかでまぬけな政治家ばっかりになり、アメリカに独立されたりインドで叛乱されたり、へまばっかりしていたそうです。やっぱりちゃんと仕事をしないおとなは、おばかさんになってしまうんだ、とお母さんはいいました。わたしはおばかさんにならないように、大人になってちゃんと仕事をしようと思いました。
 はじめは悪い子だったメアリーも、ディーコンやコリンのようなともだちができて、だんだん素直ないい子になっていきます。とてもうれしかったでした。でもコリンは、せっかくいい子になったのに、おじさんのあとをついで、おばかさんの政治家になっちゃったのかしら、とちょっと心配しました。でも最後にコリンとなかよしになったのだから、おじさんもちゃんと仕事をする気になって、おばかさんではなくなるにちがいない、と思います。

(四百字詰原稿用紙約三枚)

 ちなみにこんなサイトもあったりして。


8月15日(月)
 調子にのりすぎた。
 土曜日午後、大久保で待ち合わせ。未鏡さんと高木さんと嶋ナントカさん(聞いたが忘れてしまいましたごめんなさい。つねに嶋チャンと呼ばれていたものですから。たしか島崎とか島本とかだったと思う)といっしょにマレーシア料理を食う。この店、ランチタイムに780円で空芯菜炒めが食えるのは経済的ですわよ奥さん。われわれは、ランチタイムなのに中ジョッキ四杯ずつ呑んでいすわる。あきれた店のおばさんが豚バラと大根の煮物をサービスしてくれる。皮付きの豚がやわらかくてうまい。
 それから新大久保へ移動し、「スンデ家」で呑む。スンデだけ注文し、あとはつきだしとして出てくるキムチやカクテキやししとう炒めや厚揚げ煮物などを肴にマッコルリを呑みまくる。たしか瓶で三つ。スンデはもちもちと柔らかかった。水キムチもおいしかった。しかしおなかいっぱいで料理をあらかた残す。高木さんだけは隣の唐辛子を盗み食いするほど食欲旺盛でしたけどね。
 そこで高木嶋チャンと別れ、御徒町へ。上京した歳三さんの歓迎会。Pinkさんくらりさん、歳三さんトレンビーさんと象一郎さんと靱帯さんが揃う。アラビア風居酒屋でビールや日本酒やワインを呑む。そこを出てパセラで夜明かし。明け方に気がついたら、ピッチャーが五つほどころがっていました。酔いざましにブラッディーメアリーをたてつづけに三杯ほどあおる。
 朝八時すぎに歳三さんを同伴してパセラを出、東京駅から豊田へ。ここで新選組六番隊長・井上源三郎資料館のおじさんに面白い話(天然理心流はもともと柔術棒術剣術の総合格闘技だったが、近藤勇には剣術しか伝わらなかったとか、じつは日野宿は○○で佐藤家は××だとか、佐藤さんは明治になって特定郵便局を開いたが、「局長」と呼ばれるととても嬉しそうな顔をしたとか)を聞かせてもらいながら、徳田kasumiぽちぞうと待ち合わせ。三氏と合流して車に乗せてもらい、日野宿本陣へ。ここは新選組のパトロンだった佐藤家の屋敷で、明治天皇ご行幸の間や、土方歳三昼寝の間もある。むろんわれわれは、土方歳三が昼寝した部屋のほうをありがたがったわけだ。ここには理心流道場も昔はあった。
 そして車を高幡不動に駐め、駅前にある「めし処池田屋」で昼食。このころから歳三さんがしきりに何かを気にしている。どういうわけかと聞くと、
「あのほら、源三郎さんとこでいっしょに説明聞いた女の三人連れがおったでしょ。そのあと日野宿にもおった。それがね、今、この斜め向かいの席に」
 うーまあ、奇遇というか、たぶん見るところそのくらいしかないからなあ。
 この店は「土方歳三丼(五稜郭にちなんでいくらと鮭の親子丼)」「勝海舟丼(駄洒落でカツ丼)」「山南敬助丼(山かけ丼。たぶん駄洒落)」「明里(山南敬助が切腹される直前に別れを惜しんだ芸者)の涙(シロップに浮いた白玉が涙を表現しているらしい)」などのメニューを用意している店です。私は午前のご縁で「井上源三郎丼(ねぎとろ丼。意味不明)」にしました。さらに「伍長・島田魁うどん(むろん力うどん)」とか「沖田総司定食(ひらめの煮付け)」なども用意したらどうですかと言おうとしたのですが、ちょっとそのころから隊長、いや体調が悪くなってきた。
 そのあと高幡不動でちょっとした坂道を歩くことすらできず、ベンチでうつむくばかり。たぶんアルコール過剰摂取と睡眠不足からくる、一種の熱中症なのでしょう。いくら水分を補給してもおっつかない。
 とりあえず休ませてもらってからトイレで井上さんを吐き、土方歳三資料館へ。ここは井上源三郎資料館と同じくらいの大きさですが、客数と客層が違う。徳田さんは敏感に、
「……コミケの匂いがする」
 と、呟いていました。やはりローマのことわざにある如く、「占い師どうしは仲が悪い」というやつでしょうか。
 むろん、あの女性三人組もおりました。向こうからしたら、えらい迷惑だったでしょうな。ガラの悪いストーカーに追われているようなもんで。
 そのあと歳三さんは不屈にも、夜まで時間をつぶして桜上水で呑むそうですが、私はそれどころではなく、別れの挨拶と感謝の言葉もそこそこに、豊田駅で別れる。さいわい、中央線も埼京線も座れたのですが、眠る気力すらない。ひたすら眼をつぶって冷や汗を流しているのみ。ああ、これでオレも、「ヒキコモリ系中年男、ひさびさに太陽の下を歩いて熱中症で急死」とか日刊ゲンダイあたりに書かれてしまうのか、熱中症防止特集でみのもんたに面白おかしくネタにされてしまうのか、バンコクの病理学資料館に意味もなく「熱中症死亡者の陰茎」とかホルマリン漬けで展示されてしまうのか、などと、いまわしい未来のビジョンが走馬燈のようにめぐりながらも、なんとか帰宅。
 とりあえず頭から水をかぶってエアコン全開にしてベッドにぶっ倒れる。夕方から夜中まで昏睡。目がさめたら全身の筋肉に乳酸でもたまりまくったのか、全身の筋肉がピクピクとケイレンしていて、どこを動かしても即座につりそうな状態で、やむなくまた昏睡。朝になってようやく起床。まだ喉が痛いが、これはきっと歌いすぎのためだろう。

 とりあえず疲れた身体をなにか食ってなんとかしなければならない。でも固形物はまだちょっとなあ。ということで、スンデ家の近くで買ったよくわからんエスニックスープを作ってみる。トムヤムクンの素が欲しかったのだがなかったので、いちばん似ている写真の、ケーン・リエンとかいうスープ。
 とりあえずキャベツとかエノキとかナスとかハムとか入れて煮込んでみる。薄茶色のやや濁ったスープは、どうやら干しエビを潰して入れているらしく、ざらざらしたものが底に残り、かなり動物質で濃厚。胡椒もきいている。トムヤムクンの酸っぱさはない。どうやら、このスープの素に海老やら肉やらのエキスが満載なので、具は野菜だけでもじゅうぶんですよ、ということらしい。ケーンはスープという意味だが、リエンってのは、「敬遠」「おもてなし」「ごちそう」という意味らしい。スープの種類ではなく、「お客様をおもてなしするごちそうスープ」とでもいうような商品名なのかな。お客様でもなんでもないが、胡椒の辛みでビールがよくすすむ。

 などといいながら、スープの残りに入れきらなかった野菜と油揚げを放り込んで煮込みつつ調子こいてビールを呑んでいたら、ああなんということでしょう、火にかけたことをすっかり忘れていましてよ奥さま。水分が異常に減少して、油揚げが水死体のようにふくらみきっている。かろうじて焦げついてはいないようなので水を入れてさらに煮込んでみたら、どろっとして、具がすべてスープと一体化したかのような生物都市的なスープができあがった。呑んでみるとこれも結構うまい。

 フランスでフィガロだったはずの新聞を創刊したなんとかいう人が方針を確立した話を読んだような気がする。うろおぼえでごめんなさい。それは、「本紙はすべての一般大衆に読んでもらうつもりだが、すべての一般大衆にターゲットを定めた記事はいらない」というものだったんじゃないかと。またうろおぼえでごめんなさい。つまりですね、まあ、当時のフランスの大衆をですね、ま、仮想的に五人くらいの読者で代表させるとすると、王党派の五十歳退役軍人、民主派の三十歳大卒の官僚(パリ在住)、いなかぐらしの子持ちの農婦(政治に興味なし)、社交界に憧れる小金持ち商人の娘、敬虔なカトリック神父、こんな感じかな。で、この五人を一つの記事でいっしょに喜ばせることは不可能である、と。つまり元軍人が喜ぶような記事には民主派は反発する。社交界の噂を書くと娘は喜ぶが神父は憤慨する、という具合で。で、みんなを怒らせないようにしようとすると、こんどは誰も面白がってくれないつまらない記事になってしまう(いまの日本の新聞のように)、というわけです。だからフィガロは、保守的な社説の横には過激な協和論を、ファッションページの次には信仰を深めるようなエッセイを、オカルト記事の次にはじゃがいもの料理法を、という具合に、刺激的かつ特色ある記事をバラエティ豊かにならべるという方針をとったのですね。こうすれば読者は、自分が読みたい二つの記事のために二つの嫌いなニュースと四つの興味ない原稿は許してくれる、と。
 つまりたぶんそういうことなんですね、テレビは。オダユージとカワトーコーゾーがどんな人を喜ばせているのか、それは私にもわかりませんが。


8月10日(水)
 くろさんから萌えバトンとやらがまわってきたのでつつしんでご回答もうしあげます。いえ私はまっとうな一社会人ですってば。九時に酒あおってふて寝したから早起きしちゃったんだよー。
1.属性を正直に告白せよ(妹属性とかメガネ属性とか)
 少女属性
2.萌え衣装を答えよ(メイド服とか背広とか)
 小学校低学年のセーラー服(胸はネクタイ)
3.萌え小道具を答えよ(包帯とか首輪とか眼帯とか銃とか)
 セーラー服に身を包んだ小学校低学年が切符を買うために目白駅切符売り場に設置している踏み台
4.萌え仕草を答えよ(受けでも攻めでもどっちでもいい。ときめく仕草)
 いっしょうけんめい手を伸ばして硬貨を挿入口に入れようとしているところ
5.萌え場所を答えよ
 JR目白駅
6.バトンをまわすひと
 同志のすべてにまわす。ビビビ

 ちなみにくろさんのぷよぷよのハラ萌えはみずからの伴侶について語っているようでいてじつは自分語りだから油断がならない。ビビビ。あとくろさんが萌えているのは両生類だからますます油断がならない。ビビビ。


8月8日(月)
 郵政民営化法案が産院で否決、首相は即日衆院解散を決定。参院で否決されたのに衆院を解散するという異常事態にだれもツッコまないのは変だな。ハマコーみたいな政治失格者が政治を評論しているテレビ朝日はもっと変だが。
 この事態は吉田内閣末期あたりに通じるだろうか。あのときは脱党者続出で鳩山内閣気運が高まる中、あくまで総選挙を主張する吉田に、緒方竹虎が涙ながらに「それでは憲政の常道が通りません。事ここに至った現在、内閣総辞職しか道はないと、私は主張します」と諫言したのだな。いま自民党にひとりの緒方がいるや否や。

 前からあこがれていたことをやってみた。
 スーパーで生きたドジョウを見るたび、「あれでアンギラスを作ったら、ひょっとしたらうまいんじゃないだろうか」と思っていたのだ。いや怪獣ではない。オリーブオイルとニンニクでウナギの稚魚を炒めた料理だ。ウナギの稚魚は値が高いので、岡山で春先のみ手に入るアナゴの稚魚(べらた)で作るか、東京ではちっこいドジョウで代用できるのではないかと、ずっと思っていたのだ。
 ようやく夢がかなって買ってきた。200グラムで700円ちょっと。稚魚というよりはかなり巨大で、ウナギの弟分といって通じるくらいだ。
 その危惧は当たった。たっぷりのオリーブオイルにたっぷりのニンニクを炒め、そこにドジョウを投入し鍋の蓋を閉じる。しばらくの断末魔ののち蓋を開けると、イカナゴのくぎ煮のごとく直線になってしまっている。塩胡椒して食ってみると、やたらに骨っぽい。アンギラスのシコシコした食感ではないな。やはり素直にまる鍋か味噌汁にすればよかったか。いやでも、ニンニク炒めの魚はうまかったし、小魚を丸ごと骨ごとぷきぷき食うという快感はあったけどね。


8月7日(日)
 もし田名部参与の「原爆は広島だけのこと」という発言がなかったのならば、それほどおかしいことは言っていないんだよね。冷たい言い方かもしれないが甲子園は黙祷大会じゃないし、8月6日の広島原爆で黙祷なら当然8月9日の長崎原爆もとなるし、そうなれば8月8日のソ連参戦・満州略奪はどうだという声もあがるだろうし、さらには春の甲子園では東京大空襲の死者に黙祷はしないのかと言われかねないし、じゃあ一緒に沖縄戦の死傷者もとなるかもしれないし、3月31日の古賀長官殉職もとなりかねないし、ちょっと先だが4月7日の大和轟沈もとか言うやつも出てきそうだし、いっそ趣向を変えて3月20日に田原坂の死者も黙祷しないかとか言われそうだし、そうするとホントに黙祷大会になって野球どころではなくなってきそうだし。選手宣誓をやめて選手黙祷になったり、入場行進を流行歌で歩くのやめてご詠歌にしたりと、ひどく陰気な甲子園になってしまいそうだ。むろん応援のブラスバンドも「サウスポー」とか「マツケンサンバ」みたいなのは厳禁で「海ゆかば」とか「戦友」とか「リリー・マルレーン」とか「にんげんをかえせ」とかしか許されない。人文字もチアガールもダメで、白衣でろうそくの灯を掲げることのみ許される。いっそ甲子園じゃなく靖国神社で開催することになったりして。

 ううむ、私は、原爆をそう特殊なものとは思わないんですよ。「非戦闘員の大量殺戮を目的とした核兵器の使用という特異性、残虐性」という言葉から「核」さえ抜けば、たとえば日本各地の空襲もそうだし、カート・ヴォネガットが終生こだわった(まだ死んでないかもしれんが)ドレスデン大空襲もそうだし、日本が手を着けていたと言われる細菌兵器もそうだし、ベトナムの北爆と枯葉剤もそうだし。そもそも非戦闘員や生産施設を破壊することによって国力を衰えさせることを目的とした、いわゆる「総力戦」構想が、第一次世界大戦で萌芽が生じ第二次世界大戦で生い茂り戦後の世界ではびこった、わりと新しいが汎世界的なものの考え方だと思うんですよ。残虐ではあるが特異とは思わない。だから「太平洋戦争なんて、やっぱやっちゃいけないことだったんですよね」と8月15日にまとめて反省するというのでいいのではないか、と。


8月6日(土)
 高野連、原爆被害者への黙祷を許さず。甲子園でやることについての議論はともかくとしても、高野連・田名部の「原爆は広島だけのこと」って言葉はすごいな。その理屈でいうと、広島出身者以外の日本人は、被爆国として核についてどうこう言う資格がないってことになるが。
(後記。当該記事は直後に削除されたらしい。それに代わるものか、「高陽東の黙とうめぐりトラブル=大会主催者が関係者に謝罪」という記事が入っている。

田名部参与は6日付夕刊の一部報道で「原爆は広島だけのこと。みんなを巻き込むのは良くない」との発言が報じられたことに対し、「そんな不適切な発言は断固としてしていない」と語り、抗議したことを明らかにした。

 と、あるのだが、事実はいずこ。あ、一部報道って毎日新聞のことね)


8月4日(木)
 孟子とその弟子・万章との会話。
「孔子は中道の人をほめたたえていたのに、なぜ途中から狂環(実際は環のケモノヘン)の人を求めるようになったのですか?」
「各国を巡っても中道の人が得られなかったから、それにつぐ狂環の人を求めるようになったのだ。中道の人とは、意識せずともその行うところが中庸である人、すなわち呼吸をするように徳をおこなう人で、人間としては最上である。狂の人とは、徳を求める心をもち、徳でないものをしばしば批判するが、対案を出すことはできない。すなわち徳を慕うが徳を行うことのできぬ人で、中道の人には及ばないが、それにつぐ人物である。環の人とは、積極的に徳をおこなう力はないが、悪いことはしない人物であって、狂には劣るがそれにつぐ人物である」
「孔子の言った『郷原は徳の賊なり』とは、どういう意味ですか?」
「郷原とは、いま言った狂環の人をそしる人のことだ。狂の人に対して、『おまえらは批判ばかりで解決策を出さない。建設的なところがまったくなくて不愉快だ』とそしり、環の人に対して、『自分ひとりよければいいのか。社会をよくしようとは思わないのか。ただの自己満足だ』とそしり、それによって俗世間に媚びる人間を、郷原という。彼らは徳に似ているが徳でない。似非徳人である。徳というのはどんなものかという世間の認識を狂わせるという点で、彼らは徳の賊である」


8月3日(水)
 阪神ももう駄目だな。先発中継ぎ抑えまんべんなく打たれ、打線が山崎の合戦での明智軍の火縄のごとく湿りまくってずるずると4連敗。中日がおつきあいを始めているからまだ首位なものの、お盆までには首位から転落、夏休みが終わる頃にはAクラスですらなくなっていることは火を見るよりも明らかだ。あんな使い方じゃ中継ぎが夏にバテるってのは馬鹿でないかぎりわかってたことだろ。岡田もなんとかしろよ。でなけりゃ首脳陣総退陣だ。そもそも開幕前の時点で、チームが下り坂になったときの準備をしておくべきだったんだ。優秀な投手をひとり寝かせておくとか、濱中をあえて使わずにおくとか。危機管理意識のない監督には、もう今の事態を解決することは不可能だ。結局、ああいうあとさき考えない知能の低い監督に喝采を送っていた知能の低いファンが駄目なんだな。まあ、こういうイケイケの調子野球がいままで通用していたのが、今の野球界の低レベルな現実なんだが。桧山が打線に悪影響を与えるという説はまだ科学的に完全に否定されていないのに、桧山を使うもんなあ。しょせんはどっかの国の首相と同様、無責任ってこった。そういえば根来いつ辞めるんだよ。どいつもこいつもダメ過ぎるぜ。

ネガティブ日記祭参加作品:「斜めに構えよ」(大西科学)参照

 三代目だからといって独裁者になるときまったものでもありません。かつて幕末には、自由を万民にもたらそうという大きな夢を抱いた三代目がいました。

ふれいへいど(自由) 課題よ、でかく 三代目
(売り家と 唐様で書く 三代目)

 やっぱりわかりにくい駄洒落のどこが駄洒落なのか説明しても面白くないですか。そうですか。(チューバッカに変身して焼酎を飲む)


8月2日(火)
 なにげなく爆笑して読み過ごしていたのだが二代目桂枝雀というのは首吊りしたあの枝雀そのものではないのか、それになりたいというのは首吊りしたいという願望充足だったりするのか。ひょっとすると質問事項に「あなたは首吊り派?拳銃自殺派?青酸カリカプセル噛み砕き派?それとも、足首ロープでぶらさげられ派?」を追加した方がよかったかも。

 ぜんぜん知らなかったんだけど、小島露観って死ぬほどくだらない方向に突っ走ってるな。この世に生きながら霊魂崩壊しそうな勢いだ。それにしても、美人でアブナイ奥さんはどうしたんだ?


8月1日(月)
 土曜日に新宿でみさくらなんこつの本を探すが見つからないので、日曜日に野方で海明寺裕「K9」(三和出版)を買って帰る。
 ストーカー&クラッカーものの官能漫画なのだが、その舞台になるのがニフティサーブってのが、1997年という時代を感じさせますね。私がボーナスのすべてをはたいて30万円(泣)もする東芝製DOS/Vモドキのノートパソコン(白黒液晶:できるゲームはプリンセスメイカーのみ、でも白黒のうえモドキの悲しさ字化け随所)を買い、10万円もした(泣)1600BPSのカードモデムで電話回線に繋いでピーガーいわせながらフジサンケイのネットでひたすら宍戸留美・水野あおい・OPDなどマイナーアイドルのイベントスケジュールをダウンロードしていた頃ですな。いや、もうちょっと後、富士通のデスクトップを買って「おお、2400BPSモデムがたったの2万円!」「ひゃあ、カラーモニター!」「うひょお、Win95だ!」「ぎゃあ、CDロムでゲームやり放題!」などと騒いでいた頃でしょうか。まだ軍人と学者しかインターネットを使っていなかった時代だ。ええと、筒井康隆のぶっちゃけ失敗作「朝のガスパール」がらみの電脳筒井線で中村正三郎さんや愛蔵太さんあたりが暴れていたのもこのころでしたっけ。
 もし現在が舞台だとしたら、アレかな。ミクシィの数学コミュニティに謎の人物が侵入し、写真や画像がバラまかれたりプロフィールが改竄されたり。やがて雌犬コミュニティが創設され、否応なしに誘導される主人公。そして2ちゃんネットウォッチ板では「ミクシの呆れた発情雌犬・わんわん」(2スレ目)などという板が立ち、アルヲさんなどに呆れられたり弄られたりしながら主人公は奈落の底に堕ちてゆくのでした。みたいな。

 自民党衆議院議員の永岡洋治が首吊り自殺。彼は郵政民営化法案にはじめ反対していたが、裁決では賛成にまわって批判されていた。そんな人間が自殺したってことは、ひょっとしたら衆議院が解散は間違いないという情報を入手し、その場合民営化に賛成した自分は落選が確実だとこの世をはなかんだのかもしれない。選挙がらみの株でも買っておくと吉かも。

 なぜこんなにピンポイントで嫌がらせのような質問ばかりするのかバトン。小一時間説教したいバトン。たまにはタイガースバトンとか幕末バトンとか出せよバトン。ということでくらりさんから回ってきた恋愛バトン。あ、くらりさんを怨んでいるわけじゃないですからね。最初に作った奴には、学校で居眠りして夢精しやがれとか呪いの毒電波を送っておきますが。ビビビ。

1)初恋はいつですか?
 小学校3年生くらいかな。顔も名前も覚えていないけど。
 覚えているのは中学校の前川さん。名前とは裏腹にほっそりした人で胸もぺったんこだった。まあ中学生だからな。でも浪花娘だから口が悪くて気が強い。そこ、精神分析しないように。

2)今まで付き合った人数は?
 こちらで勝手につきあったと判定してるに違いないのも含めて八人。

3)好きな人とデートしたい場所は
 バンコクのビアガーデン。ビールをガンガン飲んでわけがわからなくなりフラレるというありがちな展開。

4)好きな人と見たい映画は?
 戸田奈津子が字幕を担当している映画。これまでの誤訳歴を長々と講釈してフラレるというありがちな展開。

5)好きな人に言われて一番うれしかった言葉は?
「いやん」

6)好きな人はいますか?その人の好きなところは?
 います。私を怒らせないところ。

7)こんな人は絶対無理って人は?
 金遣いの荒い女。魔法使いの荒い女。読心術のできる女。怒ると自然発火する女。毎日ワイドショーを見ている女。みのもんたの言うことを真に受ける女。サンマーク書店の出版物とか熟読してる女。ヨン様とか叫んでいる女。甲子園で虎のかぶりもので応援してる女。貴乃花部屋のサポーターになってる女。そのくせ部屋の所属力士をまったく知らない女。食卓にダイエット食品ばかり並べる女。食卓に酢の物のみずらりと並べる女。食卓にトンカツを並べて自分だけムシャムシャ食う女。食卓という概念がない女。妾憎さのあまり旦那のつくった政権を崩壊させる女。自分の兄弟を栄達させるため息子を殺す女。勝手に旦那の王朝を終わりにして自分の王朝とか作る女。泣く女。怒る女。叫ぶ女。死んでいる女。死なない女。

8)浮気は許せますか?許せるならどこまで?
 たとえば浮気相手が断りなしに俺のお気に入りのソファにねそべって俺のお気に入りの酒を飲んでるような状況はイヤだ。
 たとえば浮気相手が来たら俺が家から追い出されるような状況はイヤだ。
 たとえば浮気相手が家に押しかけてきて「公明党に入れなさい。でないと死ぬよ」などという状況はイヤだ。

9)同棲してみたい?
 べつにそんなに楽しくもないからいらない。

10)あなたが愛を感じる行動は?
 韓国の航空機に爆弾をしかけたとき。

11)愛と恋の違いは?
 恋は変に似ているが愛は似ている漢字がないのでネタにならない。

12)1番長く続いた恋愛は?
 うるさいっ。まだ続いてるつもりなんだ。俺の妄想をそっとしといてくれっ。

13)お付き合いしたい有名人・芸能人は?
 自分が有名人になって素人娘をいたぶる、というシチュエーションのほうが好き。
 ところで山崎まさよしって、自分からギャグを飛ばすと必ずスベるという、気の弱そうな大阪の芸人でしたっけ? いや待て、自由民主党の参議院福井地方区選出の代議士(三期目)でしたっけ?

14)究極の選択!!一生人を愛せなくなるor人に愛されなくなる どっちを選択する?
 どこが究極なんでしょうか。私はすでに天から二物を与えられてるような気がするのですが。

15)バトンを回す5人
 これはさすがに本気で嫌がりそうな知人しかいないので、今回はとりあえず毒電波だけ送っておきます。受信した人は回答するように。ビビビ。まあ、ぽいうさんとかcloudさんとか半茶さんとか、妻帯者の見解には興味があるんだけどなあ。あと、アイスさんとか歳三さんとか、尋常でない恋愛観とか持っていそうな人にも興味があるんだけどなあ。

 そうか、なけりゃ自分で作ればいいんだ。暗いと不平をいうよりも、すすんで灯りをともしましょう。貧者の一灯。最後の一頭。天下一統。
独裁バトン
1)あなたは洗脳派?粛清派?
2)大衆を動員するのと軍部独裁でがっちり行くのとどっちが好き?
3)政敵を倒すには、暗殺と人民裁判と、どっちを使う?
4)もし悪魔の助けで好きな国を支配させてもらえるとしたら、どの国を選ぶ?
5)ブッシュに「悪の枢軸」と呼ばれたら、なんと言い返す?
6)子孫に自分の政権を継承させたいですか?
7)独裁者としていちばん欲しい称号(征夷大将軍とか総統とか大佐とか)は?
8)人民になんと呼んでもらいたい?
 バトンの送り先はさっきの毒電波ということで。ビビビ。


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