くだらな日記(2005年5月)


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5月29日(日)首斬り犀来る
 あるところに犀が棲んでいた。君とこに犀おんのか。ちゃうがな犀ちゃう妻。ワイフ。ベターハーフ。かーちゃん。嫁はん。おっかあ。山の神。ようさんおんねんな。いや一人やひとり。そうかいな。という妻ではなく正真正銘の犀である。犀はその角を自慢にしていた。角をふりたてて突進すれば、ライオンも象もおじけづいて逃げ出すからだ。
 ある日、狐がそんな犀に話しかけた。
「犀さん犀さん、たしかに君の角は威力抜群だが、相手を串刺しにするだけじゃ、ちょっと芸がないと思わないかい? どうだろう、その角にさらに磨きをかけて、ナイフみたいに尖ってさ、触るものみな傷つけるくらいにするっていうのは?」
 犀はその忠告が気に入った。それからは毎日毎日角をなめらかな火打ち石にこすりつけ、刃物のように薄くてすぱっと斬れる角に仕立てあげた。そしてジャングルに出かけ、ライオンや象はおろか、兎から蛇から鼠まで、角を振り回して首をちょんぎって回った。
 やがて犀は「首斬り犀」と怖れられ、遠くから犀を見ただけで、「首斬り犀来る!」と動物たちはみんな逃げ出すようになった。それまで仲が良かったカモシカもバッファローもエランドも。
 そのうち調子に乗った犀は、「この角は岩をも砕く!」と豪語し、大岩をまっぷたつに両断しようと突進した。しかし薄くしすぎた角は、岩にぶつかるとぽっきりと折れ、その破片が肩の急所にふかぶかと突き刺さってしまった。
 犀の唯一の武器が折れ、おまけに傷ついたのを物陰から見ていたライオンは、これまでの恨み思い知れとばかりに、犀に襲いかかった。無力になった犀は助けを求めて、あわれな叫び声をあげた。
「ああ! 助けてくれ、森の仲間たちよ! カモシカよ、その足でライオンを蹴飛ばしてくれないのか? バッファローよ、その身体でライオンに体当たりをしてくれないのか? エランドよ、その角でライオンを撃退してはくれないのか?」
 しかし嫌われ者になってしまった犀を助ける動物はどこにもおらず、ライオンにむさぼり食われてしまった。
 ああ、犀よ、犀よ、力自慢はいいが、その力をむやみに乱用すると、嫌われてしまうのがわからなかったのか? そして武器をむやみに増強するのは、かえって我が身を傷つけるってことがわからなかったのか?


5月28日(土)
 沼に蛙がふえすぎて、大騒ぎして泥をはねちらかして迷惑をかけているという苦情が鴨や鴫から寄せられたので、ライオンが乗り出して裁判を行い、首謀者の蛙を何匹か処刑した。
 ずっとあとになってライオンは忠告を受けた。あの沼では、蝦蟇が、「あの裁判は不当だ。処刑された蛙は罪人だとは思っていない」などと喋りちらして蛙どもを扇動し、反鴨運動を起こそうとしてますよ、と。
 ライオンはゆったりと答えた。
「ああ! 卑劣な輩はいつだっているものさ。陰でこそこそ陰口を叩くような連中など、放っておけばいい。そんな馬鹿に扇動されるような連中には、何もできやしないさ。だいいち自分の言うことが正しいと信じているなら、なぜ直接わしのもとに言いに来ないんだね?」
 抗議すべき相手が大きすぎるために陰でこそこそ言う人間は、この蝦蟇のようなものだ。


5月26日(木)
 いささか反省するところがあったので、しばらくは寓話でしか語らないことにしよう。
 昔あるところに腕っこきの板前がいた。彼にかかると河豚はまるで紙のように薄い刺身となり、吸い物は絶妙な塩加減。その味を慕って、いつも店の前に行列ができていた。
 ところがあるとき天竺伝来のカレー粉というものを手に入れてから、彼はそれに夢中になった。こんないいもの、煮物にだけ使うだけなんてもったいない。カレーナマコ酢、カレー刺身、カレー寿司。全ての料理をカレー味に染めてしまった。
 そうなると客は正直だ。あいつの店はくそまずくなった、罰当たりな味だという評判が流れ、あっという間に行列どころか雀が店先に巣を作るありさま。やがて店は潰れてしまった。
 私が思うに、愛国的歴史教育なんてことをしでかしたら、子供は愛国心と歴史に対する興味、この両方を失ってしまうのが関の山ではないかと。


5月22日(日)
 きのうから引きこんだ風邪の後遺症でまだ頭が痛い。ぶっ倒れる前に何か書いたような気がするのだが、気のせいならいいのだが。

 きょうの阪神の試合を見ていてもうひとつジョークを思いついた。
 ある人が言った。
「岡田監督は、まるで永久に監督を続けるようなつもりでビジョンを語っている。しかし試合になると、あたかも任期が明日で切れるように藤川を使っている」

 「超ぽじてぃぶ! ファイターズ」を見る。テンポがいいなこの番組。「ドカベン」なら三十分見ていたってワンアウトも取れないことがよくあるのに、この番組では三分で一試合終わるんだもんな。おまけに七点差をひっくり返しての逆転勝利なのに、打つ場面がまったく出てこないという斬新な演出。それにしてもなぜコユキ。


5月21日(土)
 ちょっと前に「日本、やっぱり謝罪したほうがいいですよ」と掲示板に書き込んでいた中国人学生さん、私がなけなしの頭を絞って回答をしたのですが、そのまま消えてしまったのですね。残念です。しかし残念なのはそれだけではなく、ネット論調の一部でもあります。ブログとかネットニュースサイトの人って、ねえ、問答無用国粋主義の人が多くありませんか? 日本人なら愛国心を持つのが当然、日の丸君が代を崇めるのが当然とかいう、たわけた信念を抱いてませんか? むろん全部を見たわけではありませんが、ブログで政治について語るサイトの七割、ネットニュースサイトの八割くらいはこういう人だと思うのですが。愛国心ってのはね、強制されるものではなく、愛するに値する国になったときに発動すべきもんなんですよ。トレンビーさんはどうお考えですか? またもやこんなことを書いて世間をさらに狭くしたくはないけど、「くまりんは見た」の人、しゃあさんの葬礼を扱ってくれたときは涙が出るほど感謝しましたが、ダメ教師を指弾する前に、すべてをダメにする指導要領というものについて考えた方がいいかもしれませんよ。


5月20日(金)
 いまさらGAEAの解散試合を見る。ダイナマイト関西はいつの間にか髪を染めるのをやめて伸ばしていたら、男らしい森嶋猛みたいになっていた。広田さくらはこれで引退か。まあ、よその団体では呼んでもらえないだろうな。とりあえずDVD買わなきゃ。

 きょうの広島楽天戦は、左右病患者の臨床試験みたいな趣で、それはそれなりに楽しめました。仮にもプロの監督がやるこっちゃないとは思うけれど。岡田監督は藤川ウィル久保田を出さなかったことだけは素直に評価しよう。江草を出したのはアホゥだと思うけど。ちなみに藤川ウィルと受領仲間だった橋本はついに国司のすえ背中を痛めて登録抹消らしいですわよ奥さん。しかも「病院には行かず様子を見る」という恐怖の猿木コンボ炸裂ですわよ奥さん。橋本の選手生命は1ヶ月半、セミのようなはかない人生でしたわね奥さん。元ダイエーの飯島を思わせますわね奥さん。あら桟原だってそうですのよ奥さん。あとのふたりも勇姿を見られるのはもうそんなに長くはなさそうですわよ奥さん。


5月15日(日)
 きょうは岩隈登板とはいえ、たった一点しか取れないのはどうしたことかと思っていましたが、打率1割3分の人が六番を打っていたので納得しました。その人が決勝本塁打を打ったのには首を傾げました。それにしても岡田監督、八番鳥谷にバントもさせず呆けたように勝手に打たせるわ、焦りまくって早々に切り札濱中と使い潰すわ、能見を早々に見切るわという、解説の山本さんも苦言を呈する莫迦監督テイスト炸裂だったんですが、それでも楽天の自壊作用のほうが強かったようです。あっちはフロントと選手と監督が協力して自壊してるからな。監督の自滅を選手が必死に挽回しているチームとの差が出たな。それにしてもちったぁ藤川・ウィル・久保田を休ませろよ。殺す気か?

 かなり前から気になっていたのだが、今日はとくに強く感じた、矢野のリード。矢野ってピンチで強打者を迎えると外角オンリーになるのはまあ、しゃあないかもしれんが(たまに内角要求すると久保田のサヨナラ本塁打だもんな)、ただ投手が追い込まれるほど厳しいコースを要求するってのはどうかと思う。ただでさえ動揺してコントロールも定まらないところに、外角いっぱいのストライクゾーンをかすめるかかすめないかのボール半個分の出し入れを要求するんだもんな。あれに応えられるのは完璧超人くらいなもんだぜ。きょうの能見は弱小超人としてマスクを剥がれましたとさ。どっとはらい。

 西武と巨人の試合は、六回表の巨人の攻撃になったらいきなりストライクゾーンがおそろしく縮まったな。いつものことではあるが、あそこまで露骨なのはひさしぶりに見せてもらった。しかし西武ってちょっとの間にびっくりするほど野球が下手になったな。もう身売りして伊東監督辞めて基本をおろそかにしない新監督にして鍛えて五年くらいしないとAクラスに復帰できないんじゃないか?

 ろずまりんさんの日記で読んでちょっと気になったので、愛・地球博の新エネルギー発電システムについて検索してみた。新エネルギー発電はどこも「ウチでもやってますよ」と躍起になって宣伝してるくらいで、わざわざ撮影拒否する理由はないだろ、ガス化炉の内部とか燃料電池の材質とか、企業秘密っぽいところはどうせ一般人に見せるわけないだろ、見たってわからんし、と不思議だったので(つーか、メタン発酵やガス化発電とか燃料電池車とか、わざわざ博覧会行かんでもあちこちで見れるし撮影だってできるのだが)。
 どうやらNEDOが主宰し、中部電力、トヨタ、京セラらがプラントを製作しているらしい。はっきりいってよくいえば標準的、悪く言えばありきたりのプラントですな。八戸でやってる、魚の頭をシロアリに食わせて発電するシステムだとか、滋賀でやってる、菜の花で車動かしましょうという企画のほうが面白そうだ。NEDOがプラント製作の企業に妙に遠慮して、撮影禁止とかケチなこと言っているんだろうか。それよりもNEDOは、共同研究の審議を撮影可にしてヘンな会社がもぐりこまないようにしろよ、などと言ってみる。
 博覧会の同コーナーでは環境植物としてケナフがとりあげられているが、あれは日本になかった外来植物のため生態系の擾乱が心配されていることもお忘れなく。ホントはケナフよりも有用で、しかも日本に昔からある植物があるんですけどね。それは大麻。大麻は成長が早く痩せた土壌でも育ち繊維はケナフよりもすぐれ実からは油がとれるし食えるといういいことづくめなんだが、アメリカの政策に追随して日本では自衛隊が大麻群落を焼き払うなんてバカなことやってるからなあ。
 アメリカが大麻を禁止したのは、二十世紀初頭には麻製燃料が石油製品のライバルだったので、石油メジャーが手を回して禁制にしたという理由らしいんだが、いま日本の電力会社は同じように新エネルギー発電を潰しにかかっている。新エネルギー発電は割合としてはたいしたことがないが、「二酸化炭素削減」を叫びながら原子力発電を推進してきた電力会社としては、「じゃあ原子力より、風力や太陽光やゴミ発電のほうがいいじゃない」と世論に言われるのが怖いのだ。そのため、新エネルギー発電による電力の買い取り料金を1kWhあたり3円ちょっとという、とうてい経済的にひきあわない値段にしているのだ(太陽光だけはもうちょっと高めに設定しているが、それでも設備投資を回収することが不可能)。これでは引き取りにカネを取る廃棄物処理業者くらいしかモトが取れない。そんなわけでケナフだろうが大麻だろうが、燃料作物で発電っていうのは日本では夢のまた夢。

 傭兵さんの拉致事件についていろいろ心配してニュースを見ていたのだが、「日給8万円」という話を聞いて、「ぢゃ死んでも本望じゃん」と、すっと冷めてしまった自分がいぢらしい。まあ、危険手当て込みでその給料だよな。プロレスラーが頭打って死ぬのと同じだよな。たぶんハヤブサだって8万円のギャラはもらってないぞ。門選手や福田選手は8千円だって怪しいくらいのもんだ。同じ危険を赤紙ひとつで犯さねばならなかったわれらが父祖はどんなにか無念だったことか。


5月14日(土)
 私説によると、「おお」という詠嘆は、「おお、お前の本当の名前はブレネリだったのか。てっきりプレネリだと、今の今まで思い込んでいたよ」という驚きを表すものである。その証拠に、たぶん思い違いに気付いて気恥ずかしかったのだろう、「やっほほとらんらんらん」などと誤魔化している。ちなみに「ほと」は古事記にも出てくる由緒正しい日本語であり、それが爛々としているさまは、この歌い主とブレネリの肉体関係を示唆している。
「論考・おお牧場は緑 駒は食めどもなお茂し 御器と思えや 御器と思えや」


5月13日(金)
 なんかしばらくぶりに野球を見たら、阪神が変なユニフォームになってました。いまにも切通や植松が出てきそうな。先入観があるせいか赤星も今岡もシーツも金本も、ほとんどみんなユニフォームが似合ってないのですが、唯一似合っていたのがスペンサーでした。もうちょっと顔色が赤くなればブリーデンといっても過言ではない。あと、安藤の背中の「ANDOH」がちょっと「KUDOH」に見えました。球速は優っているものの、投球のテンポの遅さが似ている。
 ちなみに試合内容は、勝負強い関本に代えてチャンスで凡打製造マシーンの桧山を代打に送る、楽天相手におとなげなく藤川ウィルを駆使するなど、あいかわらず莫迦監督テイスト炸裂でした。前半は随所でチャンスがありながら決定打が出ないというケツにウンコはさんだような試合だったのも、あのユニフォームの呪いなのでしょうか。楽天で一場でなかったらどうなっていたことか。
 その陰でひっそりと、西武の西口が「九回二死から初ヒット打たれる」2回で仁科と並びプロ野球タイ記録を樹立。そしてロッテは弁当の呪いがじわじわ炸裂、日ハムの小笠原と中日はリーグ限定であることを露呈。


5月12日(木)
 愛知万博はGW中の入りが悪く、ふだんでも平日の方が休日より客が多いというヘンな現象が起こっているらしい。どういうわけかというと、不入りが最初から囁かれていたため、事実上主催者のトヨタが800万枚くらいチケットを購入し、それを会社員子会社関係会社にばらまきまくりツアーを仕立てているらしい。さらに愛知県の学校すべてに圧力をかけ、小中学校の遠足は絶対に愛地球博、ということにしてしまったらしい。らしいばっかりですんません。私だって自分の身が可愛いのです。それでも最初の2500万人動員は不可能として、損益分岐点と言われていた1500万人にはまだ及ばないペース。ま、目玉のマンモスを見るためにはソニーのCMをえんえん一時間見せられる、というひじょうに不親切な博覧会だからしかたないか。もしソニー損保のCMだったら、私なら暴徒と化してマンモスを焼き討ちするね。


5月8日(日)
 ぴんくまはうす・5月8日の日記。このTシャツの笑顔、すばらしすぎる。腰を痛めていなければ(年だね……ふっ)、暴徒に蹂躙されそうなくらいヤバイ絵だよこれは。いや、久々にええもん見せてもらいました。


5月7日(土)
 「必殺仕置人」最終回を見る。最後に仲間と別れた念仏の鉄が「世の中、裏目ばっかりよ」と呟くのを聞いて、ああ、女衒の達こと西崎さんのサイトタイトル「人生、裏目ばっかりよ」の元ネタだなあ、と。そういえばネット雑文の世間も、仕置人なみに集合離散が激しいなあ。達っつぁんとは葬式の場で別れたっきりだし。しあわせになって去っていったひともいれば、ふしあわせになって去っていったひともいる。この世間、ネットの切れ目が縁の切れ目、サイトを畳めばそこでおしまい、新規まき直しも可、というのも、必殺シリーズの「江戸を出たらリセットボタン押したのと一緒」というのに一脈通じるものがあるなあ。

 最近の山崎拓の選挙など見ていると、こういう命題を立ててみたくなる。
 知的で誠実な人間は、創価学会を信じかつ公明党を支持することはできない。
 知的な学会員かつ公明支持者は、誠実ではない。
 学会員と公明支持者は知的ではない。

 きょうは反岡田デーですか?
 虎の子の1点を守りながら下柳の好投を受け継ぎ、7回1イニングを抑えた土佐酷使の藤川(これまで32試合中17試合登板)。ここでお役御免かと思いきや、残虐にも岡田監督は続投指令。気を取り直した藤川、先頭の代打小田を150キロのストレートでずばっと三振に。ここで乗ってきた藤川のもとに、不可解にも岡田監督が歩み寄り、ウィリアムスへ交代の指令。
 ここで解説の湯舟さん激怒。「代えるなら回の頭からか、百歩譲って最初に左の代打が出たときでしょう。ここで交代は考えられない」
 さらに亀山さんも「いまの藤川よりは、ウィリアムスのほうが打ちやすいと思いますよ」
 そして解説陣の予想通り、岡田監督ひとりの予想に反して、稲葉がウィリアムスから同点のホームラン。
 同点にされた9回表、日本ハムは右のリリーフエース横山をマウンドへ。先頭打者は前の打席でほんとうに久しぶりの二塁打を打ち、ワイルドピッチで先制点をあげ、乗っている桧山(左打者)。しかし不可解にも岡田監督が歩み寄り、代打町田(右打者)を指令。
 ここで光山さん「この代打の意図はなんなんでしょう?」という問いかけに対し亀山さん「わかりません。まったくわかりません」と切り捨てる。町田はあっさり三振。
 しかし矢野が出塁、打順は九番鳥谷。光山さん「ここでバントでもええんちゃいますか? ランナーセカンドで赤星にしたほうがええんやないですか?」と問いかけるが、亀山さんはここでも「いや、ええと思いますよ……けど……岡田監督ですからね」とバッサリ。結果は無策のまま鳥谷三振。
 以上のように選手の能力とモチベーションを効果的に削りとりつつ、その後はなすこともなくいたずらに久保田や橋本を無駄遣いしながら最後は吉野登板二死二三塁で敬遠なしなどの謎采配を炸裂させて延長12回サヨナラ負け。岡田監督は就任時に「監督が寝てても勝てるようなチームが理想」とおっしゃってましたが、きょうは監督が寝てたら勝てた試合でしたね。
 こんなていたらくでもまだ、岡田采配は間違ってないとか言い張る、気の違ったファンが世間にはいるから信じられない。奴らはよく「負けるのは選手が弱いから」とかほざいているが、チーム防御率リーグトップ、一番打者がリーディングヒッター争いしていて盗塁王、クリンアップトリオが三人とも打点ベスト3というチームの選手のどこが不足なのか、不思議でならない。奴らなら、きっと全盛期のバースがいても、「守備がヘタで走れない。あんなポンコツ外人で勝てというほうが無理」とかほざくんだろうな。

 作家別書籍所有率調査なんですが、どこの家でもどういうわけか一冊くらいまぎれこんでいそうなのが田山花袋、国木田独歩、永井荷風。けっこう家族の誰かが買ったことありそうなのが松尾芭蕉、福沢諭吉。ものもちのいい家ならありそうな「ぐりとぐら」「いやいやえん」あたりでしょうか。意外と「ケイブンシャ怪獣百科」「世界の怪獣」「恐怖の心霊写真集」「世界の業病・奇病」あたりがランクインしたりして。「古事記」「徒然草」あたりも探してみたらなんとなくありそうだな。「毛沢東語録」はさすがにないか。


5月5日(木)
 ロッテ弁当の呪いはますますお盛んらしく、ベニーは調整のため休ませただけらしく(ああ、矢野や赤星やウィルや橋本や藤川が死ぬまで使いたおすどっかのひょっとこ最低監督に爪の垢でも煎じて飲ませたい)きょうは出場しましたが、かろうじて9回の帳尻安打のみにとどまり、チームはあろうことか楽天に負けて12連勝でストップ。ここんとこ拙攻バントミス走塁ミス失策が多発しているだけに、いっきに俺たちのロッテが帰ってくる可能性は充分。
 中日のウッズはこどもの日、ちびっ子にこれ以上ないプレゼント。戦慄のテバサキフック一発で、それまで無失点だったヤクルトの藤井投手をダウン。一発KOをだれもが信じたが、水をかけられると無敵になるウンディーネ藤井はうねりながら復活して以降も健闘。残念ながらこの一発が最後まで響き、1−0と判定で破れるも、名古屋のファンは暖かい拍手を藤井に贈った。感動をありがとう。贈ったはずだ。贈ったと信じたい。違う、ヒトはまだ、そんなに汚れてはいない!(ブレスオブファイア4より)

 オレとおんなじ人が多いんだなあ、と思いました。ぽいうさんとか茶川さんの姉娘さんとかも気をつけてね。身体に気をつけてね(太田裕美より)
 あ、しかも今検索してヒットした自分の駄文を読んで、とんでもない誤解してたことがわかったぞ。なんでマグダゲッベルス(この人は本当にゲッベルスの嫁)とイルゼコッホ(人皮でランプシェードを作ったのはこっち)を混同しているんだ?

 私が名指しでなんかすることは多いのですが、名指しにされることはめったにないので(嫌われてる?)受けて立ちました。デスクトップ壁紙がなんか広くなったような気がします。つーかすべてのデスクトップアイコンが罠に捕らえられたように見えるのですが。

 こないだの犬鍋屋で飲んで気に入ったのでアメ横センターで買ったアルコード56度の中国酒を飲んでます。たぶんあと2時間以内に潰れる予定です。3時間たっても潰れない場合はあした仕事に行けない可能性が大です。犬鍋のときは「わはははー、アルコードだってよー」「また日本語間違ってやんのー中国人」とか笑っていたのですが、アルコードってのはなんでも二重蒸留のことを指すれっきとした用語だとハラ君に教わりました。アルカード伯爵っていってもだれも反応してくれませんでした。ちょっと淋しかったです。いや、20年ほど前に同人誌で出た怪獣本でキングギドラと戦っていただけなので、わかってくれとは言わないが(チェッカーズより)


5月4日(水)
 きのう上野の古本屋で買い込んだ本。「狂気の家畜人収容所レーベンスボルン」「死刑執行人―ソヴィエト秘密警察の実体」「終焉のことば」「寒い国へ行きたくないスパイ」「刺殺」「日本の小動物誌」「性における笑いの研究」。最後のは茶川さん研究のためではありません。四冊目はkasumiさんがもし持ってなかったら自慢するためがちょっとあります。

 制限文字数内で文章をまとめる能力はけっこう重要だと思います。新聞記者に限らず。超文豪を除いて。だれだったかな、「きょうは忙しくて推敲する暇がないので、手紙が長くなるがカンベンしておくれ」と書いた人は。逆にある種の報告書では、「この内容でなんとか40ページ超え」という文章引き延ばし能力が要求されます。どっちにせよ、その程度の能力もない人は、ネットで雑文を書くのがせいぜいのところです。

 寡聞にして今の釣り堀ではクチボソのような雑魚も扱っていることを知りませんでした。まあアレは釣りやすいのだけがとりえみたいな魚ですもんね。食いでもないし。

 ロッテ、ベニー弁当を発売。さっそく弁当の呪いで足が壊れてきょうの試合は欠場したそうです。


5月3日(火)
 御徒町にある延辺料理の店に行く。延辺とは中国の北方、北朝鮮との国境近くにある、朝鮮族が住んでいる地域らしい。だから朝鮮料理が主体で、中華やモンゴルの要素が入っている。そのため羊を多く使う、冷麺がうまい、犬が高級食材である、などの特徴を持つらしい。
 そんなわけで犬鍋を頼んだ。中華火鍋っぽいトウガラシの赤いスープに、犬と豆腐と葱が沈んでいる。犬を食うのはまだたったの二回目で、その乏しい経験で一般化するのは危険なのだが、やっぱり犬はうまい。赤身だが煮てもパサパサせず、皮の下に脂身ではなくゼラチン質を溜めているのでしつこくなく、適度にうるおいがある。
 羊の串焼きはやっぱり柔らかくてうまかった。マッコルリは瓶でもってきて趣があるが、もうちょっと酸味があるほうが好み。
 ついでにアメ横センタービルの食料品街に潜入。中華朝鮮タイインド等のアジア食材が溢れている。生鮮食料品もドリアンパパイヤ蛙タチウオ赤貝マテ貝スッポン豚足鶏足マトンなどなど、楽しげなものが多い。思わず二匹五百円のアンコウと一本百円の豚足を買おうとしてしまった。こんどあそこで買い出しをしてから、どこかの家で宴会をしてみたいものだ。


5月2日(月)
 うわ、礒部、本当に郷秀樹状態の糾弾されたらしいぞ。せめてバッティングコーチの駒田が南隊員みたくかばってやれば……ええと、駒田も二軍落ちだったっけ?

 きょうはスーパーでマトンが半額だったので買ってきた。アレか。神奈川の羊狂牛病のアレか。ま、もともと狂牛病は羊が発祥の地だったんだけどね。

 なんとなく「茶川の大爆笑」の歌詞を考えてみた。

ちゃ・ちゃ・茶川の大爆笑
ネタは現在過去未来
笑ってちょうだい今日もまた
娘に遠慮はいりません

ちゃ・ちゃ・茶川の大爆笑
人妻はますます貞淑です
今日は自転車 生け垣が
力いっぱいぶつかるぞ

ちゃ・ちゃ・茶川の大爆笑
ゲストも楽しい人ばかり
グーパンチ構えて待ってます
小助をみなけりゃ損をする

ちゃ・ちゃ・茶川の大爆笑
湯上がり姿でバスローブ
ソファに沈んでワイングラス
傾けながらはじめよう
ノイズ浴びつつねとらじを


5月1日(日)
 ケーブルテレビで「帰ってきたウルトラマン」をひさびさに見た。子供のころは、スケールの大きい素晴らしい特撮だと思っていたのだが、いま見るとさすがにアラが見えるなあ。タッコングの腕が可愛いすぎるし。バンダイが作ったアーストロンの人形、出来が悪いとずっと思っていたが、いま見たら番組に忠実だった……。そもそも郷の田舎のお母さんはいったいその後どうなったというのだ。しかし、丘隊員はやっぱりええわー。「それが本当なら、あたしはシロウトに負けたことになるのね」って台詞、かっこよすぎますぜ姐さん。ああ、私ももしもできることならば、ユリコ姐さんを負かすために修業します。剣道で四段に勝てればいいわけですね。修業するぞ修業するぞ修業するぞ修業するぞ修業するぞ。

「オリックスさんが君の入団を認めてくれたとき、私は正直、心の中で手を合わせた。それほど君がほしかったんだ。だがどうやら、私の目は狂っていたようだ」
「監督!」
「君はスクイズを失敗してチームに迷惑をかけた。したがって楽天の選手の資格はない。ただちに辞めてもらう」
「監督! 礒部は満塁でのスクイズという、ムチャクチャな作戦に動転していたんですよ! 誰だって、あのとき、一点差に詰め寄ってワンアウト満塁、押せ押せの場面で三番バッターにスクイズなんていったら驚きますよ! 誰にでもあるミスじゃないですか」
「礒部のとった行動はミスじゃない。身勝手な思い上がりだ」
「いえ、ミスってのは礒部のスクイズ失敗じゃなく、監督の采配ミスのことですよ」

 また無知を晒してしまうことになるのだが、プロレスやプロ野球などでよく聞くリズム、あれはクイーンの「We will We will Lock You」だったんだね。てっきり大阪パフォーマンスドールの「見つめてハッピー」なのかといままで思いこんでいた。


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