ポップコーンネタは想像がつきました。事前にネタふってあったし。
会話のセリフの裏っ側に込めた意味の多いこと、聞いてて呆れました。
そーかここまで詰め込むか、って。
前半の静、後半の動、どちらも密度高く、このままずっとつっぱしっちゃってください。
2 話にてミレイユがナイフの件で霧香を凝視したことに ぜんぜん興味がなかったことを思えば、変化が速い。
ところで、いわゆる「綾波型」として表現されてる霧香だけど、 記憶をなくす以前はふつーに笑ってた(表面だけか真にかはともかく)わけだし、 「感情を得ていく話」として構成されてるこの主筋の部分には強烈な違和感がある。
喪失感とか不安感のたぐいの重しがあって今の霧香があるのであって 病的な意味での「綾波型」ではないんだから、 「今の霧香が急いで感情を取り戻す」必要はないし、要の記憶が戻らない以上、 「感情を得ていく」つうても限度があると思うんだけど。
仕事はけっこう選んでるらしいけど、選択基準に「悪い奴」というのが入ってる。 旧ノワールとあるていど同一視されるためには、あまり選択基準を変えられない。 旧ノワール(素朴に考えてミレイユの両親?)もそーゆー方々だったんかな。 ま、確かにたまに警察の依頼を請けることもあったわけだが。
デフォルトでは銃を向けられたら無警告で撃つ(から向けてはいけない)てのと、 こいつに銃を向けられても構わない(向けても撃たれない)てのと。 微妙な表現ではあるが、あんまり上手くいった感じではないかも。 二人の表情の動きがヘンだったからかな。(冗談だよと)笑えとは言わんが、 二人とも無表情のままでいたほうがシーンとして好み。
にしても、霧香がミレイユに向けた、ってとこに ミレイユは自分を(反射的には)無警告で撃たない、とかいう信頼とか信じてるとか ミレイユの側にも霧香は自分を撃たないと思ってるとか そーゆーのがあることになるんだよなあ。 殺し屋さんがそーゆー風に狎れていいもんなのかしらん (霧香は精神的に殺し屋さんでないからいい ...?)。
この敵の方々って、霧香やミレイユの腕を知らんのでしょうか。 C 班まであっさりやられて、「さすがにノワールを名乗る ...」と一目おいてるわりに 対処の仕方に真剣味がないっす。カジノ場に誘ったつうても 誘った時点で包囲できてるわけでも捕捉してるわけでもなし、戦術が中途半端。
有利な立場に身を置いて、そこから一撃必殺の位置に近付きたくなるのは分からんでもないが、 1 チームくらい狙撃できる位置につけたと同時に撃つ奴が居てもいいのでは ... 一撃でしとめられなくても怪我させれば戦力としては落ちるんだし。
絵的に少し違和感あったのは 音で判断して撃った一発で、霧香の視線が相手をしっかりみつめてたやつ。 音で判断してたやつは目ぇつぶってたとか目がそっち向いてなかったとかだったので、 音で判断しつつ目もそっち... というのがちょっと。 眼を使ってると耳は使えないと思うし。
ところで。初回といい前回といい、今回は霧香の意志というか、頭の使い方がすこし変わった。
暗殺技術に関する知識は持っていても、初話では「身体が反射的に動いた」どまり、 前回も銃かまえて見回る場面のあたりすこし浮いた感じがまだあった、 格好は「警戒」してるけど精神的には何にもしてなくて形だけ。 実際に戦闘というものの知識や経験が生き出すのは身体の動きが反射的なものになってから。 頭は使ってない。
ポップコーンをバラまくのは「ただなんとなく蒔いてみたくなったから (なんだかよくわからないけどそうすると役に立つような気がする)」ではなく、 ちゃんと それが踏まれる時の音がサポートに役にたつだろう、 という見通しのもとにバラまいてる(ように見える)。 自分の殺人の知識の肯定にあたる ... んだが、 これ、今回のゲームを仕掛けた「上」の連中の予定線なんだろうなあ。
奥方にちょろちょろつつかれて感情的になるとこ、 昔から殺人をお仕事にしてんだし この手の問題は心理的には解決済みと思えて実はそーでもないと。 こーゆー仕事してるわりに「一般人」に見える。 にしてもタイトな御洋服着て 感情を押えつけるようにして攻撃的な思考されますとミサト以外の何者でもない ...
「ノワール」というキーワードの狼煙はどっちにも働く。 ノワールという言葉を使わせたくない方向と、ノワールという言葉を使わせたい方向と。 論理をさっさと固定するのはもったいない。もっとも、最終的に 「霧香の記憶を消したことでなにごとかを実現しようとする側」と 「それを阻止する側」というものが霧香やミレイユ以外の立場として存在するはずなので、 視野狭窄なことにはならないでしょう、たぶん。
霧香のくわほー、今回は表現がちょっち難しかったようで。 棒読み声音になるとこを本当に棒読みしちゃあかん。 ミレイユの三石と奥方の大坂史子のやりとりが素晴らしかっただけに ちと落差を感じた ...
「その花、前も買ってたね」精神の健全たる。