『カードキャプター さくら』 #67 の感想

初出

粗筋
感謝をこめて、小狼を月峰神社の寒月祭礼に連れ出すついでに さくらは雪兎も呼んだ。ようやくさくらに笑顔が戻ってきた ──
概観
どうにもヘンだった前話のフォローにあたるが、フォローにかかりっきりになった結果、 言い訳セリフが異様に煩かった。 さくらの扱いは正しいと思うし、細かい芸も効いてて面白いのに、 雪兎の扱いが雑で話の骨格が無茶苦茶。おもいっきり前話が祟ってる。 そもそも見掛け 6 〜 7 年は年下のさくらに何を期待してんだ、雪兎は ... さくらのケアにあっちこっち(桃矢方面とか) から手を回すことも雪兎の仕事のうちだろうに、さくらにケアされててどーする。

単純に考えて冒頭時点で前話から 1 週間かそこら経ってるようだが、 「もう大丈夫」と本人が鏡見ながら のたまう朝の時点ではあまり大丈夫でなく(笑い顔が造りもんだぞ)、 正しく大丈夫になるのはさらに 1 週間経過後 (いっつもそばにいるケロベロスが大丈夫と判断した)、 というあたりは良かったんだけど。
机に放りだしたままの ... か、1 度洗濯したかは定かでないが、 洗濯して乾かしてのちに机に上に置いたつうのもけっこう間抜けなので 小狼のハンカチはそのまま放りだしてあったんだろうが、 毎日これ眺めながら精神状態を調整していったとすると ありうべき形つうのか笑うに笑えんというんか、 ベタっと沈みこんだまんまだったらしい 1 週間の次は眠そうなさくら (ってことは小狼からはさくらカード全開に見えるわけで) ってあたりの小狼の内心の動きを追うと面白いとかいろいろあるわりに ほとんど何も描かれんかった ... エリオルとさくらの絡みで小狼の表情がいろいろ動くくらい。

ゼロ知識証明
さくらがユエになぐさめられている時点では既に桃矢は倒れて寝てたので 「『桃矢がさくらのやってることについて知っている』ことを さくらが知っているということ」を桃矢がしらない可能性があったが、 ... そうであったほうが話が面白かったような気がするが、 みごとにぜんぶバレてるらしいのが
「大丈夫?」
「はい、大丈夫」
の二言に集約されていた ... うぐぅ、つまらん、 いや、そんな複雑怪奇なものを「さくら」に期待してたわけではないが、 そーゆーのとはまた別に、つい、と思ってしまう分の話。 このあたりゼロ知識証明の論理をきっちり扱った話というものを一度見てみたいぞ。
冬の祭
月峰の寒祭って、夏祭とぜんぜんかわらん ... 月毎の定例祭の一つなんだろうが、 さむいとこに火ぃたいてみんなであったまるのが冬の祭やろ? ど偏見だが、冬は火鉢かかえこむのもよろしと枕草子にもあるから これでいいはずだ(そうか?)。 グロウだけでは電気は使えんが、屋台は自家発電組が多かろうから、 灯さえあればなんとかなると。
この話、この一言
「何があったんだ、もう最近はカードを変えても眠くないって言ってたのにっ」
「ほんとになんでもないんだよ ...」
「.... 言えない、こと、なのか?」
なんとなく仲間外れな気分の小狼の心配気なトコがけっこーよろし。 パターンだけどね。 一撃離脱の藤隆さんや知世の後押しもなかなかだったんだけど。
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