楽  健  法  の  お  経


山内宥厳の書き下ろしです
Yamanouchi Yugen
・楽 健 法 経・東方出版 1994年刊



二人ヨーガ楽健法経/

大楽金剛不空真実佛足楽健法経偈

   さらに佛、偈に説いて曰く。   楽健法を学び行ずる者 病を癒し人間を癒す 無畏を施し慈愛を自覚させる たとえ病む者といえども 他者を癒やさんとして 楽健法を学び行ずれば 自らの病が癒されること必定 他者の救済は自らの救済なり 楽健法を行ずれば光の人となる 受者は北枕に横たわれ 枕をして身体の左側を下にし 左足を伸ばせ右足を曲げよ 与者は足許に歩幅広く立ち 左足で羝羊の付け根を踏み下がれ 一息一踏みゆっくりと踏み放せ     【 羝  羊・ていよう】
受者は足はそのままにし 上半身を上向きにせよ 与者は右足を受者の右踵そば 左足にて愚童を踏み下がれ 大腿部の付け根をよく踏むべし 次に右に転じて繰り返せ      【愚  童・ぐどう】
受者を上向きに寝かせよ 与者は右足にて受者の嬰童を 鼠蹊部から膝まで踏み下がれ 鼠蹊部をゆっくり深く踏め 一踏み一音光明真言唱うべし 次に右に転じて繰り返せ      【嬰  童・ようどう】
受者は上向きにて 両手をコの字に曲げよ 与者は右足は受者の手首そば 左足で胸から腕の付け根 手先まで唯蘊をゆっくりと踏め 次に右に転じて繰り返せ      【唯  蘊・ゆいうん】
受者はうつぶせ 与者は受者の両足間に立ち 右足にて受者の左の尻から足まで 抜業から大乗へと踏み下がれ 硬い部位は繰返し丁寧に踏め 次に右に転じて繰り返せ      【抜  業・ばつごう】
与者は受者の左外側に立ち 左足にて抜業から大乗へと 尻から足へと踏み下がれ 腰痛には大乗にことに念を入れ 固き部位を丹念にほぐすべし 次に右に転じて繰り返せ      【大  乗・だいじょう】
受者はうつぶせ 与者は足の裏覚心を踏め 多忙にて暇なしといえども 足裏は全身調和の秘点なり 怠らず日毎励むべし 後ろ向き踵にて上下しつつ踏め       【覚  心・かくしん】
受者はうつぶせ 両腕をコの字に曲げよ 与者は受者の左手首そば 右足にて極無をゆるく踏め 肩から腕を手先まで踏み下がれ 次に右に転じて繰り返せ        【極  無・ごくむ】
受者はそのままの姿勢にて 顔を右に向けよ 与者は受者の頭部左肩上に立ち 左足にて受者の左肩極無を踏め 呼吸を合わせ吐きつつ踏め 次に右に転じて繰り返せ       【極  無・ごくむ】
受者はうつぶせに寝よ 与者は受者の上半身に跨り 膝をつき両手を合掌の形にして 背骨の両側を体重をかけて 一道をゆっくり押し下がれ 受者と与者と呼吸を合わすべし       【一  道・いちどう】
与者も受者もともに 感謝の念と慈愛の心にて楽健法を終えるべし 合掌し光明真言を唱え光を受け放つべし  佛、法を説き終わりて菩薩等に右掌を向けたれば、菩薩等全身たちまち光明に包まれて  悟道を得、御佛足を頂礼し、楽健法を世界に布教すべく、菩薩おのおのの因縁の地へと 歩みはじめたり。

    *** 光 明 真 言 *** オン アボキャベイ ロシャノウ マカボダラマニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン 光明真言を暗記して楽健法をしているとき、相手をひとふみするたびに、一音づつこころ のなかでお唱えしましょう。ごはんを食べるときも一音一噛みがよろしい。 真言は不思議なり、唱えれば無明を除く、と弘法大師は教えていられます。


    ==== 跋 ====  この楽健法経は、楽健法を勉強するための使いやすいテキストとして新しく書いたもの で、インド伝来の密教経典ではありません。楽健法は、二人ヨーガ楽健法と呼称している ように、他力によるヨーガです。与者も受者も呼吸を合わせながら、痛くない程度にゆっ くりとやさしく踏み合います。そうすることで、人間の暖かさやスキンシップが、お互い の心を開き、失いがちな家庭内の会話もはずむようになり、慢性病や、心の病もいつとは 知らず回復することでしょう。 また他人をして、楽にすることで、自分も楽になるという、布施の行の不思議を体験でき ることでしょう。 人間は支えあって生かされているのだということに気付いて、お互いに感謝の気持もきっ と湧いてきます。       合掌                                      磐余山 東光寺 住職   山 内 宥 厳 識
                             

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  • Rakkenho Sutra in English /by Yugen Yamanouchi
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