初夏の薫り散歩(東京都立川市 2007.05)



東京都の西の大都市として躍進著しい立川。 立川駅を中心に近代的ビルが立ち並ぶ。
市街地立川の西に巨大な緑の空間が広がる。国営昭和記念公園である。 立川基地跡の一部を昭和天皇の在位50年を記念して開設された広さ149haの公園である。

立夏も近い5月5日。入り口に近い水鳥の池の周辺はケヤキの新葉が眩い。
水鳥の池を通り過ぎてまず出迎えてくれたのがワスレナグサ。
子供の日というとこで渓流広場や大きなみんなの原っぱは子供たちの歓声が聞こえる。
みんなの原っぱの端にポピー畑が広がり、オレンジ色、白、黄色の花びらが風に吹かれて揺れる。


園内は山桜が多い。オオデマリが白い花を咲かせている。 桜の園で昼食。花は終わっているが風が心地好い。

コスモスの丘に向かうとネモフィラが可憐な姿を見せた。
秋にはコスモスが一面に咲き誇るコスモスの丘。
今コスモスの丘にはネモフィラ、ヤグルマギク、リナリアが一面に咲いている。

コスモスの丘に登ると西側に広々と木々に覆われたこもれびの丘が見え、爽やかな風に運ばれてウグイスの声が聞こえなんとも長閑だ。
コスモスの丘の北にはシャーレポピーの畑。
まもなく真っ赤なシャーレポピーで埋め尽くされる。
園内の日本庭園。
東屋から見る牡丹は乙なもの。
今が見ごろだ。
牡丹は中国原産。中国では花王と称され、日本でも古くから観賞用・薬用に栽培されてきた。
春の彼岸の牡丹餅は牡丹に由来す。
日本の伝統的な造園技術により四季折々の自然美を表現し、情緒あふれる佇まいを見せてくれる。
本格的な数寄屋造りの茶店から池を望むと心地好い風が吹き抜けていく。




数寄屋造りの茶店で新緑の庭園を愛でながら呈茶を頂いた。
抹茶の甘くまろやかな味が疲れを癒してくれる。
菖蒲を模った和菓子は繊細でいかにも日本の文化だ。
庭園の池の周りを散策するとまたウグイスが聞こえる。
緑の庭園に赤いツツジが色を添え、アヤメが落ち着いた艶やかさを醸し出していた。

五月晴れ、薫風、花、新緑、呈茶、ウグイスと五感で楽めた初夏の散策でした。
   
 
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