サブノート復旧作業記録

 

以下CD−ROMのついていないサブノートで、どうやってウィンドウズをインストールするかという問題に取り組んだ記録です。

ほとんど不可能に近い技ですが、なんとか成功しました。

そのゴタゴタをお楽しみください。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

98ノート、La13-s14を初期化してしまった動機というのは、デスクトップのXa7(改)とLANを組もうとして、

「ファイルがありません」

と警告されてしまったことからでした。それだけなら買ってきたボードやカードが無駄になるだけで、諦めればいいことだったのですが、その後、ノートの起動時に必ず、

「**ファイルがありません。ネット機能が使用できません。OK?」

という表示が出るようになったのです。

LAN関係のファイルがないのは、ノート(展示品処分で破格の安値だった)のウィンドウズ(95 OSR2)が再インストールされたもので、いろんなファイルが不足していたからです。バックアップCD−ROMのついてない製品だったもので、後から付け足すことも出来ないと思っていました。

後で分かったことですが、実は、手持ちのウィンドウズ95のCDにはちゃんと関係ファイルが入っていました。でも、95のCD-ROMを入れると、

「バージョンが古いウィンドウズです。使用できません」

のメッセージが出てしまって、取りつく島もない、という感じだったのです。

根がずぼらなものですから、220を越えるというFDによるバックアップも取らずにいました。(これに関しては別に後悔していません。うちのFDをみんなかき集めても100枚程度でしょう。220枚なんて非現実的な数字です

毎度毎度愚かな警告を見せられながらも、ハングアップしてしまったら復旧できなくなるかな、と自制しつつ使っていました。でも、そのうちだんだん腹がたって、いっそ95のディスクでリストアしてしまおう、と思ったのが運の尽きでした。

なぜかこの時、認識拒否されるはずの古い95CD−ROMが認識されたのです。

思い切ってノートのOSR2に初期95を上書きしてしまったとたん、ノートはハングアップしてしまいました。何度起動しても、途中で停まってしまいます。私はさすがに青くなりました。

こういう事態を想定していなかったわけではなく、私は日ごろからなんとなくですが、対策を考えていました。

その一つはDOSレベルでパソコンを繋いでそこから再インストールすること。もう一つは、DOSでCD-ROMを認識させること。この二つです。

私はすぐさまこの二つの方法に向けて行動を開始しました。

(年末が目の前にせまっており、ノートが是非とも必要だったのです)

まず、数種の掲示板に以下の書き込みをしました。

  ★とうとうノートがおしゃかになったので、ドスからシステムを入れ直しです。

  しかし、これが大変・・・・不可能に近い。(笑)

  CD-ROMが使えないのですから。 (ドスで動かすのは至難の技)

  それで、デスクトップにつないで使うために「RDISK」というソフトがいる

  のですが・・・ これがニフティにしかないらしい。

  ニフ、もう3年くらい入ってない・・・・

  はたして確保できるでしょうか。

     FPCUPRO 3 「Rdisk600.lzh」

  どなたか持っていたら譲ってください。

 

さらに、ソニーのサポートセンターに以下のメールを送りました。

 

  ★急なお願いで恐縮です。

      CD-ROM DISCMAN PRD-650

  の、「DOS用ドライバ」(PC−98ノート用)が至急必要になりました。

  ありましたら、ディスク一式(の内容)をメールにて転送願えませんか。

  あて先は下記のとおりです。

  御社のホームページでは、もはやドス用のドライバなど影も形もあり

  ません。サポートの範囲外であることは重々承知ですが、ソニーの

  サポートがすばらしいことをよく存じ上げております。出来ましたら

  よろしくお願いいたします。

  (ノートのウィンドウズが壊れて、参っております)

 

これに対し、ソニーからは丁重な断りのメールがきました。

しかし、実はドライバーFDはちゃんとあったのです。机の隅にかくれていました。あとで見つけてひっくりかえりました

私は「Rdisk600.lzh」を求めて本格的に行動することにしました。

まず、確実なアンチョコを買わないといけません。本屋に行って、

自分でできるウィンドウズの再インストール」前川武弘・著(D・アート刊)

を購入しました。

それからニフティサーブに入ることにしました。最初、モデムで昔のアクセスポイントに入ってみたところ、不通になっていました。それではというのでインターネットから入りました。

本に書いてある場所とは少し違っていて、ソフトライブラリの中のパソコン関連の書庫にそれはありました。書庫に入ろうとして、そこでようやくIDとパスワードを要求されました。なんたることでしょう、私は両方とも忘れていました

あわててDOSの通信ソフトの中味を覗いてみます。IDナンバーはわかりました。でも、パスワードが出てきません。いくつか心当たりを入力しましたが、はねられてしまいます。

ふと気づいて、ひとつを小文字で入力するとそれがヒットし、ようやく入ることができました。

しかし、ライブラリに入ったのはいいのですが、「RDISK」で検索をかけても、何も出てきません。書庫の端から端まで目を皿のようにして探しましたが、見つかりません。半ば諦めかけた時、「Remote-Disk」の文字が飛び込んできました。

それは堂々とライブラリの1ページ目にあったのです。

本に書いてある名前を鵜呑みにして、それだけを探していたというお粗末でした。

今見ると、ちゃんとRDISK600.LZHというファイルネームで存在しました。どうして検索にひっかからなかったんだろう?

 >。。。。。へっ?ニフティってまだ存在してたんだ(爆)

  > てっきり完全にインターネットへ移行してたのかと思った。。。(ボソッ)

  たしかにインターネットに完全に移行してました。

  おっかなびっくりアクセスしたのに、すんなり入れてくれました。

  月に300円だけど、まだ会員なのです。(爆)

  しかし、ニフはやっぱり便利ですよ。

こんなやり取りもありました。

 

 さて、次なる困難はRemote-Diskの設定です。

ソフトそのものは実にシンプルなもので、インストールに困ることはありません。

もとはpc−98用に作られたものらしく、むしろDOS-Vで使う方が面倒なようです

しかし、DOSのバージョンが問題です。ウィンドウズからではDOS窓はもちろん、DOSプロンプトでも動きません。

デスクトップの方はドスのパーティションから起動し、そこから動かすことにしました。ノートの方は問題ありません。ちょっとシステムインストールに手間取りました。

WINDOWS3.1インストール用のシステムディスクが見つからなかったのです

さらにCD−ROMを認識させるのが大変です。これはあっさり諦めました。デスクトップのハードディスクにCD−ROMの中味をコピーし、それを転送すればいいと考えたのです。

(結果的にこれは正解でした)

しかし、アンチョコを良く読んでみると、Remote-Diskは手元にあるシリアルのストレートケーブルでは繋がらないのでした。シリアルの「クロスケーブル」が必要なのです。

私はそんなものがある事さえ知りませんでした

そう言えば前にT-ZONEで、パソコン接続ソフトが使えないと文句を言った時に、

あ、そのケーブルならありますよ」といわれたのを思い出しました。

私はさっそく16号線のT-ZONEへ「シリアル・クロスケーブル」を探しに行きました。

そして、確かに98ノート用」のケーブルをゲットしたのです。値段も2400円で、高いものではありませんでした。これでノートが再生するなら安いものです。

さて、二つのパソコンをクロスケーブルで繋いで、デスクトップを起動します。それから二つのコマンドを入力し、Remote-Diskを起動・・・・・・しません

エラーが出ます。

CONFIG.SYSFILEの数を30にしてください」

LASTDRIVE=をQにしてください」

いろんな注文が来ます。その度に二台のPCのCONFIG.SYSを書き換えます。

うんざりした頃に、Remote-Diskが正常起動し、ノートからデスクトップのHDDが見えました

長い長い砂漠の旅の果てに、オアシスを見た気分でした。この時はほとんど感激で涙が出そうでした。

(上は通信時のドス画面のイメージ)

 

  クロスケーブルを購入しまして(よくこんなもの残ってたなあ・・・)

  めでたくデスクトップとノートの結合に成功しました。(^O^)

  その後、4時間かけてウィンドウズ95ファイルを読み込み、

  今はセットアップ準備中です。

  このあともなかなか手ごわいようです。

掲示板にこんな書き込みをしました。

4時間はやり直してからの時間で、最初の転送は2時間かけてもちっとも進まないので中止したのです。Remote-Diskデフォルトの転送速度は9600BPS程度なのです。100メガのウィンドウズファイルを転送するには遅すぎます。しかし、デフォルト以外の速度については保障されていません

しかし、この際やむをえません。4倍速の38400BPSに切り替え、なんとか動いたのでこれで転送しました。それで4時間かかったのです。

アンチョコの「デスクトップのCD−ROMを使う」という方法では、この転送速度がネックになってうまく動かない、もしくは速度が出ない恐れがあります。HDDからHDDへの転送が一番確実で早いのは当然の話なので、この方法にして正解だったと思います。

ノートのウィンドウズがどうにか起動してからも、最低限の処理として、ブラウザとメーラーのセッティングはやらないといけません。

さらに実際にインターネットに繋いでみないと安心はできないのです。

このセッティングにはどえらい苦労がありました

  みなさんは、なにがトラブルなのかわからなかったと思いますが・・・要するに、

  「CD−ROMがないとウィンドウズは組み込めない」しかし、

  「ウィンドウズがないとCD−ROMは動かない」

という回復不可能な堂々巡りの中に  落っこちたのです。

  これをドスレベルの裏技でパソコンとノートを接続して、ノートにウィンドウズを組み込んだのです。

  最初はドスレベルでデスクトップのCD−ROMが使えるかと思ったのですが、それは厄介だったので、直接デスクトップのHDDにウィンドウズをコピーし、そのファイ  ルをノートにダウンロードしたのです。

  速度調節が難しくて、最初はデフォルトの速度で始めたら日が暮れたので、変更して3倍速にして、4時間近くかかりました。

  ノートからのアクセスだって、TCP−IPの設定も忘れていて、とんでもない回り道をしてしまいました。(TCP−IPが4個もあった(笑))

  パソコンって、一度壊れると回復は難しいですね〜

  よく復活したもんだ。・・・自分でも驚いた。 

こんな勝利宣言を書いた時には、ほんとにくたびれていました。

  

Remote-Diskの作者、Shigenori氏には厚く御礼申し上げます。

同じ問題でお困りの方はご連絡下さい。

(なお、Fさんから下記の場所にRemote-Diskがアップされているという連絡がありました。)

http://www.futurewave.co.jp/index.htm

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