中華パッド・MOMO9
     
2012/6/26
 
  柏市児童育成課との仕事の打ち合わせに中年女性の職員がアイパッドを持ってきます。それがうらやましい……彼女は老眼で携帯文字が読めないから使ってるらしいが。
今は中華パッド(中国製タブレット)というのが安く手に入るとか。五インチと七インチがあるらしく、エアロームの仲間はIBM(レノボ?)の七インチを使っています。こちらもまだ若いのに老眼です。私は還暦だけど老眼はない……むしろ近眼が進んでいて困るのです。だから五インチでもいいんだけどしかしそれでは3.8インチのガラパゴス・スマホとの差別ができにくい。あれ、ほとんどちゃんと使えていないんだもん。ただ、モニターとして購入して、キーボードをつければ、テキスト入力用としてポメラよりはましな道具になりそうです。ポメラ、ビッグカメラで初期型が五千円で売っていたのには心が動いた。でも、やっぱりネットに繋がらないのでは問題外だよね?重さも、ちょっとしたPDAより重いんだからやっぱり私的にポメラはなさそうです。
フルキーボードが使えて、テキスト処理が出来て、それをネットで管理できておまけで音楽や動画が使えればいい……そういうニーズってけっこうありそうです。今の時代にそれをチープに実現するのには中華パッドが一番かもしれないな、と思います。
 
     
 
 
         
  火曜日の夜、ネットでAndroid4.0搭載 七インチ中華パッドNOVO7 Paladin(右)というのを注文しました。8880円。しかし、そのあとでこいつがMIPS系のマイナーなCPUでソフトがろくに動かないという情報を得ました。ガッデム!

幸い、代引きでなく銀行振り込みだからほっとけばキャンセルになります。しかし、見た目は悪くないツールなんだよなあ。使い道はネットとテキスト作成だから、余計なソフトはなくてもいいわけだし。でも可能性をせばめる選択はしたくない。
困るのは同時にキーボード付きカバーとマイクロSDも注文してしまったこと。本体がないのにおまけだけあってもしかたありません。
 
 
         
  水曜の夜、今度は同じ七インチ中華パッドPC MOMO9 加強版を注文しました。これはオーソドックスな中身のものでふつうのオバサンが買ってレポートを書いていました。値段は9500円……だけど、送料が五百円と高かった。NOVO7は送料無料だったのに。余計な出費で一万円を越えるとありがたみが薄くなります。
考えてみれば、
この性能のパソコンが一万円以下で買えるというのが奇跡です。そういう奇跡を自分の目で見たい、現場に立ち会いたいという欲求がもっとも大きいような気がしています。
昔からジャンクもの好きで、がらくたで遊んでいました。ゴミもつかんできたけど、もとが安物だからたいして損はしていません。カシオのPDAラジェンダなんかはたっぷりカスタマイズで遊べて面白かったのです。中華パッドも同じで、ガラクタだけどネタとして面白ければいいのではないかと。
専門家によると中華パッドの「寿命」は一年だとか……そのくらい急激に増殖・高性能化しているのです。だったらあまり考えないで導入して、一年後にまた買い換えてもいいのかもしれません。なんか、異様な世界だという気がしないでもありませんね。
 
         
 
  注文して三日で中華パッドMOMO9(以下、桃)が到着しました。郵便局のワンコインパックに入っています。安全性はどうなのか?・・・あとでメールの交換をした時に販売元は、「わが社は郵便パックは使いません!」と強気のコメントをしていたが、こうして証拠の写真があるので、その強気はいかがなものかと思う。  
         
  パックを開けるとプチプチシートに包まれた箱が出てきます。シートを開けると右のような箱。わりとシンプルで飾り気のない紙箱です。もっともすでにネット上では同じ箱を掲載しているサイトがいくつかあるので、初めて見るわけではありません。  
 
         
 
  いよいよ中身を出します。箱の中に仕切り箱があり、中華パッドの本体と付属品に分かれています。
付属品は小さなACアダプタ・ケーブル二本・アタッチメント、それに薄っぺらな説明書です。説明書はアリバイにつけたようなもので、読んでもほとんどなんにもわかりません。
 
         
  本体をビニール袋から出します。もった感じはずっしりとしてかなり重く感じます。片手で持ち続けるにはしんどい感じがします。もっともスマホの百グラム前後に比べればの話です。四百グラム近くあるのですから当然ですね。
保護シートをはがさないままに電源を入れます。メーカーロゴが出ます。
 
 
         
 
  ひっくり返すとこんな感じ。純正製品だということがわかります。中華パッドに純正もなにもないだろう、と言われそうですが、実はこんな安物にもさらに無印のコピー製品があるのです。そのへんがコピーフリーの中国製品ならではです。  
         
  やっとロック画面になりました。時計の時間は合っているようです。右側の丸い部分を指先でスライドして、さらに右側に出てくる鍵マークにかぶせるとロックが外れるようです。  
 
         
 
  起動画面になりました。スマホと似たスタイルで、上部に音声検索窓があり、その下にアナログ時計のガジェット、その下に怪しい中華ソフトのアイコンが並んでいます。中華ソフトはいらないので、これを削除して必要なソフトをダウンロードして貼り付ける作業が必要です。  
         
  内蔵アプリには何があるのか調べます。「アプリ・ウィジェット」などのタイトルやアイコンの下の文字は日本語です。すでに日本語化されているのです。ちょっと拍子抜けします。
ソフトは定番のものが入っている半面、なんだかよくわからないものもたくさんあるようです。操作感は当然ながらスマホと似ていて、わりとスムーズです。
 
 
         
 
  設定画面に入ります。最初にWIFI接続に挑戦・・・わりとすんなり繋がりました。ネットオーケー。遅いと噂のブラウザもわりと動きます。自分のHPを起動画面にし、グーグルをお気に入りに入れ、さらにグーグルのIDを入力して各種サービスに接続します。それからGoogle Play(旧アンドロイドストア)に行ってアプリを落としてみます。なんの問題も起こりません。これでは楽しみが無い。
 設定画面の下のほうにOSのバージョンが見えました。4.01になっている・・・しかしIMEはnicoWnnG。標準の「しめじ」ではなく、WnnGということは、これは物理キーボードを使う前提になっているのではないか?いや、きっとそうだ・・・と一人合点します。
 
         
  そこで桃に変換コネクタを介してUSBキーボードをつけます。そしてグーグルプレイに入ってエディタをダウンロードしてきました。この時は検索窓でキーボードから日本語入力ができました。しかしエディタ(イオタ)を開いてもIMEが起動しません。どのキーを押してもダメ。どうなってんの?
そこでもう一つ、「エヴァーノート」をDLしました。これもIMEが出てきません。キーボードでテキスト作戦は大失敗に終わりました・・・あとでキーボードを外してバーチャルキーを使ってみると、イオタはちゃんと入力できました。でもUSBキーボードが使えなかったらそもそも「中華パッドで携帯テキストマシン大作戦」が成立しないよ〜(涙目)
   
         
   
二日後、キーボード付きカバーが来ました。桃につないで打ってみます。エディターでも使えます。このキーボードは中華パッド専用なので、うまく対応できているようです。ちょっと小さいのと、変換に2段階あること、それに破裂音が出せないことが問題です。さらにかなり重い。桃とキーボードあわせて720グラム。モバイルギアよりちょっと軽い程度です。キーのサイズはオアシスポケットに近い。(両方とももう誰も知らない・・・)  
カバーと一体になった桃はかなりスタイリッシュでいいのですが、本体を支えるのは背後の可動支柱だけなので机の上以外では不安定です。電車の椅子に座ってタイピングというようなことは出来そうにありません。こうした用途なら300グラム重いネットブックを使うしかありません。
 
         
  さて、中華パッドは使えるのか??  
  正直なところ、どう使えばいいのかさっぱりわかりません。遊び?実用?どちらもスマホのほうが便利です。ちゃんとした用途ならウィンドウズノートを使えばいいのです。しかしほとんど唯一、実用になることがありました。我が家は普段テレビは見ず、ラジオを聴いているのですが、春になって野球中継が多くなりました。私はよくてもかみさんが嫌がります。そんな時、ユーチューブにつないで音楽を聴くのです。アーティスト検索にはキーボードが役に立ちます。これが出来るだけでも無駄ではなかったかな、とホッとしています。  
         
 
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