4号機水冷化  
     
 
 
 

2005年6月12日(日)、秋葉へ「水冷システム購買ツアー」に出かけました。
午前中一杯を使って電気街を徘徊し、T-ZONE DIY店の3階で『EVER COOL MINI WATERCOOLER WC-301』7980円を購入しました。
ラジエータとポンプ部分がボックスになっていて、比較的取り付けが簡単なやつです。
このキットは1年前の04年6月の発売、当時の実売価格は8500円です。1年で500円安くなったというわけです。この値段は難しいところです。実際はこれが最低価格のもので、水冷キットはみんなまだまだ高いですね。
さすがにこの前見つけた4000円のやつでは怖いし、しかたないところです。

ついでながら水冷化しなければならなかった理由について書いておきます。4号機製作の予算をケチったためにジャンク物のケース(3000円)を使ったのですが、これがなんと電源縦置きの怪しいケースでした。(下の写真参照)この電源の真横がCPUの位置で、CPUクーラーの高さが電源とギリギリで、数ミリの余地しかないという状況。このため電源ファンの吸い込み気流とCPUクーラーの吸い込み気流とが干渉してキーンという高周波音になってしまうのでした。
この音のうるささはかみさんが部屋にいられないくらいで、音楽もヘッドフォンでしか聞けないほどでした。電源はメーカーものの静穏電源(実売価格1万円以上だが半額以下だった)なので静かなのです。この高周波音から逃れるためには水冷化しかない、というのが実情でした。

 
       
  ケースを開けて中身を取り出します。点数が多いですが、Pentium用やアスロン64用の取り付けパーツもあるので、使わない部品もかなりあります。
ラジエータ&ポンプボックスはどう見てもスピーカですね。 
 
  取り付け準備のためデスクトップを和室に運びます。ケースを開き、一応内部取り付けの余地を探りますが、この密集度合いではとても余裕がなく、外部取り付けしかないことがわかります。  
  ことのついでに最上段のCD-RWを取り外し、マザーボードを外します。このときPCIバスのカード類をちょっと曲げてしまいましたがそのくらいは大丈夫。いちいちカード類を外していたら面倒ですから。  
  水冷キットの組み立て自体は簡単で、2本のホースをラジエータ&ポンプボックスの給水口へつなぎ、他の2本をCPUジャケットにつなぎ、それらのホースをPCIバス用中継コネクタにつなぐだけです。  
  そこから注水作業が大変でした。
あらかじめ用意されている不凍液が少ないのです。
せいぜい200CCくらいしかありません。こんなもんでいいのか?・・・と疑問に思いながら注水します。全部注入しても満杯にはならないようです。
 
  不安ながらパソコン側から電源を引っ張ってラジエータ&ポンプボックスのコネクタにつなぎ、スイッチを入れてみると、案の定警告音がして停まってしまいました。
それはそうです。4本のホースだけでも相当な水が入るはずです。200CCくらいで足りるわけがありません。
仕方がないので、台所に下りて鍋で湯を沸かしました。湯冷ましを純水がわりに使います。
バッテリ液が「ただの湯冷ましで大丈夫」ということなので、こちらも沸騰させた水なら蒸留水と変わりないはずです。
 
  しかしこれを注入するのが大変でした。不凍液が入っていたケースはひ弱で、スポイトのかわりになりません。力を入れて絞ってみても水を吸い上げないのです。
しかし他に道具がないのでちょびっとずつでもこれでやるしかありません。プリンタ・インク詰め替え用のポンプをとっておけばよかったなあ……。
満杯に近くするまで30分以上かかりました。タンクに水が入ったところで電源を入れると、なんとか動き出し、赤い不凍液とまじってピンク色の水がシステム全体に行き渡りました。
これでキットの準備はできました。
 
  次にマザーボードのCPUからファンを取り外します。
ごつくてうるさいファンとおさらば出来るのは嬉しいのですが、水冷で本当にこのクーラー以上の冷却効果があるのか、熱暴走しやすいというアスロンは大ジョーブなのか?……ちょっと心配です。
 
  アスロンXPのダイ部分にグリスを塗り、付属の金具で水冷ヘッドをCPUに取り付けます。それほど難しい作業ではありません。すこぶる楽勝といってよいでしょう。
しかしここで大変な問題に気が付きました。
ホースを外に出す出口がないのです。PCIスロットは細くて水冷ヘッドは通りません。あらかじめPCIスロットに中継コネクタを取り付けてからホースを組むべきでした。しかしマザーボードの上で注水作業をやることを考えると、ちょっとやる気になりません。水をたらしたらマザーがいかれてしまいます。
とにかく今更後戻りできません。ホースを外したら水が漏れ出てしまいます。
 
  やむをえずつけたばかりのCPUジャケットを取り外し、PCIスロットカバーを外してラジオペンチで縦のスリットの横の鉄板を捻じ曲げ、穴を大きくしてそこに取り外したCPUジャケットを通しました。
なんとか通すことが出来たのでやれやれです。
ここでデジカメのカード容量が切れてしまい、写真が撮れなくなりました。
中断して携帯505Iに充電セットしました。
 
  いったん停止し、4号機にディスプレイ・キーボード・マウスをつなぎます。
そしてまた起動し、今度はバイオスでCPU温度をモニタリングします。
最初、低回転で試して見ます。2300回転でうまくいけば万々歳です。45度くらいから始まって、次第に上昇します。50度を越えると上昇は鈍りますが、それでもジリジリと上がって行き、58度になったところで倍の4000回転に切り替えました。騒音は増えますがCPUが暴走しては元も子もないので、やむをえません。

現在は2300回転:CPU温度58度で安定しています。音も静かで、思い切って水冷化してよかったな、と満足しています。
 
  *水冷キットを買うついでに、そばの道路で売っていたジャンクHDDを買いました。
『SEAGATE U6 60G』 1000円
他のは同じ60Gでもマクスター製でむき出しですが、こいつは一応ゴムのカバーがついていたので、ひょっとすると動くかな?という期待が持てたのです。でも、この値段だと動かない可能性が高いかも?
と思いましたが・・・調べてみたらきちんと認識しています。
それだけではありません。中身が詰まっています。
パーティションが30ギガの2個に切られていて、先頭のパーティションにはなんとウィンドウズXPが入っています。
中身を調べると、これは悪評高いソーテックのOEMであることがわかりました。
 
  XPつきのHDD・・・1000円・・・
とんでもないものを買ったものです。
ソーテックという会社のいいかげんさもよくわかります。こんなもん、払い下げるなよー総鉄屑 !
(まー、闇で横流しされたのかもしれないけど)
このHDDをどうするか、ちょっと悩みますが、やっぱり5号機のメインにするしかないでしょうね。XPはシリアルbェないので使えるかどうかわかりません。でも、これがあればあとはCPU&クーラーとケースを買えばいいわけです。楽しみだなあ・・・
 
 
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