クワドコア・マシン(6号機)の製作
 
     
2011/09/13
 
 

春に五号機が起動できなくなって、四ヶ月ほど四号機に戻して使用していました。
しかし五号機のきびきびした動きに慣れているとさすがのアスロン2800も遅いと感じます。さらに40ギガのハードディスクもすぐに満杯になってしまい、 しょっちゅう削除作業を強いられます。
そこで我慢の限界が来て、六号機の製作を決意しました。

どのみち来年の春にはクアド・コアを製作する予定だったので、半年早くなったことになります。事前に市場調査したところ、五号機よりも安くなる計算でした。
9/8の夜、かみさんが「明日の予定は?」と聞いたので、
「秋葉原に行く」と予告してしまいました。 (右はAthlon2 X4)

 
 
         
  9日朝は妙に早起き、準備運動で力を蓄えて9時頃に家を出ました。 曇りだと聞いていた天気予報に反し、太陽はぎらぎらと輝き、猛暑となりました。
10時過ぎに秋葉原に到着したものの、店舗はぜーんぜん開いていません。 よく見るとシャッターが開いたとしてもずいぶん店が減っています。 駅前の大開発が僻地の店舗に影響しているようです。
しばらく散歩して待ち、シャッターが開き始めたのはようやく10時50分でした。

開き始めた店に片端から入ってみて、価格を確かめます。 アキバオーの店員に「Windows7付きのHDD、1テラバイトで1.5万円になる?」
と聞いて、「無理ですねえ」との答えを貰ったりしました。
いったん最深部まで行ってから戻り、途中のComputerPlaza”ZOA”に入りました。
ここで以下の品物を購入しました。

  マザーボード:msi Q880GM-E47 5,000円
  CPU :Athlon2 X4 645 8,448円
  メモリ: Celixir DDR3 2G*2 2,076円
  HDD : HITACHI Q-0S 02601 1,000Gb(Windows7付き) 14,267円
合計 28,791円+消費税=30,230円

この中で、およそ1万円がWindows7の価格にあたるので、実質2万円のシステムと いうわけです。・・・三万円を越えたら電車代がなくなる、と脅かしたので、 実際は2000円以上を引いてくれているのですが・・・
 
         
 
   買ってきたパッケージの写真。
 (1)右の大きな箱がマザーボード、
 (2)その上に乗っているのがリテールCPU、
 (3)その左がメモリセット、
 (4)左端がOEM版Windows7。
 
         
 
   (5)そして一緒に撮影するの忘れたリテールHDD  
         
  五号機より安く上がったのはいいとして、問題点。

・CPU ……これって、一応予定の石なんだけど、できればフェノムにしたかった。
        しかしフェノムは一万円を越えていたので×。低電圧版も予約が入っていて買えなかった・・・

・マザーボード ……オンボードVGAのAMD 880G というのはかなりの性能らしいけど、あまり関心がない。(笑)
           それよりもソケットがAM3というところが悩みの種・・・

・memory ……待望の4ギガ、しかもDDR3が2000円というのは嘘みたいな値段。
       柏駅ビルのビックカメラでは4倍くらいの値段だった。

・HDD ……待望の1テラバイト。すでに世の中は3テラバイトのレベルに上がっているけど、そこまでは要らない。
       今後はバックアップHDDをせめて500ギガくらいにしないと間に合わないかも。
 
という感じです。

 
         
 

パッケージを開いて中身を出します。
右にマザーボード。その左にCPU、そのまた左にCPUファン、その上にメモリー二枚。
マザボのソケットAM3をAM3+にすると、将来的に8コアのCPUが乗るという話です。しかし五号機で買ったAM2+もそういう話だったのに、数年の間に規格がどんどん変わってしまいました。結局、アップグレードでマザボを再使用なんて幻想なのです。 たった5000円だし、買い替えたほうが無難でしょう。
それよりも意外なのは、四年後にはもう8コアが一般的に使用されているだろうと思っていたのに、実際はサーバ用はともかく、コンシューマ用の8コア製品はまだ実用化していない、という事実です。AMD FXはアナウンスがあっただけ、IntelのオクタコアCPUなどは影も形もありません。考えた以上に4コア→8コアの壁は高そうです。

 
 
         
 
  こちらは仲間はずれになったHDD。(笑)
ZOA御用達の日立製品です。これを目的意識的に購入したというより、Windows7がくっついているから選んだという代物です。
 
         
  意外にも?五号機と六号機のHDDがそろって日立製です。
なぜこうなったのかは分かりませんが、多分日立の一般店舗向けキックバック率が高いのでしょう。
 
 
         
         
 
  ソケットAM3にアスロン X4を取り付けます。
方向を間違わないように置き、レバーを下げると石が「ストン」という感じでソケットに落ちます。そのままレバーを締めます。
 
         
  リテールクーラーを載せます。クーラーの底にはすでにシリコングリスが塗ってあります。親切ですねえ。 圧着レバーは両側をひっかけて、梃子の原理でガチャンと回すだけです。簡単ですねえ。
昔は「コア欠けしないか」「レバーが重いけど、歪んだら圧着不足で熱暴走だ」と怖かったものです。(このへん、五号機と同じテキストを使っていて手抜きです)
 
 
         
 
  メモリースロットにDRAMを刺します。
五号機よりも柔らかく、機械的な精密度が上がっているようです。。
新マザーの組み立てはここで終わり、次に本体への組み込みが始まります。
 
         
  仮使用していた四号機のマザボを取り外します。最初にグラフィックボード・サウンドカード・TVチューナーを外し、電源ケーブルやコネクタ類を外します。
すると本体内部がすっきりします。ここからドライブ類を取り外します。
 
 
         
 
  ここで問題発生。
五号機の320ギガHDDを併用しようと思っていたのに、スロット奥行きが短くて入りません。フロントファンが邪魔しているのです。仕方なく取り外します。
フロントパネルを外すのが面倒です。

 

 
         
  ようやく新マザボを取り付けます。ミドルタワーの中のマイクロマザーボードは小さくて可愛いですね。(これも前回と同じ文句)
まあ、ケースが広々としているのは作業もやりやすいし、冷却効果もあるし、悪い環境ではないでしょう。
 
 
         
 
  ドライブ類を取り付け、コネクタを刺します。
難しいところはなかったものの、やはりスイッチ類は細々としています。 どうしてこのへんが統一規格とか、改善されないのかなあ?
ある意味、これがDOS/Vのアナーキーさなんだろうけど。
 
         
  最後に電源ケーブルを取り付けて終了。
あ、まだFDDが残っているようですが。
それにしても赤いSATAケーブルが二本あるのはいい眺めです。これでFDDケーブルが細かったらもっとスッキリするのですが。・・・ていうか、FDDなんてもう使っていないけど・・・トラブルに会った時にドス起動するために残しておきます。
 
 
         
 
  最初は1000GbのHDDが認識されず、DVDからの起動も出来なかったのでWindows7のインストールが出来なかったのですが、 バイオスをいじってセカンダリ起動をCDドライブにしたらちゃんと動きました。
そこでめでたくWindows7になったものの、今度はマザボのドライバセットを読み込みません。
何度かリセットして、ユーザーで入ったら認識してドライバ類をインストできました。
やれやれ・・・ テーマを「西洋の城」にして新しいデスクトップ画面です。Windows7は春からいじっているので違和感はないものの、当分XPと併用します。
 
         
  ざっと使用した感想。
特に2コアとの差は感じません。強いて言えば2.5メガから3.1メガヘルツへのクロックの差があるくらい。
4コア→8コアの壁というのもこのへんにありそうで、物理的な壁以上にパフォーマンス的な壁があるように感じます 。つまり、無理してコアを倍加してもそれなりの効果が出てこないという事実です。それにしても中途半端な6コアという存在はちょっと哀しいものがあります。
チャレンジャーとしてのAMDは進むしかないでしょうが、Core i-7が好調なIntelは無理する必要もないのでしょう。

たった二万で最新のハード(よりちょっと下)を使えるというのは嬉しい話です。
しかし常に速く・快適なシステムを求めて進化するパソコンの物語が、この段階で脚踏みしているというのは残念な気もします。
もっとも、私もそろそろ還暦。この先もずっと進化を追いかけていくと考えると疲れます。業界ともども、しばらく休憩してみるのもいいかな?

 
         
 
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