'99年正月日記part2

 またも出ました暇人写真日記。今回の目玉はイノシシです。お楽しみに。

 

 この辺の一ノ宮というと「天子社」です。故事来歴は知りませんが、夏の祭りには参道の両側に屋台夜店が並び、それはもうにぎやかで、子供心に胸をときめかせたものです。

 今はその面影はありません。参道の桜並木も切られ、コンクリートで固められています。田舎芝居や能狂言でわいた舞台も半ばこわれかけています。

「天子社」正面鳥居

境内に一輪だけ梅が咲いていま$B$7$?!#

 天子社のそばに来ると、小犬の鳴き声がします。声のする方へ行ってみると、白い小犬が鐘撞き堂の石段の途中にひっかかって鳴いています。白い小犬を助け下ろし、ブロックで囲ってある場所を覗くと、他に3匹の黒い小犬がいました。みんな腹を空かせている様子です。

(神社に鐘撞き堂があるのはおかしいのですが、神仏習合の名残りでしょう)

 私たちは猫用に買っていたハムを出して小犬たちにあげ$B$^$7$?!#$G$b!"#1%Q%C%/$N%O%`$@$1$G$O$H$&$F$$#4I$$NJ"$r$U$/$i$^$;$k$K$OB-$j$^$;$s!#

「ごめんね、あとで餌たっぷり持ってきてやるからね」

 私たちはそう言って、付いてこようとする小犬たちを振り切って帰りました。

ハムにかじりつく小犬たち

不動明王

 これも近隣では一番大きい「永林寺」の境内を通ります。昔は恐くてよく見られなかった不動明王像を撮影。「ゲンと不動明王」という映画を見てから$B!";d$O$*ITF0$5$s$N%U%!%s$KJQ$o$C$?$N$G$9!#$"!"!V%G%S%k%^%s!W$N1F6A$H$$$&OC$b$"$j$^$9!#

(インターバル)

黒毛和牛の子牛

 米所・農業王国の佐賀ですが、裏に回ると台所は決して楽ではありません。2〜4割に上る減反、柑橘類の輸入自由化、農民の仕事は手詰まり状態です。

 でも誰もが手をこまねいているというわけではなく、中には休耕田で黒毛和牛の飼育を行う農家もあります。この家の近くには家鴨を飼育している家もあります。牛はすごく好奇心旺盛で、人間が覗く$B$H$>$m$>$m=8$^$C$F$-$^$9!#$3$A$i$,8+J*$5$l$F$$$k$h$&$G$J$s$@$+JQ$J5$J,$K$J$j$^$9!#

休耕ミカン畑で採取?

 私の常識として、ミカンは裏の畑になっているものであり、買うものではありません。木になっているものだけではなく、大量の落果がありますし、畑の中に捨てられている規格外果実もあります。同じミカンなのですが、商品にならないものとして見捨てられるのです。

落果で埋まるミカンの木の足元

 

冬枯のキウイ畑

 ミカンに見切りをつけて他の果実に転向する農家もたくさんあります。そのうち有力なのはキウイとイチゴです。しかしキウイにも問題は大有りのようです。(良く知らないけど)木を根元から伐採し、休耕したキウイ畑も目に付きます。

旧電車道

 さて、翌日わたしたちは小犬の餌(おせちの残飯)を持って再び天子社に向かいます。うちから一番の近道は旧電車道を通ることです。この道は、杵島$BC:9#Bh#59#$+$iNY$NBgD.A*C:>l$K@PC:$rAw$k$?$a$N%H%m%C%3$dC:9#IW$r>h$;$??M

 

 その途中で、大きな犬が私たちにしっぽを振りながら飛びついてきました。飼い主が笑っています。その変なおじさんの所へ近づくと、大きな鉄格子のついた小屋に、見慣れないものが入っていました。

「イノシシですか?」と聞くと、

「そうタイ」との応えです。

花子

 

太郎2号(左)花子を覗き込むユミ子(右)

 そこには3匹のイノシシが飼われており、大きい方から花子・太郎・太郎だというのです。メスは花子、オスはみんな太郎にしてしまうこのおじさんのアバウトさはすごいですね。

 花子はおじさんが山で「瓜ン坊」の時に拾ってきたそうです。あとの2太郎はよその人が拾ってきて、おじさんにくれたそうです。大きくなったイノシシたちは自分で$B?)$Y$?$j!"0lF,!)K|1_$H$$$&CMCJ$GGd$k$N$@$=$&$G$9!#%V%?$KHf$Y$k$H$:$C$H$$$$CMCJ$G$9!#

「味噌に漬けて、焼いて食うとがうまかとよ。鍋にはむかんと」

 おじさん、趣味と実益を兼ねて、楽しそうです。

 天子社に着き、犬たちに餌を与えます。でも、ハムや鶏肉など肉類は食べますが、かまぼこ・伊達巻など魚類は食べません。意外に空腹ではないようです。昨日から今日にかけて、誰かが餌を与えたような形跡です。

 満腹の小犬たちはお互いにじゃれ会い、転げまわります。これから寒くなるけど、頑張って元気に育てよ、と念じつつ天子社をあとにしました。

 樹齢1200年の楠

 旧長崎街道・小田宿…それがこの辺りの旧名です。結構重要な宿場だったらしく、こんな史跡も残っています。奈良時代、行基が建立した馬頭観音と手植えした楠の木です。記録にも残るこの楠の樹齢は1200年…

 火災で焼け、元の木は根元しか残っていませんが、$BOF$+$i$B;^$,1d$S$B!"@8$-$F$$$k;v$B$r>ZL@$B$7$F$$$^$9!#$B$=$N$B4SO=$O$9$4$$$G$9!#$B?M$NL?$B$O!"$B$3$l$K$BHf$Y$k$H$BK\Ev$K$B$O$+$J$$$G$9$M!#

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