ローレンス・ハウスマン
Laurence Housman
(1865 - 1959)

 ロゼッティとウィリアム・モリスの影響を受けて木版画・詩・劇作・社会主義運動に関わる。ラファエル前派の最後尾に位置する人物。
 ワーウィックシール・ブロムズグローブ生まれ。ランベス美術学校と南ケンジントン美術学校に学ぶ。1892年、ジョージ・メレディス「グローリィ・ジェーンへのジャンプ」の挿絵でデビューし、自作の「「緑のつづれ織り」(1896)「クローバーの野」(1898)などでおおいに注目を浴びる。しかし、あまりにも細密な版画制作のために目を悪くし、1906年には失明同然になって絵を断念した。
 以後は作家・評論家として活動し、サマセット・モームと共に創刊した雑誌の運営にあたったりした。妹のクレメンスが彼の目や腕となり、彼の下絵を木版に彫った。
 第1次大戦中は社会主義者として反戦運動を展開し、評論活動、パンフレットの制作などにあたった。 詩人芸術家としてモリスの後継者と言える存在だが、線が細くモリスのパワーには欠ける気がする。 ネットでは劇作家として名が高い。

  「Goblin Market」
クリスティーナ・ロゼッティ
     
GREEN ARRAS  
     
   
     
"The Open Door."
Alec Buckles
 
     
   
     
A FARM IN FAIRYLAND  
     

雑誌「イエロウ・ブック」より
「水に映ったパーン」
1894年

「喜びの家」挿絵
1894年

戻る 入り口に戻る トップに戻る