質問17 「星の話し」演奏上の注意点は?(その2)
あまりにも具体的すぎる問題なのですが、3つほど質問させていただきます。 香川県 O.I. 解答 1) おっしゃるとおり17小節も16小節と同様と考えていただいて結構です。ただし、アクセントが2度とも同じ音量ということではありません。16・17小節は同型で下降してますから、2度目がやや弱い方が自然でしょうし、20・21小節の場合は上行クレッシェンドしますから、逆に2度目が少し強くなった方が自然でしょう。強弱の微妙な変化は書き込んでありませんが、機械的な反復にならないよう、メロディに寄り添う工夫をしてみてください。さらに16・17小節はテノールのメロディの上に女声の和音がかぶさりますから、女声の音量はやや抑えめにする必要がありますし、20・21小節は女声の高音のメロディの盛り上がりを支え、引っ張らなくてはならないので、男声はかなりの音量がほしい(バスは音程低いので大変ですが)ところです。譜面を忠実に再現するだけでなく譜面から音楽の流れを読みとって、より深い解釈をなさってみてください。 2) 18小節のメロディは、実は一拍目の「ほしが」からソプラノに戻っています。少なくとも作曲家はそのつもりで書きました。でも、どちらとも取れる譜面なので、テノールのメロディとして押し通しても、間違いとは言えません。 3) タイの後の音符に「ん」を入れると「そうげんーのー」となって、ちょっと不自然に聞こえますので、わずかに送らせ気味に「ん」を入れてみてください。肝心なのは、「そうげんーのー」でも「そうげーんのー」でもなく「草原の」と聞こえるように歌うということです。三連符+タイ+8分音符というリズムをあまり神経質に考えず、自然に歌えるタイミングを見つけてください。 2001.5.12 |