54 晩秋の公園

  一眼レフ・デジカメを購入して早4ヶ月。公園にカメラを持っていくのは、いつも気が重い。何しろいつ出掛けても、一眼レフ・カメラに高級そうな望遠レンズをつけた本格派、フィールドスコープにデジカメをくっつけたデジスコ派、コンパクト・デジカメや携帯カメラのお気軽派と、やたらとカメラを構えている人が多い。わざわざ平日の昼間でかけても、ぞろぞろいる。携帯付カメラはともかく、一眼レフ+600〜700mm望遠レンズだと100万円位するし、デジスコでも10〜20万円かかるのに、日本人てお金持ち多いんだなあ。しかもそんな高価なもの購入しながら全然使いこなせない人も多い(私のことだが・・)。そんな訳で、いつも回りの目が気になってそそくさ帰ってしまうため、いまだに全く腕は上がっていない。今回なんか目立たないようにわざわざ小さなコンパクト・デジカメ持参で公園一回りしてきました。

 相変わらずカメラマン多数。でもコンパクト・カメラだとかえって気楽に、大勢のカメラマンの中にずかずか踏み込んで写真が撮れることが判明しました。今年はあまり紅葉がきれいな年ではなかったのですが、さすがにもみじはあざやかに赤くなっています。

 

紅葉 & 黄葉

 今、井の頭池はカモでいっぱい。左下写真の中央で光を浴びている2羽はオナガガモの雄(左)と雌(右)。とにかくオナガガモはうじゃうじゃいる。黒くてつぶらな目が可愛いが、公園でエサを食べ過ぎてみんな肥満ぎみ。右写真もほとんどオナガガモだが、全身黒くて翼だけ白く目が黄色い鳥はキンクロハジロです。

 

物思いにふけるカモたち & エサをねだるカモたち

 もちろん、カメラは少しずつ勉強中。一眼レフから早くもデジスコに転身中で、ベランダに三脚をおいて2〜3時間粘って撮ったりしていますが、今のところ、作品はハシブトカラスとキジバトとヒヨドリだけ・・。とりわけカラスは黒くて目立つので、初心者にはありがたい被写体で、いつも見ているとだんだん可愛く思えてきます。デジスコで撮った野鳥写真、今冬中にアップできるでしょうか。う〜ん全然自信ない。

 まあ写真はともかく、今の時期は公園中に落ち葉の絨毯がぎっしり敷き詰められていて、その柔らかい感触を踏みしめながら池のほとりを散歩すると本当にのどかな気分になる。きらきら光る池にはいろんな種類のカモたちがのんびり浮かび、池のほとりの木々は紅葉し、三々五々散歩する人たちが愛おしそうに連れている犬はゴールデン・リトリバー、柴犬、テリア、ダックスフントと実にバラエティ豊か。そこかしこに設置されているベンチには二人の世界に浸る恋人達、そのそばを黙々と通り過ぎるウオーキングの人々・・。新聞での凶悪犯罪が嘘のように、ここでは本当に平和です。公園散歩の帰りに、私はいつも近所のケーキ屋さん「パティスリー ゴセキ」でタルト・シトロンを買って帰り、コーヒーを入れて食べる。これで小さな幸せが完成。

2004.12.7