19 ホームページ開設一周年

 昨年5月11日(カウンター開設は19日)にホームページを立ち上げてから一年がたった。開始当時一日100くらいだったアクセスは今や250近くなり、当初無謀とも思えた一年50,000という目標をさらに上回って、60,000アクセスを突破する事ができた。
うれしいことである。

 とにかく、最初はどのくらいのアクセスがあるか全く自信がなく予想もつかなかったので、一応作曲関連のデータだけアップしておそるおそる様子をみることにした。カウンタをつけなかったのはそのためである。しかしそのひっそり立ち上げたHPに対する反応は思いがけずハッキリ、大量のメールという形で現れた。しかも日本中から。インターネットなんだから当たり前なのかもしれないが、こちらの発信に対して日本中から即反応が帰ってくるというのは感動的な初体験だった。そのとき寄せられたメールには「アクセスカウンターをつけて」とか「質問コーナーを」とか「データだけでなく文章ものせて」といった具体的なアドバイスも多く、それらを参考に、はりきってどんどんページを追加した結果、今のような形態に膨らんだのである。膨らみすぎて、今や首が回らなくなりつつあるが・・。

 ここ十年、楽譜は全てパソコン入力している関係で、楽譜浄書ソフトやコンピュータ関連の新情報にたえず接していたい私は、Finale User's Clubという会に出入りして、ときどきその手の情報を仕入れることにしている。そこの会長A氏は実に多才で、Mac関連のテクニカル・ライターにしてミュージシャン、HP運営のキャリアや知識も豊富、おまけにデザイン・センスまである。彼をWebデザイナーに迎えてHP作成の具体的な技術面を支えてもらったことは、安定した運営のためにとても大きかったと思っている。

 またHP運営上での思想的な支え(大げさか)としては「インターネット・マーケティング」(博報堂)という本に出会ったことが大きい。この手の本はどんどん新しいものが出て淘汰されていくので、まだ出版されているかわからないが、ある程度仕事がらみのHPを立ち上げようと思っている方にはぜひお勧めしたい本である。何のために、どんな情報を、誰に向けて発信したいのか、というはっきりしたヴィジョンを持ってHPを作成するようになった(そうは見えないにせよ)のはこの本のおかげである。ホームページを立ち上げる時には、作成面の具体的な技術にばかり目がいきがちだが、実は掲載内容の充実こそが成功の鍵だと思う。

 そういえばホームページを立ち上げて間もない昨年6月に、クラシックHP界の草分け I 教授のホームページアクセス50万人パーティに出演し、教授から「成功の秘訣は毎日更新することです!」というお言葉をいただいたのも忘れがたい。さすがに実践は無理にしても、それくらいの心構えでないとだめ!という喝を与えていただいた。

 一周年を機に、また新たな気持ちで一歩を踏み出し、更なる発展を目指していきたいなどと手堅くまとめたいところだが、正直なところ「HPは立ち上げる時より、立ち上げたあとが大変」という言葉をしみじみ噛みしめるこのごろである。

2001.5.30